シート下収納+ディスクブレーキ!【ヤマハ・ニュージョグスポーツ】

YAMAHA ニュージョグスポーツ|1989年発売
1989年(平成元年)、ジョグはシート下収納を備えたニューJOGへ進化。そのスポーツ版として登場したのがニュージョグスポーツだ。
大きなポイントは、便利になったからといって走りをおろそかにしなかったこと。シート下にはXLサイズのフルフェイスヘルメットまで収納できるトランクスペースを確保しながら、フロントには油圧式ディスクブレーキとテレスコピックフォークを装備。前後には80/90-10のタイヤを履き、見た目だけではないスポーツ仕様に仕立てられていた。
エンジンは、49cc空冷2ストローク単気筒で、最高出力6.8ps/7000rpm、最大トルク0.71kgm/6500rpmを発生。乾燥重量63kgの車体との組み合わせなら、数字を見ただけでも元気なキャラクターが想像できるだろう。
ジョグといえば、若者に向けて軽快な走りを打ち出して成功したシリーズ。そこへシート下収納という時代の必須装備が加わっても、“走るジョグ”という芯はしっかり残された。
総排気量:49cc
エンジン:空冷2ストローク単気筒
最高出力:6.8ps/7000rpm
最大トルク:0.71kgm/6500rpm
全長×全幅×全高:1630×640×1005mm
重量:63kg(乾)
タイヤ:80/90-10/80/90-10
発売当時価格:13万9000円
※主要諸元・価格は編集部調べ
低いシートに大きな収納! しかも6.8ps【スズキ・セピア】

SUZUKI セピア|1989年発売
同じ1989年(平成元年)に登場したセピアは、スズキが「乗り手を選ばない乗りやすさ」を追求した50ccスクーター。低いシート高(675mm)とコンパクトなボディを組み合わせ、女性でも乗り降りしやすい車体に仕上げられていた。
もちろん、この時代だけにシート下収納もしっかり装備。容量を確保しながら、車体後部にはフューエルリッドを設け、シートを開けなくても給油できる構造とした。当時はセルフ式スタンドがほとんどない時代、給油のたびにシート内を店員に見られる気恥ずかしさから解放されるのは、地味にありがたかった。
そして実用一辺倒では終わらないのがスズキらしいところ。49cc空冷2ストローク単気筒エンジンは最高出力6.8ps/7000rpm、最大トルク0.72kgm/6500rpmを発揮。乾燥重量63kgだから、こちらも軽快に走れるだけのパワーをしっかり持っていた。
直線基調のボディは派手すぎず、スポーツスクーターとはまた違ったスマートさがある。イメージキャラクターには井森美幸を起用し、幅広いユーザーへアピールした。
そしてセピアの名前はここで終わらない。翌1990年には、7.0psエンジン、ディスクブレーキ、ボトムリンク式フロントサスペンション、リヤスポイラー、チャンバータイプマフラーまで与えられたスポーツ版「セピアZZ」が追加される。後の“ZZ”へつながる出発点として見ても、初代セピアは外せない1台だ。
総排気量:49cc
エンジン:空冷2ストローク単気筒
最高出力:6.8ps/7000rpm
最大トルク:0.72kgm/6500rpm
全長×全幅×全高:1640×605×975mm
重量:63kg(乾)
タイヤ:3.00-10/3.00-10
発売当時価格:12万9000円
※この記事は月刊モトチャンプ2025年12月号を基に加筆修正を行っています
【モトチャンプ編集部】