カロッツェリアのディスプレイオーディオラインナップ

カロッツェリは2024年の新製品としてDMH-SF900をリリースしてディスプレイオーディオのラインナップを完成した。とはいえDMH-SF900は10インチディスプレイにルミナスバーなど高機能なハイエンド機で実勢価格は10万円程度。

上段左がDMH-SF900で上段右がDMH-SF600。10インチ(DMH-SF900)と9インチ(DMH-SF600)のサイズの違いはこのくらい。上段中央のDMH-SF700も9インチだが、DMH-SF600の方が大きく見える。
カーナビも音楽もスマホだけど大画面と良いサウンドは欲しいユーザーに最適!? カロッツェリアの新型ディスプレイオーディオ『DMH-SF900』

パイオニアは2024年10月10日、カロッツェリアブランドの2024年の新製品を一気に発表。その中の1モデルがディスプレイオーディオ『DMH-SF900』だ。

https://motor-fan.jp/mf/article/269180
DMH-SF900についてはこちらを参照。

そこで今回、9インチのミドルレンジモデルとしてDMH-SF600を発売。最新モデルとして十分な機能と性能を持たせつつ、実勢価格で7万円程度とお求めやすくなっている。

DMH-SF600を加えたカロッツェリアのディスプレイオーディオラインナップ。

Apple CarPlayもAndroid Autoもワイヤレスで接続

DMH-SF600はDMH-SF900同様、Apple CarPlay/Android Autoとの接続はワイヤレス。USBソケットが埋まってしまうこともないし、ダッシュボードまわりにケーブルが無いのはスッキリして良い。

Apple CarPlay/Android Autoを使用する際に本体とスマホはワイヤレスで接続。ワイヤレスがApple CarPlay/Android Autoのどちらかのみというケースもあるので、両対応はありがたい。

ルミナスバーなどは無いが画面構成はDMH-SF900とあまり変わりなく、複数機能(ナビ、オーディオなど)を同時表示させていてもわかりやすい。ショートカットキーを同時表示させておく「スプリットスクリーン」や、ワンタッチでスクリーンモードを変更できるのも便利だ。

スプリットスクリーンモードで左側にショートカットキーを表示。画面右上の矢印でスクリーンモードを切り替えられる。
スプリットスクリーンを解除している状態。ナビ画面と再生楽曲をメインに表示。

専用アプリ「PxLink」でさらに使いやすい

専用アプリ「PxLink」を使えば、楽曲の再生/停止やイコライザー設定、FMラジオへの切り替えなど、40種類の操作キーからよく使うものを選択してスマートフォンの画面上に配置可能。ディスプレイにはApple CarPlay/Android Autoの地図画面などを表示したまま、多彩な機能をスマートフォンから操作することができるのだ。

PxLinkの画面。表示するキーは自分の好みに合わせて設定できる。
PxLinkで楽曲を操作する画面。

『楽ナビ』譲りのオーディオ調整機能

「フルカスタム高性能48 bitデュアルコアDSP」など高音質パーツを採用し、車室内で最適な音場を創り出す「タイムアライメント」や「13バンドグラフィックイコライザー」「ネットワークモード」、圧縮音源をCDに迫る高音質で再生する「アドバンスド・サウンドレトリバー」など多彩なオーディオ調整機能を搭載しており、手軽に臨場感のある音楽が楽しめる。本体だけでも高性能だが、カロッツェリアの音響パーツでカスタムすればまさに鬼に金棒だ。

カロッツェリア『楽ナビ』が全機種Apple CarPlayとAndroidAutoに対応!7〜9インチの13モデルをラインナップ

パイオニアは2025年5月に2025年夏の新製品を発表している。そして、6月にその新製品の説明会を実施。実際に各アイテムを搭載したデモカーを用意するなど、実機とその使用感が披露された。その中でも特に目玉となるApple CarPlayとAndroid Auto対応となった『楽ナビ』をピックアップしよう。 PHOTO:MotorFan.jp

https://motor-fan.jp/mf/article/340440
『楽ナビ』についてはこちらも参照。

旧車オーナーにもありがたい1DINスペースで装着可能!

DMH-SF600を装着したデモカーはスズキ・ハスラー。軽自動車だけに9インチでも十分な大画面だ。純正オプションのカーナビもビルトインの9インチだが、同サイズでもDMH-SF600はフローティングタイプなのでより大きく見える。

DMH-SF600装着のデモカー、スズキ・ハスラー。

フローティングタイプはディスプレイが本体を設定しているDINスペースからは浮いているため後付け感は否めないが、その分、DINスペースに縛られないディスプレイサイズが選べるし、見やすい角度や操作しやすい位置に調整することもできる。何より、設置場所が1DINで済むのでスペースに制約がある車種でも大画面が利用できるメリットは大きい。

センターコンソールの1DINのオーディオスペースに本体を埋め込み、ディスプレイはフローティングになる。対応車種は570車種と発表されている。
本体の設置場所からディスプレイはこのくらいの距離。
ヒンジで角度調節が可能。ヒンジの位置で高さも設定できる。

また、ハスラーにはDMH-SF600の他に、
・フロントスピーカー(TS-C1740S)
・サブウーファー(TS-WX140DA)
・インナーバッフル(UD-K626)
・サウンドチューニングキット(UD-S701)
を装着してトータルで音響環境をセッティングしていた。

助手席の下に設置されたサブウーファーとそのリモコン。
フロントスピーカーのトゥイーター。残念ながらハスラーは車種専用取り付けキットはない。

インナーバッフルやサウンドチューニングキットといったひと手間はあれど、フロントスピーカー(+トゥイーター)とサブウーファーの設置でとても軽自動車とは思えないサウンド空間になっていたのは驚きだった。これだけハッキリ違いがわかるなら、ディスプレイオーディオと合わせてスピーカーなども凝ってみるのもありかもしれない。

パイオニア/カロッツェリアならではのトータルコーディネート

DMH-SF600はもちろん、カロッツェリアのディスプレイオーディオはこのように拡張性が大きな魅力でもある。カロッツェリアが誇る高品質なサウンドシステムを組むことで上質なサウンドが楽しめるだけでなく、パイオニアのカーナビアプリ「COCCHi」を利用すれば、本家に及ばないまでも『楽ナビ』に近いナビゲーションも可能なのだ。

DMH-SF600を基幹としたカーAVシステム構成の例。
初めての道でも車線選びに迷わない!パイオニアのナビアプリ『COCCHi』を使ってみたら想像以上にカーナビだった!! 【一般道編】

パイオニアがリリースしているスマートフォン用カーナビゲーションアプリ(ナビアプリ)『COCCHi(コッチ)』を使ってみた。carrozzeria(カロッツェリア)ブランドで古くからカーナビを作り続けるパイオニアが手がけたナビアプリの使い勝手は果たしてどのようなものだろうか? PHOTO:MotorFan.jp/パイオニア

https://motor-fan.jp/mf/article/287350
カロッツェリアのディスプレイオーディオ(DMH-SF900)でCOCCHiを使用した例。

せっかくのディスプレイオーディオでスマホナビを大きな画面に映すだけでは勿体無い。オーディオも含めてカーAVシステムを組んでみては如何だろうか。