
希少ショートボディをベースに、DIYで作り込んだ本格オフロード仕様
イベント会場でひと際異彩を放っていたのが、キセやんさんの日産サファリ。しかもただのサファリではない。“超希少”といわれるショートボディ仕様だ。
実際、国内で見かける機会はかなり少ない。キセやんさん自身、乗り始めて約3年の間にすれ違ったのはたった3台だけだという。
元々は北米仕様の左ハンドル・ダットサントラックでオフロードを楽しんでいた。しかし、より本格的に悪路を走りたいという想いが強くなり、“本当に壊れない四駆”を探し始めた。
「ランクルももちろん良いんですけど、まわりにも選ぶ人が多かったので・・・」。
そこで辿り着いたのがサファリだった。特に足まわりや駆動系の頑丈さは昔から定評があり、中東やオーストラリアでは今なお絶大な人気を誇る存在。国内では不人気車扱いだった時代もあるが、現在では“旧車&希少車”の仲間入りを果たしている。
しかもキセやんさんが狙っていたのはショートボディ。ロングモデルに比べ全長は約60cm短く、ホイールベースもコンパクト。そのぶん悪路での取り回しにも優れるが、とにかく市場に出てこない。
「見つけても悩んでる間にすぐ売れちゃうんですよ」
そして3台目でようやく即決。購入した個体は、長野県で社有車として使われていたワンオーナー車で、走行距離はわずか4万7000km。しかも軒下保管だったという極上ベースだった。
とはいえ、30年以上前のクルマ。乗り始めてからは修理の連続だ。
「壊れないけど、トラブルは多いです(笑)」
走行距離は少なくても、長年動かされていなかった影響でゴム類やサビなどの経年劣化はかなり進行していたそう。それでも“このクルマだからこそ味わえる楽しさ”がある。

外装でまず目を引くのが、自作のアイアンバンパー。なんと鉄パイプと鉄板を購入し、自宅で溶接して製作したDIY作品。
「海外だとARBとかあるんですけど、日本だとサファリ用ってほとんど無いんですよ。だから作っちゃいました(笑)」
ライト類はルームランプ以外すべてIPF製LEDへ交換済み。さらに純正装備されているヘッドライトワイパーも現存しており、今では逆に新鮮な存在感を放っている。
足元には、“パラマウント・ハリケーンレーシング”を装着。深リム&レンコン系デザインが大好きだというキセやんさんが、ネットオークションで探し出したレアホイールだ。通常はシルバーリムだが、あえてブラックアウトすることで無骨さを強調している。
さらに2インチリフトアップに加え、純正31インチから35インチタイヤへサイズアップ。圧巻の迫力を手に入れている。
ルーフラックもIPF製フラットラックをベースにしながら、側面パイプや上部バーをワンオフ追加。これも単なる見た目ではなく、林道などでボディを傷から守る“実戦装備”として機能している。
実際普段は秩父のオフロードパークブロンコや、長野県大町のオフロードコースなどで仲間と走行を楽しんでいるというキセやんさん。今後は“さなげアドベンチャーフィールド”への遠征も狙っているそうだ。
“珍しいから乗る”ではなく、“本気で遊ぶために選んだ”。そんな空気感が、このショートサファリにはたっぷり詰まっていた。









EASY DAY
●日時:2026年4月18日(土)~19日(日)
●場所:無印良品 カンパーニャ嬬恋キャンプ場 【区画サイト(林間エリア/草原エリア)】
PHOTO:塩谷佳史


