ホンダが日本導入を正式発表しているアキュラ「インテグラ Type S」の発売が、いよいよ近づいてきた。
2026年3月、米国で生産するインテグラ Type Sを日本市場へ導入し、2026年後半から発売すると発表した。具体的な発売日はまだ明らかにされていないが、入手した情報によると11月頃の投入が有力視されている。 

アキュラ インテグラ タイプS

注目したいのは、新たな高性能モデルが1台増えることだけではない。シビック・タイプR、復活したプレリュード、そしてインテグラ Type S。性格の異なる3台が揃うことで、ホンダのスポーツモデルはこれまで以上に幅広いラインアップとなる。

アキュラ インテグラ タイプS

インテグラ Type Sは、北米で販売されているインテグラのハイパフォーマンスモデルである。シビック・タイプRと同系の2.0L直列4気筒VTECターボエンジンと6速MTを搭載。北米仕様では最高出力320hpを発揮する。 

アキュラ インテグラ タイプS

ただし、タイプRとは狙いが少し異なる。
シビック タイプRがサーキットまで見据えて走行性能を突き詰めたFFスポーツであるのに対し、インテグラType Sは高性能を維持しながら、日常での使いやすさや上質感にも重点を置いている。

シビック・タイプR

ホンダ自身も、インテグラ Type Sについて「アキュラらしいプレミアムな雰囲気」と「ストリートでの迫力ある存在感」の両立を目指したモデルと説明している。タイプRとは異なるキャラクターを持たせていることが、日本導入のポイントでもある。 

アキュラ インテグラ タイプS

さらに現在のホンダには、2025年9月に発売されたプレリュードも存在する。2モーターハイブリッド「e:HEV」に「Honda S+ Shift」を組み合わせ、電動化時代ならではのスポーツドライビングを打ち出すモデルだ。

プレリュード

つまり、限界性能を追求するシビック タイプR、電動化による新しい走りを提案するプレリュード、そして高性能とプレミアム性を両立するインテグラ Type Sと、3台の役割は明確に異なる。

Honda S+ Shift

もうひとつ、今回のインテグラ Type S導入で見逃せないのが「米国からの逆輸入」である。
インテグラ Type Sは米国で生産され、日本へ輸入される。ホンダによると、今回の導入には国土交通省が新たに創設した米国製乗用車に関する認定制度を活用する。ホンダは同じく米国生産の「パスポート トレイルスポーツ エリート」も日本へ投入する計画で、米国専売モデルを日本の商品ラインアップに加える新たな動きが始まろうとしている。 

パスポート・トレイルスポーツ・エリート

そして最大の焦点となるのが価格だ。
2026年型インテグラ Type Sの北米価格は5万3900ドル(約840万円)から。日本で販売されているシビック・タイプRは標準車が499万7300円、RACING BLACK Packageが617万9800円である。 

シビック・タイプR 「RACING BLACK Package」

日本仕様のインテグラ Type Sの価格はまだ発表されていないが、もともと北米ではプレミアムブランドであるアキュラの商品としてタイプRより上に位置するだけに、日本でもタイプRを上回る価格となる可能性がある。

アキュラ インテグラ タイプS

仮に高価格となれば販売台数は限られるかもしれない。しかし、インテグラ Type Sに求められる役割は台数だけではない。タイプRとは違う高性能車を選びたいユーザーを取り込み、ホンダのスポーツモデルに新たな選択肢を加える意味は大きい。

アキュラ インテグラ タイプS

11月頃ともいわれる発売時期に加え、どのような装備と価格で日本へ投入されるのか。タイプR、プレリュードに続く「ホンダスポーツ第3の選択肢」として、インテグラ Type Sの日本上陸が迫っている。