


2026年4月の第3土曜日に、それまでの『No.94 日産 セレナ』に代わって『トミカ』に加わった『No.94 光岡 M55』は、光岡自動車が開発・製造・販売している“パイクカー”です。


光岡自動車はあまり聞きなれない名前の自動車メーカーだと思いますが、1968年に創業で、もともとは『BUBUシャトル』といった50ccエンジンを搭載して自動二輪免許や原付免許で運転が可能なゼロハンカー(原付ミニカー)で知られた、富山県富山市に本社を置く、日本で10番目の自動車メーカーです。
光岡自動車は1987年から“パイクカー”の製造・販売を開始、現在までに様々な“パイクカー”を開発・製造・販売してきましたが、1994年に発表したオリジナル車『ゼロワン』が組立車として認可され、その後に型式指定を受けたことにより、改造車ショップではなく自動車メーカーとなりました。その後のオリジナル車としては、2006年に登場したファッションスーパーカー『大蛇(オロチ)』が有名で、この車も以前は『トミカ』で発売されていました。
さて、“パイクカー”とは“パイク=槍(やり)”を語源とし、「(デザインなどのどこか一点が長所として)突き抜けたクルマ」を意味します。一般的には「特徴的、あるいは個性的なスタイリングの自動車」を指します。また、基本的には既存の自動車を改造してオリジナルのスタイリングを与えたものを言いますが、前述の光岡自動車の『ゼロワン』や『大蛇(オロチ)』のように、オリジナルのプラットフォームやフレームで作られるものもあります。

『光岡 M55(エム・ダブルファイブ)』は2026年4月現在、光岡自動車の“パイクカー”の最新モデルで、ホンダのFL型シビック(現行・11代目)をベース車として仕立てられており、同社の創業55周年モデルとして開発され、光岡自動車の創業時代と同じ時代を生きた世代の人たちに向けて企画されたクルマです。
正式量産モデルは『M55 1st Edition(ファーストエディション)』となりますが、これに先立って限定100台で先行販売された『M55 Zero Edition(ゼロエディション)』が用意されており、このモデルはコンセプトの純度を色濃く反映した初期仕様として位置付けられています。『M55 Zero Edition』は販売開始と同時に大きな反響を呼び、短期間で完売となるなど、M55というプロジェクトへの注目度の高さを示しました。その後に登場した『M55 1st Edition』では装備や仕様の幅を広げつつ、2026年分として250台限定のイヤーモデル展開とすることで希少性も維持されています。

外観デザインはM55最大の特徴であり、1970年代の日本車を想起させるクラシカルで力強いスタイルが与えられています。フロントマスクは当時のスポーツカーを彷彿とさせる印象的な造形とされ、鋭さと重厚感を併せ持つ表情が特徴です。ボディ全体のプロポーションもどこか懐かしさを感じさせながら、現代的な解釈で再構築されており、単なる復刻ではない“新しいレトロ”として成立しています。リヤビューにおいても情緒的な造形が与えられ、全体として過去と現在を行き来するような独自の存在感を放っています。

内装は外観の世界観と調和するように設計されており、落ち着きのある上質な空間に仕上げられています。日本的な美意識を感じさせる端正なデザインと現代的な快適装備が融合しており、ドライバーがクルマと向き合う時間を豊かにすることを重視した設計です。単なる懐古的な演出にとどまらず、日常での使いやすさや快適性にも配慮されている点が特徴です。

走行性能については、ベース車のホンダ・シビック同様にハイブリッドシステムを含むパワートレーンが用意されており、電気式無段変速機と組み合わせることで滑らかで効率的な走りを実現しています。ガソリンモデルも選択可能で、ユーザーの志向に応じた幅広い選択肢が用意されています。ベース車両の信頼性を活かしながら環境性能と実用性を両立しているため、日常使用から長距離ドライブまで安心して対応できる性能を備えています。
使い勝手の面では、扱いやすいトランスミッションや運転支援機能の充実により、クラシカルな見た目とは裏腹に現代のクルマとしての利便性がしっかり確保されています。ボディカラーや仕様のバリエーションも豊富に設定されており、自分の感性に合った1台を選べる自由度の高さも魅力です。
安全性能についてもベース車のシビックに準じた最新の予防安全技術が採用されており、日常の運転における安心感が高められています。クラシックなデザインに強い個性を持ちながらも、中身は現代基準の安全性と機能性を備えている点がM55の大きな価値であり、懐かしさと現実的な使いやすさを高いレベルで両立したモデルとなっています。

『トミカ』の『No.94 光岡 M55』は、実車の持つ雰囲気を上手く再現している1台です。ボディカラーを見ると、正式量産モデルの『M55 1st Edition』に用意されている“ソニックグレーパール”よりも濃く、どうやら“レジェンダリーグレーメタリック”をイメージしたカラーとなっていることから、わずか100台限定のスペシャルな先行生産モデルである『M55 Zero Edition』を再現したもののようです。ぜひ、この特別な1台を、あなたのコレクションに加えてみられてはいかがでしょうか。
■光岡 M55 Zero Edition 主要諸元(必ずしも『トミカ』のモデル車両とは限りません)
全長×全幅×全高(mm):4735×1805×1415
ホイールベース(mm):2735
トレッド(前/後・mm) :1535/1565
車両重量(kg):1360
エンジン形式:型 L15C型 直列4気筒DOHC
排気量(cc):1993
最高出力:134kW(182ps)/6000rpm
最大トルク:240Nm(24.5kgm)/1700-4500rpm
トランスミッション:6速MT
サスペンション:(前)ストラット/(後)マルチリンク
ブレーキ:(前)ベンチレーテッドディスク/(後)ディスク
タイヤ:(前後): 235/40ZR18 95Y
■毎月第3土曜日はトミカの日!

毎月第3土曜日は新しいトミカの発売日です。2026年4月の第3土曜日には、上でお伝えしているように、それまでの『No.94 日産 セレナ』に代わって『No.94 光岡 M55』が登場します。なお、『No.94 光岡 M55』には初回のみの特別仕様(特別色)もあります。また、それまでの『No.84 トヨタ クラウン 個人タクシー』に代わって『No.84 カルピス® ボトルカー』が登場します。
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