最高出力204ps/150kWを発揮する、2.4Lディーゼルターボを搭載
日産は、ピックアップトラック「Navara」(ナバラ)新型を予告、11月19日にオーストラリアとニュージーランドで実車を公開することを発表した。
初代ナバラ(D21型)は、1986年に登場。現行型となる4代目(D24型)は、2014年から発売されており、これが11年ぶりのフルモデルチェンジとなる。

発表に合わせて、オセアニア地域におけるナバラの伝統を強調したティーザーイメージが公開された。画像では、新型ナバラが、兄弟モデルとなる三菱トライトンと多くの要素を共有することが示唆されているが、日産は「先代モデルへの敬意を表すデザインタッチを取り入れる」と強調している。
日産独自のスタイリング要素としては、分割型ヘッドライトとテールライトに施された独自のLEDグラフィック、彫刻的なボンネット、新しいグリル、そして再設計されたフロントバンパーなどが挙げられる。
ラインナップには、商用車とレジャー客の両方に対応するため、シャシー、シングルキャブ、ダブルキャブ構成が揃うと予想されている。

新型では、2023年に導入された三菱のラダーフレームシャーシを採用している。しかし、日産幹部はデザインとエンジニアリングに大幅な変更を加えることを示唆しており、潜在顧客の視点から両モデルの差別化をさらに図ると見られる。
パワーユニットは、トライトンと同等の最高出力204ps/150kWを発揮する、2.4Lディーゼルターボエンジンを搭載すると予想されている。また、電動ピックアップトラックへの流れが加速していることを受け、プラグインハイブリッドモデルも近日中に発売される予定だ。
さらに、オーストラリアの自動車エンジニアリング企業「プレイムカー」と共同開発したタフなPro-4Xウォリアーや、NISMOバージョンの展開も積極的に検討されているようだ。
次世代ナバラは、2026年上半期にオーストラリアとニュージーランドで発売予定だが、新型モデルが他の市場で販売されるかどうかはまだ不明だ。
市場では、同じく来年新型が登場するトヨタ・ハイラックスや、オーストラリアで最も売れているフォード・レンジャー、いすゞD-MAX、マツダBT-50、フォルクスワーゲン アマロックなど強豪と争うことになる。



