No.34 F80(サスペンション可動・希望小売価格594円・税込) フロントビュー
No.34 F80 リヤビュー

これまでの『No.34 いすゞ エルフ』に代わって2026年10月の第3土曜日に『トミカ』にラインアップされたのが『No.34 F80』です。F80はイタリアの自動車メーカー、フェラーリが製造販売している、いわゆる“スーパーカー”と呼ばれる高級高性能スポーツカーです。フェラーリは、もともと自動車レース活動を目的に設立されたため、基本的にはレーシングカーと高級スポーツカーしか製造しない自動車メーカーとして世界的に有名です。現在でもF1世界選手権レースなどに参戦していますから、ご存じの方も少なくないでしょう。

No.34 F80(初回特別仕様)(サスペンション可動・希望小売価格594円・税込) ※初回のみの特別仕様(特別色)です。

F80は、フェラーリが長年培ってきたスーパーカー開発の技術と、モータースポーツで磨き上げた先進技術を結集した限定生産モデルです。1984年の288 GTO以来、F40、F50、エンツォ・フェラーリ、ラ フェラーリへと受け継がれてきたフラッグシップ・スーパーカーの系譜に連なる一台で、内燃エンジンと電動モーターを組み合わせたハイブリッドシステムを採用しています。生産台数は799台に限定され、システム最高出力1200psという圧倒的な動力性能に加え、車体設計や車両制御にも最新の技術を投入しています。

フェラーリ F80 実車 フロントビュー
フェラーリ F80 実車 リヤビュー

外観デザインは、航空宇宙分野から着想を得た先進的な造形と、レーシングカーを思わせる機能美が特徴です。直線的で鋭いデザインを採用し、低く構えたノーズやワイドな車体によって、力強く未来的な印象を生み出しています。

車体にはカーボンファイバーを中心とした複合材料が活用され、軽量化と高剛性の両立を追求しています。各部の造形や部品配置にも機能性を重視した設計思想が反映されており、F80ならではの個性的なスタイリングを形作っています。

インテリアはドライバーの操作性を優先した独自のコックピットレイアウトを採用しており、運転席を中心とした非対称の構成とすることで、ドライバーが運転操作に集中できる環境を整えています。また、キャビンの幅を抑えることで軽量化にもつなげています。加えて、助手席にも同乗者のための空間を確保し、サーキット走行を重視した設計でありながら、2人で移動するロードカーとしての実用性にも配慮しています。乗車定員は2人ですが、フェラーリでは「1人+」と表現している点にこだわりが感じられます。

パワーユニットの中心となるのは、排気量2992ccの120度V型6気筒ツインターボエンジンです。最高出力は900ps、最大トルクは850Nmで、最高回転数は9000rpmに達します。1リッター当たり300psという高い出力が実現されており、その開発には、2023年と2024年のル・マン24時間レースで優勝したレーシングカー、499Pから得られた知見が生かされています。

さらにF80には、フェラーリのロードカーとして初めて電動ターボ技術が採用されています。ターボチャージャーに電動モーターを組み込んで回転を制御することで、低回転域からの応答性を高め、加速時のレスポンス向上を図っています。この技術にはF1レースで培われたノウハウが反映されています。

エンジンと組み合わされるハイブリッドシステムは、前輪側の2基の電動モーターと、後輪側のMGU-Kと呼ばれる電動モーターで構成されています。エンジンと電動モーターを組み合わせることで、システム全体の最高出力は1200psに達します。前輪にも駆動力を伝える電動四輪駆動方式を採用しており、エンジンの力強さとモーターの素早い応答性を生かして、効率的に駆動力を路面へ伝えます。また、エネルギー回生や各モーターの制御によって、ハイブリッドシステム全体の効率と応答性を高めています。

こうした高出力を確実に走行性能へと結び付けるため、F80ではサスペンションやブレーキにも先進技術を投入しています。サスペンションには48V電源で作動する独立制御式のアクティブシステムを採用し、ダブルウイッシュボーン形式を基本としながら、走行状況に応じて車体の動きを制御します。これにより、サーキットでの高い運動性能と、公道で求められる乗り心地の両立を目指しています。サスペンションアームの一部には、金属積層造形技術によって製造した部品を採用し、複雑な形状と軽量化を実現しています。ブレーキには、モータースポーツの知見を取り入れたCCM-R Plus技術を採用しています。

