

今までの『トミカ』の『No.52 トヨタ GRカローラ』に替わり、2026年7月の第3土曜日に加わった新車が『No.52 ミニクーパー SE カントリーマン All4』です。
『MINI』は1959年にイギリスで誕生した小型車をルーツとするブランドであり、限られたボディサイズの中で広い室内空間を実現した革新的なパッケージングと、ゴーカートのように軽快で俊敏なハンドリングによって世界中のドライバーを魅了してきました。2001年にはBMWグループのもとで現代版MINIとして生まれ変わり、クラシックMINIの伝統を受け継ぎながらも、安全性能や快適性、環境性能を大きく向上させたプレミアムコンパクトブランドへと進化しています。

その新生MINIファミリーの中で、クロスオーバーは2011年にブランド初のSUVとして誕生しました。2017年に登場した2代目ではボディサイズを拡大、後席やラゲッジスペースを大幅に広げることで、ファミリーカーとしても十分な居住性と積載性を獲得しました。MINIブランド最大のモデルであると同時に世界販売の約3割を占める主力車種でもあり、幅広いユーザーから支持を集めています。


今回、『トミカ』で『No.52 ミニクーパー SE カントリーマン All4』としてモデル化されたのは、2020年から2023年まで販売された『MINI クーパー クロスオーバー SE ALL4』と呼ぶ車種で、2代目クロスオーバーをベースとして作られたプラグインハイブリッドモデルです。今回の『トミカ』の商品名が「クロスオーバー」ではなく「カントリーマン」となっているのに戸惑いますが、これは現在、実車が「カントリーマン」と名称変更したためでしょう。ここでは当時の名称の「クロスオーバー」を用います。

MINI クーパー クロスオーバー SE ALL4はMINIブランドとして初めて量産された電動SUVであり、環境性能とスポーティな走りを高いレベルで融合させたモデルとしてラインアップされました。プラグインハイブリッドならではの静かで滑らかな走りに加え、MINIらしい軽快なハンドリングを損なうことなく実現している点が、このモデル最大の魅力となっていました。
外観は基本的にMINIらしい愛らしさとSUVらしい力強さを巧みに融合させたデザインとなっており、商品改良後は、フロントグリルのデザインを一新するとともに、バンパー形状をより立体的なものへ変更、より存在感を高めています。標準装備のLEDヘッドライトはデザイン性だけでなく夜間の視認性も向上しており、リヤコンビネーションランプにはユニオンジャックをモチーフとしたデザインが採用されることで、英国ブランドらしい個性を演出しています。ブラックのフェンダーアーチなどでSUVらしい逞しさを強調しながらも、全体のシルエットはMINIらしく丸みを帯びた親しみやすい印象を残しています。また、SE ALL4専用の“E”バッジや充電ポートを備えた左フロントフェンダーなどが電動モデルならではの特徴となっており、ボディサイズも都市部で扱いやすい絶妙な大きさに収められています。

インテリアは、デザイン性と質感を高いレベルで両立したMINIらしい空間となっています。センターに配置された大きな円形ディスプレイはブランドの象徴ともいえる存在であり、その周囲を囲むLEDリングは車両設定や走行状況に応じて発光パターンが変化するなど、遊び心あふれる演出を楽しめます。改良後はプレミアムブランドらしい上質感も高められると同時にMINI Connectedの機能も強化され、スマホとの連携や各種オンラインサービスなど、コネクテッド機能の充実がはかられています。

SUVとしての実用性もクロスオーバーの大きな魅力です。従来のMINIよりも広い後席スペースを確保しており、大人が乗車しても十分な足元空間と頭上空間を備えています。後席にはスライド機構とリクライニング機構を採用し、乗員の快適性と荷室容量を用途に応じて調整できます。プラグインハイブリッド仕様では床下にリチウムイオンバッテリーを搭載する関係で荷室容量はガソリンモデルよりやや小さくなったものの、日常の買い物や旅行では十分な積載能力を確保しており、後席を倒せば大型の荷物も積載できます。

