第3巻では「競争技世界一決定戦」が決着して鈴鹿4時間耐久へ!
『エリア88』や『ファントム無頼』など航空機マンガの巨匠として知られる新谷かおる先生が、バイクの耐久レースをテーマに描いた作品が『ふたり鷹』だ。『週刊少年サンデー』で1981年から1985年まで連載され、2025年に連載完結40周年を迎えるのを記念して完全版として復活刊行が始まった。7月25日に発売された第1巻に続き、9月26日には第2巻が、そして第3巻が11月28日に発売される。
完全版は新谷かおる先生の繊細なタッチを再現するため、最新の技術で原稿を高解像度スキャン&補正したリマスター版となっており、既刊のコミックスを所持しているファンをも、満足させる仕上がりだ。細部まで描き込まれた1980年代の名車や迫真のレースシーンを大画面で堪能できる。
■STORY
バイクレーサーを目指す主人公・沢渡 鷹は総額1憶 5000万円の賞金のため、また自身が所属する大学自動車部2輪部の資金難のためにアメリカのウェラー財団が企画した一大スペクタクルエンターテインメント「競争技世界一決定戦」出場する。しかし、彼の母である緋沙子も主催者であるウェラーの娘・パットとともに参戦するのだった。

©️新谷かおる/2025 発行:小学館

さらに一方の主人公・東条 鷹も、所属する名門チーム「ブルー・ウェイ・レーシング・チーム」が出場を禁じているにも関わらず、素性を隠して出走する。
バイク、クルマにとどまらず、ダンプやトラクター……地面を走るものなら“何でもござれ”の無差別最速王決定戦。参加者それぞれの想いが交錯し、レースは想像を超えた結末を迎えることになる。

第3巻では、第2巻の後半に始まった「競争技世界一決定戦」がその決着まで描かれ、後半ではいよいよ鈴鹿4時間耐久レースがスタートする。「競争技世界一決定戦」では少年漫画的エンターテインメントだけでなく、物語の重要なファクターである親子の絆も描かれている。そして再び本格レース漫画へと進んでいく中で、東条はひと足早く世界への扉を開く。

©️新谷かおる/2025 発行:小学館
1982年の鈴鹿耐久ロードレースは、台風の直撃により日本のモータースポーツ史上例1のない悪天候の中で行われた。この時、4時間耐久レース参戦と、取材のため鈴鹿を訪れていた新谷かおる先生。最悪なコンディションの中、人車一体となって行われた耐久レースの熱気を『ふたり鷹』の劇中に描いている。
名車紹介や折り込みピンナップなど見どころ満載の豪華仕様!
漫画本編以外の特集記事も充実しているのがこの完全版の魅力。第3巻では、新谷かおる先生が自らのバイク遍歴を語るなど見どころが満載。
ヤマハ発動機コミュニケーションプラザの特集では、1973年の初代モデル以来、アマチュアレースから世界GP まで席巻してきた TZ250 など、『ふたり鷹』の時代を飾った名車を紹介している。

また、完全版は各巻に折り込みピンナップが付く豪華仕様。第3巻のピンナップは第3巻は「ナナハンカタナ」ことスズキGSX750Sに跨る東条 鷹だ。

©️新谷かおる/2025 発行:小学館
ふたり鷹
著者:新谷かおる
刊行:小学館
発売日:3巻/2025年11月28日(金)※続刊は奇数月の第4金曜日発売予定
サイズ:B5判/450ページ
価格:5200円(税込)
『月刊モトチャンプ』では新谷かおる先生にインタビュー!
バイク雑誌『月刊モトチャンプ』では、漫画家やアニメーターなど、作品やオーナーとしてバイクに縁の深い作家にインタビューする企画を連載。2021年4月号および5月号の2号連続で新谷かおる先生のインタビューを掲載している。
いずれも電子版で読むことができるので、復活刊行されている『ふたり鷹』と合わせて読んでみてほしい。

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