走行性能をさらに高めるのが、車体全体を利用した高度な空力制御です。フロントにはトリプルプレーンウイングやSダクトを配置し、車体下面や大型リヤディフューザー、可動式リヤウイングと連携させることで、走行中の空気の流れを制御します。その結果、時速250kmの際に最大1050kgのダウンフォースを発生させます。リヤウイングは走行状況に応じて角度などを変化させ、コーナリング時などには車体を路面に押し付ける力を確保し、空気抵抗を抑えたい状況では抵抗の低減を図ります。こうした空力技術とアクティブサスペンション、高性能ブレーキを連携させることで、高速域での安定性と優れた操縦性が追求しされています。

安全性についても、車体構造と各種制御システムが重要な役割を担っています。軽量かつ高剛性なボディに加え、サスペンションや空力、ブレーキの各システムが車両の安定性とドライバーによるコントロールを支えています。特に、高速走行時や制動時に適切なダウンフォースを確保する仕組みは、車体挙動を安定させるうえで重要です。

フェラーリF80は、レーシングカーで培った技術をロードカーへと昇華させた新世代のフラッグシップ・スーパーカーです。最高出力900psのV型6気筒ツインターボエンジンと電動モーターによる1200psのシステム出力を、軽量な車体、高度な空力設計、アクティブサスペンション、高性能ブレーキによって支えています。個々の技術を組み合わせ、車両全体を緻密に制御することで、サーキットでの極限性能と公道での走りを高い次元で両立させようとしている点に、F80の大きな特徴があります。

『トミカ』の『No.34 F80』は、このフェラーリの最新スーパーカーのデザインを上手く再現しています。ぜひ1台、あなたのコレクションにも加えてみてはいかがでしょうか?

■フェラーリ F80 主要諸元

全長×全幅×全高(mm) : 4840×2060×1138

ホイールベース(mm) : 2665

トレッド(前/後・mm) : 1701/1660

車両重量(kg) : 1525

エンジン形式 : F163CF型 120°V型6気筒ツインターボ

排気量(cc) : 2992

最高出力 : 662kW(900ps)/8750rpm

最大トルク : 850Nm(86.7kgm)/5550rpm

フロントアクスル電気モーター最高出力 : 各105kW(142 ps)

フロントアクスル電気モーター最大トルク : 121Nm(12.34kgm)

フロント電気モーター最高回転数 : 30000rpm

リヤ電気モーター(MGU-K)最高出力 : 回生ブレーキ・70kW(95ps)/ICEアシスト・60kW(81ps)

リヤ電気モーター最大トルク : 45Nm(4.59kgm)

リヤ電気モーター最高回転数 : 30000rpm

モーター合計最高出力 : 220kW(300ps)

システム合計最高出力 : 883kW(1200ps)/9250 rpm

トランスミッション : 8速AMT(F1 DCT)

サスペンション(前/後) : アクティブサスペンション(ダブルウィッシュボーン/マルチリンク)

ブレーキ(前後) :ベンチレーテッドディスク

タイヤ:(前) 285/30ZR20 J9.5 (後)345/30ZR21 J12.5

※記事初出時に内容に誤りがございましたので、修正いたしました。読者の皆様ならびに関係者諸氏にご迷惑をおかけした事をお詫び致します。(編集部)

■毎月第3土曜日はトミカの日!

No.30 三菱 デリカミニ(サスペンション可動・希望小売価格594円・税込) ※2026年11月28日発売予定

毎月第3土曜日は新しいトミカの発売日です。2026年10月の第3土曜日には、上でお伝えしているように、それまでの『No.34 いすゞ エルフ』に代わって『No.34 F80』が登場します。なお、『No.34 F80』には、初回出荷のみの特別仕様(特別色)もあります。また、それまでの『No.30 三菱 トライトン』に代わって『No.30 三菱 デリカミニ』が登場しますが、諸般の事情により2026年11月28日の登場予定となります。