走行性能の核となるパワーユニットは、最高出力136psを発生する1.5L直列3気筒BMWツインパワーターボエンジンと、最高出力88psの電気モーターを組み合わせたプラグインハイブリッドシステムです。システム最高出力は224psを発揮し、発進直後から力強いモーターのトルクを活かした鋭い加速と、高速道路ではターボエンジンによる余裕ある巡航性能を両立しています。

このモデル最大の特徴は、前輪をエンジン、後輪をモーターで駆動する電動4WDシステム“ALL4”を採用していることです。従来の4WDのような機械式プロペラシャフトを必要とせず、電子制御によって前後輪の駆動力を最適に配分することで、高いトラクション性能と優れた燃費性能を実現しています。さらに最終的には10.0kWhまで拡大されることになったリチウムイオンバッテリーを搭載し、満充電時にはWLTPモードで約55~61kmのEV走行が可能で、通勤や買い物など日常生活ではガソリンをほとんど使用せず移動できる場面も少なくありません。静粛性の高いEV走行と、MINI伝統のダイレクトなハンドリングを両立している点も、このモデルならではの魅力です。
使い勝手の面では、SUVならではの高いアイポイントによる見晴らしの良さと、扱いやすいボディサイズが日常利用で大きなメリットとなっています。プラグインハイブリッド車ならではの経済的なカーライフを送ることができ、長距離ではガソリンエンジンが加わることで航続距離を気にせず走行できます。また、安全装備についても、衝突被害軽減ブレーキやアダプティブクルーズコントロールなど、当時のMINIとして最新の運転支援システムを搭載し、高速道路から市街地まで安心して運転できる環境が整えられています。

MINI クーパー クロスオーバー SE ALL4は、MINIならではの個性と伝統を受け継ぎながら、SUVとしての実用性とプラグインハイブリッドならではの環境性能、力強い動力性能を融合した一台でした。扱いやすさを備えながら、街中では静かで快適なEV走行を、高速道路やワインディングではMINIらしい軽快な走りを楽しめるなど、多彩な魅力を高い次元で実現しています。電動化が進む現在のMINIの歴史においても、本格的な電動SUVへの第一歩を築いた重要なモデルとして位置付けられる存在なのです。
『トミカ』の『No.52 ミニクーパー SE カントリーマン All4』は、この魅力的なプレミアム電動SUVの特徴を上手く捉えてモデル化しています。コレクションに加えたくなる1台です。
■MINI クーパー SE クロスオーバー オール4 プレミアムプラスパッケージ エッセンシャル・トリム(2023年7月モデル)主要諸元(『トミカ』のモデル車両と必ずしも一致しません)
全長×全幅×全高(mm):4315×1820×1595
ホイールベース(mm) : 2670
トレッド(前/後・mm) :1563/1565
車両重量(kg):1770
エンジン形式:型 B38A15A-P160型 直列3気筒DOHCツインパワーターボ
排気量(cc):1498
最高出力:100kW(136ps)/4400rpm
最大トルク:220Nm(22.4kgm)/1300-4300rpm
モーター:P160型・交流同期式
モーター最高出力: 65kw(88ps)/4000rpm
モーター最大トルク: 165Nm/3000rpm
システム最高出力:165kW(224ps)
システム最大トルク:385Nm
トランスミッション:6速AT
サスペンション(前/後):ストラット/マルチリンク
ブレーキ(前後):ディスク
タイヤ:(前後): 225/50R18
■毎月第3土曜日はトミカの日!

毎月第3土曜日は新しいトミカの発売日です。2026年7月の第3土曜日には、上でお伝えしているように、それまでの『No.52 トヨタ GRカローラ』に代わって『No.52 ミニクーパー SE カントリーマン All4』が登場します。なお、『No.52 ミニクーパー SE カントリーマン All4』には、初回出荷のみの特別仕様(特別色)もあります。また、それまでの『No.24 三菱 デリカミニ』に代わって『No.24 キャンピングカー』が登場します。
