東京オートサロン2027へ向け始動!

KUHLが挑む「オール日産プロジェクト」

東京オートサロン2027に向け、KUHL(クール)が『オール日産プロジェクト』を始動した。メインブースに並ぶ約10台を日産車で統一する壮大な計画だ。その中核を担うのが、マイナーチェンジ後のRZ34と新型エルグランドである。

この2台のエアロ開発を監修するのが、日産自動車のブランドアンバサダーを務める田村宏志氏だ。そもそも、なぜKUHLは田村氏にエアロ開発のアドバイザーを依頼したのだろうか。

片岡:エアロ本来の役割は、空気の流れを整えてクルマを安定させること。KUHLのデザインに機能を加えるには、本物を知る方の力を借りたい。RZ34の開発統括責任者を務めた田村さん以上の適任者はいません。

田村:KUHLのクルマには派手さとともに、機能を盛り込もうという意志も感じていました。ただ、やるならきちんと測定したほうがいい。日産のために取り組んでいただけるなら、私もひと肌脱ぎたいと思いました。

片岡:RZ34用はすでに基本デザインが完成しています。新型エルグランド用とともにオートサロンで披露します。

田村氏と片岡氏の知見を融合したRZ34用エアロは、どのような姿に仕上がるのか。

田村:フェアレディZ本来の綺麗なボディラインは、上側に残したかったんです。一方、下側はKUHLらしく、かなり物々しく仕上げる。上だけを見れば優しく、下だけを見れば力強い。ひとつのクルマで二つの表情を狙っています。

片岡:薄型フロントリップやカナード、片側9㎜のオーバーフェンダー、サイドフィン、リヤディフューザー、2段式リヤウイングなどを組み合わせています。機能と迫力をどう両立するか、田村さんとは相当“戦い”ました(笑)。

田村:まず決めたのはリヤです。丸く滑らかな造形は美しい反面、空気が巻き込みやすい。そこで両端のフィンを立ち上げ、気流をきれいにリリースさせました。リヤを整えれば、フロントに何が必要かも見えてきます。
中でも目を引くのが、低く構えた2段式リヤウイングだ。

田村:高いGTウイングではレーシングカーに寄りすぎます。そこでS30のダックテールにも通じる低い造形としました。リヤだけを強く押さえるとフロントが浮く。大切なのは、前後のリフトバランスが車速によって変化しにくいことです。

片岡:私が「もう少しウイングを立てたい」と言うと、田村さんから即座に「駄目」と返される(笑)。格好良さと空力のせめぎ合いを重ね、派手さがありながら、全ての造形に機能的な意味を持たせました。

デザインをCGで完成させて終わりではない。今回の開発では、その効果を数値で確かめることにも徹底してこだわる。

田村:格好良いと思った形を、まず測ってみる。効いているかを想像だけで語っても仕方がありません。KUHLと私、空力スペシャリストの知識を合わせ、ムーンクラフトの風洞で検証します。

片岡:ムービングベルトで走行状態を再現し、前後の空力バランスを測ります。データを基に形状を修正し、納得できたものだけを製品化する。オートサロンではドライカーボン仕様を初公開する計画です。

田村:結果が駄目なら出せませんよ(笑)。そこまで徹底して初めて、自信を持って勧められるエアロになります。

同時に開発される新型エルグランド用エアロは、純正デザインを生かしたABS製となる予定だ。

片岡:強いダウンフォースを狙うのではなく、床下や車体後方の流れを整えて、安定性と静粛性を高めたい。家族みんなが快適に移動できる、グランドツーリング・ミニバンに仕上げます。

田村:空気を整えることは、速さだけでなく静けさにもつながります。エルグランドのようなクルマこそ、そうした空力の使い方が重要になると思います。

片岡:東京オートサロンでは、完成車を前に田村さんと開発の成果を語りたいですね。

田村:日産ブースはもちろん、KUHLブースにもぜひ足を運んでください。どんな数値と姿で完成するのか、私自身も楽しみにしています。

●問い合わせ:クールジャパン TEL:052-693-9893

「160mmワイドの衝撃」現行Zで描く新世代ネオクラシックスタイルを徹底解剖!

RZ34はチューニングの方向性が多彩だからこそ、ショップごとの個性が色濃く表れる一台でもある。そんな中、クールレーシングが提案する『34ZR-GTWR SPEC-D』は、S30フェアレディZを思わせるクラシカルなエッセンスと、現代スポーツカーならではの迫力を融合したネオクラシックスタイル。その独創的な世界観は、数あるRZ34エアロの中でも異彩を放っている。

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