「車破壊」ステージも完全再現!

ご存知の通り、“対戦格闘ゲーム”というジャンルそのものを確立した「ストリートファイター」シリーズは、正式続編となる1991年の「ストリートファイターⅡ」の爆発的ヒットによって国民的知名度を獲得。最新作は世代を超えた一大ムーブメントを巻き起こし、いまやeスポーツの世界でも社会現象級の広がりを見せています。
そして2026年、ゲームの枠を超えて愛され続けてきた“生ける伝説”が、ついにハリウッドで実写映画化。リュウやケン、春麗やダルシム、ザンギエフ、エドモンド本田などなど、お馴染みのキャラクターたちが血肉を伴ってスクリーンで大暴れしてくれます。

そんな新・映画版『ストリートファイター』が公開前から注目を集めている理由の一つとして、ゲーム世界の再現度の高さが挙げられます。メインキャラからマニアックなサブキャラまでハマり役のキャストを招集しただけでなく、それぞれが繰り出す技やステージに至るまで、実際にゲームをプレイしていたであろう監督・スタッフ陣の悪ノリ、もとい原作愛が溢れんばかりに詰め込まれているのです。
その最たる例が、ファンにはお馴染みのボーナスステージ、つまりパンチやキックで車を破壊する“カー・スマッシュ”の完全再現です。前身作である「ファイナルファイト」(1989年)から導入されたこのステージはシリーズの多くで踏襲され、作品毎に破壊される車種も変わっていきました。

まず「ストⅡ」ではトヨタの初代セルシオを彷彿させるセダン、第3シリーズ「NEW GENERATION」ほかではパジェロ風のSUV、第4シリーズ「ウルトラストリートファイターIV」では再びトヨタのクラウン(S180系)風のセダン、そして「ストリートファイター6」ではピータービルトやケンワースを想起させる大型トラックと、そのグラフィックとともに進化してきました。
では映画『ストリートファイター』に登場するのは……「ストⅡ」を意識したであろうトヨタ車、それも1990年代初頭のセルシオ=レクサスLS400らしき車両。劇中、ケンがボンネットやバンパーをボコxボコにする様子はゲームのボーナスステージそのもので、背景などもトリハダが立つほどの再現度です。
国民的ゲームだけに、もちろん「ああすれば、こうすればもっとよかった」というシーンや改変などが、観客の数だけあるでしょう。それも知名度の高さ、そして作品への愛あればこそ。そんなふうに誰もが意見を交わせる映画はそうそうありません。近年では珍しくなった全力のポップコーンムービーを、ぜひスクリーンで「You Win!」してみてはいかがでしょう。

