

2026年5月の第3土曜日に『No.89 山岳救助車』に代わって『トミカ』に加わったのが『No.89 トヨタ GR ヤリス』です。

トヨタのヤリスは、コンパクトカーならではの「軽快なハンドリング」という強みを活かしつつ、「上質な乗り心地」と「最新の安全・安心技術」を備えたクルマを目指して開発されました。実は日本では1999年からヴィッツの名前で販売されていたコンパクトカーで、2020年に登場した4代目にあたるモデルから、海外と同じヤリスという名前に統一されたのです。ですからヤリスは日本では初代になりますが、海外では4代目となります。この使い勝手のよいコンパクトカーのヤリスをベースに、本格的なスポーツカーとしてチューニングされたのがGRヤリスで、世界ラリー選手権(WRC)で勝利するためのホモロゲーションモデルとして誕生したコンパクトスポーツです。


GRヤリスは『TOYOTA GAZOO Racing WRT(World Rally Team)』に学んだ「WRC(世界ラリー選手権)で競争力あるクルマづくり」や、開発初期からの社外プロドライバーによる評価によって、世界のあらゆる道でも思い通りに操れ「誰もが安心して意のままに運転できる」クルマとして誕生しました。「トヨタのスポーツカーを取り戻したい」という想いのもと、「モータースポーツ用の車両を市販化する」、という逆転の発想で開発された、トヨタ自動車初となるモデルです。ですから市販車でありながら競技車両に近い思想を色濃く持つ点が最大の特徴であり、専用設計の3ドアボディや高剛性シャシー、1.6L 直列3気筒ターボエンジン、そしてGR独自の4WDシステム“GR-FOUR”を組み合わせることで、一般的なハッチバックの枠を超えた運動性能を実現しています。その進化形となる2026年仕様は、これまでと同様にモータースポーツの現場で得た知見を反映しながら、ドライバーとの一体感をさらに高める方向で改良が施されたモデルです。

デザイン面では、GRヤリス本来の機能美を重視したスタイルを継承しつつ、走行性能と直結する空力や冷却性能が意識された造形が特徴です。ワイドなフェンダーや低く構えたフォルムは高い安定性を視覚的にも表現しており、フロントまわりは冷却効率とダウンフォースを両立する形状とされています。2026年仕様においても基本的なスタイリングは踏襲されながら、細部の仕上げや機能性の最適化が図られ、実戦で鍛えられたパッケージとしての完成度がさらに高められています。

インテリアは、ドライバー主体の設計思想が徹底されている点が大きな特徴です。操作系は視線移動や動作を最小限に抑えるレイアウトとされ、ステアリングやシフト操作に集中できる環境が整えられています。2026年仕様では新開発のGRステアリングが採用され、小径化と形状の見直しによってグリップ性が向上し、より直感的な操作が可能となっています。メーターやディスプレイ類も視認性が重視され、スポーツ走行時でも必要な情報を瞬時に把握できる設計です。

走行性能においては、GRヤリスの本質ともいえる高いポテンシャルがさらに磨き上げられています。1.6L 直列3気筒ターボエンジンは304ps/400Nmを発生し、軽量コンパクトな構造と相まって鋭い加速性能を実現しています。これにGR-FOURの4WDシステムを組み合わせることで、さまざまな路面状況において優れたトラクション性能を発揮します。2026年仕様では電動パワーステアリングの制御が見直され、より自然で正確な操舵フィールが実現されているほか、足まわりやタイヤの改良によって限界域でのコントロール性も向上しています。単に速さを追求するだけでなく、ドライバーが車両の挙動を把握しやすい特性へと進化している点が特徴です。

安全性能については、最新の予防安全パッケージが採用されており、日常走行における安心感も確保されています。衝突回避支援や車線維持支援といった機能が備わっており、スポーツモデルでありながら普段使いにも対応できるバランスが図られています。また高剛性ボディ構造そのものも安全性向上に寄与しており、高い走行性能と安全性を両立する設計です。

使い勝手の面では、コンパクトなボディサイズによる取り回しの良さと、日常使用を想定した装備の充実がポイントです。ドライビングに特化した設計でありながら、エアコンやインフォテインメント機能、コネクティッドサービスなども備えられており、日常の移動手段としても成立する実用性を確保しています。グレードごとに装備内容が調整されており、サーキット志向から日常重視まで幅広いニーズに応える構成です。

このように2026年仕様のGRヤリスは、もともとの競技ベースという成り立ちを維持しながら、ステアリングや足まわりといった操作に直結する部分を中心に改良を重ねることで、ドライバーとの一体感をさらに高めたモデルへと進化しています。単なる年次改良にとどまらず、「操る楽しさ」という本質を突き詰めたアップデートが施されている点こそが、このモデルの最大の魅力です。
『トミカ』の『No.89 トヨタ GR ヤリス』は、この「レースに勝つための技術」が惜しみなく投入されたホットなGRヤリスの魅力が的確に再現されています。おそらく再現されているのは、最強グレードの“RZ ハイパフォーマンス+エアロパフォーマンスパッケージ”だと思われます。実はGRヤリスは2020年に登場したいわゆる“20式”と呼ばれるタイプをモデル化した『トミカ』が販売されていました。今回のモデルとは大きくスタイルが違っていますので、もしコレクションしていたなら、新旧で比べてみるのも面白いでしょう。この最新型も、ぜひあなたのコレクションに加えてみてはいかがでしょうか?
■トヨタ GRヤリス RZ“High performance + Aero performance package”主要諸元
全長×全幅×全高(mm):3995×1805×1455
ホイールベース(mm):2560
トレッド(前/後・mm) :1535/1565
車両重量(kg):1290
エンジン形式:G16E-GTS型直列3気筒DOHCインタークーラーターボ
排気量(cc):1618
最高出力:224kW(304ps)/6500rpm
最大トルク:400Nm(40.8kgm)/3250-4600rpm
トランスミッション:6速MT
駆動方式:フルタイム4WD
サスペンション(前/後):ストラット/ダブルウィッシュボーン
ブレーキ(前後) :ベンチレーテッドディスク
タイヤ:(前後) 225/40ZR18
■毎月第3土曜日はトミカの日!

毎月第3土曜日は新しいトミカの発売日です。2026年5月の第3土曜日には、上でお伝えしているように、それまでの『No.89 山岳救助車』に代わって『No.89 トヨタ GR ヤリス』が登場します。なお、『No.89 トヨタ GR ヤリス』には初回のみの特別仕様(特別色)もあります。また、それまでの『No.16 トヨタ シエンタ』に代わって『No.16 日本交通 タクシー』が登場します。


