ステランティスのコンパクトカー向けプラットフォームの現状

2026年10月現在、Stellantisジャパンは、アバルト、アルファ ロメオ、シトロエン、DSオートモビル、フィアット、商用ブランドのフィアット・プロフェッショナル、ジープ、プジョーという多彩なブランドを抱えている。
現在は、少ない車体(プラットフォーム)で数多くの車種を生み出すことが欠かせないが(コストは別にして)、ブランド数では世界有数のステランティスはそのメリットを享受しやすいともいえる。

2026年10月16日に発表された「グランデ パンダ ハイブリッド」は、「SCP(Smart Car Platform)」を使う。SCPは、低価格帯、小型車を中心とするグローバル向け車種に採用され、グランデ パンダのEV版である「Grande Panda Electric」はすでに欧州に投入されている。ほかにもシトロエン「C3」、「e-C3」もSCPを使う。
世界生産台数の半数を3つのグローバルプラットフォームでカバー

ちなみに、日本に導入済みの車種では「CMP/e-CMP(Common Modular Platform)」を使ったアルファ ロメオ「ジュニア」、ジープ「アベンジャー」、フィアット「600」、「600e」、プジョー「208」、「e-208」などがある。旧PSA系のBセグメント中心の車種や、一部Cセグメント車に採用されている。
さらに、2026年5月には、B/C/Dセグメントをカバーする新しいグローバルアーキテクチャ「STLA One」が発表された。2027年の導入を予定するSTLA Oneは、5つの既存プラットフォームを統合する構想だ。ステランティスは2030年までに、世界生産台数の50%を3つのグローバルプラットフォームでカバーする目標を掲げている。

ただし、STLA One以外の2つのプラットフォームについては、公式発表において名称は明示されていない。しばらくの間は、CMP系とグランデ パンダが使うSCP系が混在するはずだ。
グランデ パンダ ハイブリッドのサイズと価格、C3との違い

プラットフォームの話はおいておき、数あるBセグメント級SUVに投入されたグランデ パンダ ハイブリッドは、全長4010×全幅1765×全高1585mm〜1630mm。

同じプラットフォームを使うシトロエンC3ハイブリッドは、全長4015×全幅1755×全高1590mm、3列シート仕様を日本に導入しているシトロエンC3エアクロス ハイブリッドは、全長4410×全幅1790×全高1660mm。CMP系を使うフィアット600ハイブリッドは、全長4200×全幅1780×全高1595mmとなっている。

パワートレーンは、いずれも最近のステランティスが採用している1.2L直列3気筒ガソリンターボと48Vマイルドハイブリッド、6速DCTを組み合わせている。ただし、グランデ パンダとシトロエンC3ハイブリッドは、エンジン最高出力が抑えられている。

同じプラットフォームを使うモデルで価格を比べると、「グランデ パンダ ICON」が369万円、「グランデ パンダ La Prima」が409万円。「C3 PLUSハイブリッド」は357万円、「C3 MAX HYBRID」は382万円。3列シートの「C3エアクロス PLUS」は399万9000円、「C3エアクロス PLUS HYBRID」は435万円となっている。フィアット、あるいはパンダらしく、デザインによりこだわった感のあるグランデ パンダの価格の方が若干強気の値付けになっている。

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