伊東黎明 2000年生まれ。兵庫県出身。S-FJ、FIA-F4を経てGR86/BRZレースのプロクラス、ポルシェ カレラカップ、スーパーフォーミュラ・ライツ、スーパーGT300など多方面で活躍。ENDLESS SPORTSよりスーパー耐久のST-2クラスにGRヤリスで参戦中。

■ECU:MAX ORIDO ECUTEK書き換え

■マフラー:FUJITSUBO A-R

■車高調キット:ENDLESS FUNCTION-IMA バージョンSC

■キャリパー:ENDLESS フロント M4 4POT・リアS2 2POT(ローター:フロントφ326㎜ ・リアφ296㎜ ) 

■ブレーキパッド:ENDLESS SR01

■ホイール:ENKEI  Racing Revolution RS05RR

■タイヤ: ADVAN NEOVA AD09(225/40R18)

■シート:BRIDE STRADIAⅢ

■エアロパーツ: SPEC! フロントバンパー/サイドステップ/リアバンパー/ダックテール

■BRZ純正ミラーカバー


86/GR86レース車両で、素性のよさが気になっていました

「僕は86/BRZのワンメイクレースに、ずっと参戦していました。それだけにクルマの素性や長所、運転する面白さなどもよくわかっています。ZN6/ZC6のころから、ハンドルを切れば思ったとおりに曲がる。さらにZN8/ZD8にレース車両がスイッチすると排気量が2.4ℓにアップして、低回転からパワーが出る、加えて高回転も伸びると、速さも身につけています。

 このGR86は、初めて買ったマイカーです。こういうスポーツカーに乗りたいと、レース活動で親密なエンドレスの花里祐弥さんに話したところ、「ウチに1台あるよ」といわれて。そのエンドレスのデモカーを、迷わず購入しました。

購入した2024年の9月当時のおもな仕様は、エンドレスの車高調キットに、ブレーキャリパー、ローター、そしてタイヤ&ホイールなど。これらのパーツ自体が一般カスタマーの入門にも最適なエントリーモデルが装着されていたので、ハンドリングもブレーキングも、扱いやすく、満足な仕上がりになっています。タイヤはADVAN NEOVA AD09の225/40R18。太さは、街乗りがメインの僕の目的には、ちょうど合っています。

そして、ここから外装など、好みに仕上げていきました。エアロはこだわりを持って選んでいます。街中で、まだ目にしない形を探し続けました。

そしてネット動画で出会ったのが『SPEC!』のシンプルスタイル。毎年、僕は仕事で大阪オートメッセに行っていますが、出展されている姿を実際に見て、現地でオーダーしたくらいです。

フロントはロングノーズ風で、リアはダックテール。サイドステップにリアバンパーも合わせて、よりGR86のシルエットが綺麗にまとまって見える。とても気に入っています」

「納車時の走行距離は3万4000㎞でしたが、すでに8万3000㎞をオーバー。全国各地のサーキットには、このマイカーで移動しています。長距離で高速道路を走ることが多いため、シートは休憩もしやすいブリッドのストラディアⅢに換えています。

じつは昨年の8月、走行中に水没を経験して、エンジンが逝ってしまいました。コンロッドは曲がるどころか、粉砕していた状態。運よく走行2000㎞の中古エンジンが手に入ったことで、乗せ換えて復活できました。このマイカーで走る毎日が本当に楽しい。好みにつくったこのGR86は飽きることがないですね!」


ブレーキはエンドレスのインチアップキットの中でもエントリーモデル。パッドにSR01を組み合わせ、街中での効きは十分な余裕がある。

GR86をシンプルに飾るスタイルがお気に入り。塗り分けも凝った。ドアミラーカバーはBRZの純正に交換し、黒からボディ同色にした。
シートはブリッドのストラディアⅢ。リクライニング式でサポート性がよく乗り降りもしやすい。座り心地もよく、長時間の移動にも重宝している。
マフラーはスポーツ性を重視したフジツボのA-R。ECUはMAX ORIDOの書き換えで、スマホを介してマップの切り替えができる。

GR86/BRZ ドラテク&セッティングアドバイス 空気圧はフロントを0.1㎏/㎠ほど高くする

ワンメイクレースでの経験を話しましょう。コーナリングでは僕は初期のブレーキをしっかり掛けて、リリースしながらハンドルを切り込み、そのタイヤのグリップ限界を引き出しながら横に荷重を移します。

セッティングとしては、僕はハンドリングの初期のレスポンスがある、早めに返ってくるほうが好きなので、タイヤの内圧は前後で差をつけています。具体的な数値は0.1㎏/㎠。フロントが2.0㎏/㎠だったら、リアは1.9㎏/㎠です。

これで一発目の切れがよくなって、想ったライントトレースがしやすくなる。もちろん前後同じ空気圧でも走れますが、リアの動きに対して、ややフロントにダルさが出るんですね。このセッティングは、レースで一貫してやってきました。

あとはスプリングの選択です。エンドレス製でいえば同じバネレートでも、特性が異なるタイプがあります。路面状況やコースに合わせて、スプリングの組み合わせを変える。

たとえば富士のレーシングコースだと、バネレートの立ち上がりが強いタイプは、セクター3のコースが上りになる区間でリアに荷重を乗せにくくなる。上手くタイヤがグリップせずに、姿勢が破綻する原因にもなります。

フロントのスプリングはバネレートの立ち上がりが硬め、リアは軟らかめの組み合わせが走りやすく、結果にもつなかています。

GR86で長期レポート ENDLESSのM4&M2システムインチアップキットⅡ 重量増を抑え、制動フィールと保護性能をバリューにアップ!

「もう少し連続周回したい」「もっと早く冷えてほしい」でも「バネ下重量と費用は抑えたい」サーキットを走る、そんなGR86/BRZユーザーの悩みに応えるのが、フロント4POT/リア2POTのこのキット。編集長つかポンがGR86で1年間、使ってのレポートをお届け! Photos/堤 晋一,小林克好,宮越孝政 Text/塚本剛哲


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