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今日は何の日?

■第三のエコカーを謳ったミライース

2011年9月20日にデビューしたダイハツ「ミライース(e:S)」

2011年(平成23)年9月20日、ダイハツは30.0km/Lの超低燃費と79.5万円~という低価格を両立させた新型軽乗用車「ミライース(e:S)」を発売した。高価になりやすいハイブリッドとクリーンディーゼルとは異なり、軽量化やエンジン改良などで低燃費を実現し、“第三のエコカー”を謳った。

ミライースのベースとなった7代目ミラ

1980年6月にデビューしたダイハツ「ミラクオーレ」

初代のミラは、1980年6月に「フェローMAX」の後継としてデビューした「クオーレ」のボンネットバン(軽商用車)仕様「ミラクオーレ」を名乗って誕生した。その2年後1982年5月には、「ミラ」の単独車名となった。

ミラは大ヒットして、スズキ「アルト」に負けない販売を記録してダイハツの基幹モデルへと成長。その後も、アルトとミラのライバル関係が続き、2000年頃まではアルトと軽の双璧を成すことになった。ところが、1993年にスズキの背の高いハイトワゴン「ワゴンR」が大ヒットし、市場をハイトワゴンが席巻するようになったため、2000年以降は軽を代表するハッチバックタイプのミラの販売は、アルトとともに徐々に右肩下がりになった。

2006年12月にデビューしたダイハツ7代目「ミラ」

ハイトワゴンが主流となった逆風の中で、2006年12月に登場した7代目ミラは、車高を少し上げたセミハイトワゴンに近いスタイルを採用。さらにロングホイールベース化することで、セダンながら広い室内空間が実現された。

エンジンは、最高出力58ps/最大トルク6.6kgを発揮する660cc 直3 DOHCをベースに、カスタムには64psのインタークーラーターボエンジンを設定。トランスミッションは、5速MT、3速/4速AT、CVTと多彩、駆動方式はFFおよび4WDが用意された。また、アイドルストップ機構が採用されるなどして、27.0km/Lという優れた燃費性能も大きなセールスポイントになった。

ミラの低燃費訴求車として登場したミライース

2011年9月20日にデビューしたダイハツ「ミライース(e:S)」

そして2011年9月に、7代目「ミラ」の派生車として低燃費訴求車「ミライース」がデビューした。当時は、ハイブリッド車が普及し、またクリーンディーゼル車も低燃費をアピールしていた。

2011年9月20日にデビューしたダイハツ「ミライース(e:S)」
2011年9月20日にデビューしたダイハツ「ミライース(e:S)」
ダイハツ「ミライース」のコクピット
ダイハツ「ミライース」のシートアレンジ&キャビン

そのような状況下で、コストを掛けない“第三のエコカー”を謳って登場したのが、ミライースだった。ミライースは、30km/L(JC08モード)という超燃費と79.5万円~という低価格を両立させて大きな注目を集めた。エンジンやプラットフォームなどの基幹部品の多くは「ムーヴ」のものが使われたが、車名には認知度の高いミラが使われた。

ダイハツ「ミライース(e:S)」のパッケージング

スタイリングは、“華美ではなく、多くの人から愛される……”とオーソドックスでシンプルなデザインを採用、車高はミラより30mm高く、ムーヴより135mm低いハッチバックセダン。インテリアも、シンプルで大人4人がゆったり乗れるだけの室内空間が確保された。

ダイハツ「ミライース」搭載の660cc 直3 DOHCの低燃費エンジン
ダイハツ「ミライース」搭載の660cc 直3 DOHCの低燃費エンジン
ダイハツ「ミライース」搭載の660cc 直3 DOHCの低燃費エンジン

パワートレーンは、最高出力52ps/最大トルク6.1kgmの660cc 直3 DOHCエンジンとCVTの組み合わせ。駆動方式はFFと4WDが選べた。車両価格は、79.5万円~112.0万円(2WD)/109.5万~122.0万円(4WD)、廉価グレードの79.5万円はトップレベルの低価格だった。

ミライースの低燃費と低価格を実現した技術

ミライースが採用した、特別な電動化技術を使わずに実現した超低燃費技術と、コストカットが厳しい軽自動車で達成した低コスト技術について紹介する。

ダイハツ「ミライース」テクノロジーの秘密

・低燃費技術
まずエンジンの熱効率向上については、10.8→11.3への圧縮比の向上、インジェクター噴霧の微粒化とi-EGRによる燃焼効率向上、チェーン幅細化による張力軽減やピストンリングの低張力化などによるフリクション低減。CVTについては、高効率オイルポンプの採用やCVT制御圧力の低減によって動力伝達効率の向上が図られた。
また、車速が7km/h以下になるとエンジンを停止する“停車前アイドリングストップシステム”の採用によるアイドルストップ期間の延長、オルターネーターの発電量増大や鉛バッテリーの改良による減速エネルギー増大、オルターネーター駆動負荷の軽減も低燃費化に大きく寄与した。
さらに、剛性を確保した上で骨格合理化による車体や様々な部品の軽量化によって車両重量60kgの軽量化に成功。その他、ボディ形状の改良による空気抵抗の軽減やベアリングブレーキの改良による転がり抵抗も軽減された。

ダイハツ「ミライース」のエネルギーマネージメント

・低コスト化技術
特別な機構を使わず、特にパワートレーンについては新設計を避けて部品とシステムの地道な改良でコストを低減。また軽量化は、燃費のためだけでなく結果として部品使用量を減らしたり、小型軽量化を進めることでコストを下げることに成功。燃費訴求車として装備を必要十分なものに割り切ったのだ。

ダイハツ「ミライース」のボディ&セーフティ
ダイハツ「ミライース」のパワートレーン

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2017年に登場したダイハツ2代目「ミライース」

ミライースのハイブリッド以外での燃費トップはたった2ヶ月の天下だった。ミライースの2ヶ月後の2011年11月には、スズキ「アルトエコ」が30.2L/kmを達成して、ミライースの燃費を上回ったのだ。これにより、その後軽の熾烈な燃費競争が始まり、これがキッカケとなり、一部メーカーによる燃費不正、認証不正問題が発覚して、大きな社会問題へと発展した。
現在は、その教訓を生かしてより厳格な認証制度となり、メーカー側も厳しいチェック体制を整えている。ユーザーも、カタログ燃費を重視せずに自身の使い方や環境を考慮した実用燃費で評価するようになった。
毎日が何かの記念日。今日がなにかの記念日になるかもしれない。

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