まさに高次元万能型
長距離も疲れにくい

TEIN MONO RACING DAMPER。フロント調整式ピロアッパーマウント、リア強化ゴムアッパーマウント。スプリングは8kg/mm、9kg/mm、10㎏/mmから選択できる。税込み価格27万600円
EDFC5。ジャーク制御や車速感応自動調整モード、マニュアルモードなど多機能を誇る。コントローラー/モーター/ストラットキットの合計額は税込み11万1650円。
前後のロッドの先端にある減衰力調整ダイヤルの代わりに専用モーターを装着。リモートコントロールドライバーユニットとつなぐ。そこからはワイヤレスの無線通信となる。
最低地上高は115mm以上を確保。18×8.5J inset 44のADVAN Racing RG-4に235/40R18のADVAN NEOVA AD09の組み合わせ。エアロパーツはGROW Design。
MCRで装着。1G締めとレースゲージによるアライメント調整を施す。

GR86にTEINの車高調サスキットMONO RACING DAMPERと減衰コントローラーEDFC5を備えて半年以上が経過。その長期レポートをお届けしたい。

MONO RACING DAMPERはサーキット指向のカスタマーをターゲットにしたハイスペックなアイテムで、GR86では8㎏/mm、9㎏/mm、10㎏/mmのスプリングレートを選べるが、タイヤが235/40R18と控えめサイズのNEOVA AD09ということで、最も低いレートの8㎏/mmをチョイス。

EDFC5は初めて使うので、減衰力調整は比較的わかりやすい16段に設定し、いろいろ試してみることにした。

富士スピードウェイや鈴鹿サーキットを何度か走ったが、減衰力は前後10段戻しから下の段数で走っている。当初より低めの段数を好むようになったが、タイヤとの相性でそうなった感じ。ピッチングやロールが初期からほどよく抑えられ、その中でダンパーがよく働いで、フラットな乗り味を出している。操舵に対するレスポンスもリニアで頼り甲斐があり、思うように曲げることができる。素直に向きが変わるので、躊躇なくワイドにアクセルを開けて加速に移ることができる。

 ストリートでは最弱の16段戻しで走っている。全般にしなやかだ。しかし、車速が上がると、収束が鈍ることも。そこで、減衰力固定ではなく、EDFC5の車速感応自動調整モードを活用することもある。車速に応じた減衰力をリニアに得ることができ、刻々と変化する状況においても、つねに快適に走れる。どう設定するかにもよるが、一度味わったら止められないモードといえる。長距離ドライブでも疲れにくい。

 ストリートでもサーキットでも感じたことだが、ダイヤルを緩めた状態でも、減衰力は遅れずに立ち上がる。それはピストンバルブとニードルの箇所に備わる『マイクロスピードバルブ』の恩恵とのことだ。超微低速域のピストン速度から働くそれは、じつに好感が持てるメカニズム。最新のMONO RACING DAMPERは守備範囲がとても広い、高次元万能型といっていいだろう。


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