プロジェクト・ミューがGRカローラのサーキット向けブレーキ強化を提案。大きな負荷が掛かるフロントは、アルコン社とのコラボレーション開発によるレーシングキャリパー、アルミ鍛造のFRN6だ。対向ピストンの6POT構造で剛性、容量、作動レスポンス、軽量をハイレベルで満たす。

組み合わせるローターは、フローティング式の355㎜×32㎜。純正ローターより外径は1㎜小さいが、キャリパーの能力やブレーキパッドの面積とマッチさせた絶妙なサイズ選択となる。

一方、仕事量がフロントより少ないリアは対向2POTのスポーツキャリパーでアルミ鍛造のFSA2。対になるローターは2ピース式で、純正より約30㎜大径の330×25㎜。ブレーキパッドは前後にペダルコントロール性が高く、フェードにも強い同社のHC CS18を用いた。

レーシングドライバー井口卓人が筑波サーキット コース2000で試乗。インプレッションを伺おう。

「筑波コース1000は複合コーナーもあり、ブレーキングが難しいコースです。まず、ペダルを踏んだときの感触がカチッとして、その中でのペダルコントロールもしやすかった。ブレーキバランスはリアの制動力がフロントと合って、効きも最後まで一定でした。ブレーキパッドは、このHC CS18がベストだと思います」とのこと。

なお、プロジェクト・ミューではGRカローラの純正ブレーキシステムにはHC M1を推奨する。ペダル操作に対して効きがリニアに立ち上がり、高温域まで安定した制動力が期待できる。

さて、取材車には265/35R18のPOTENZA RE-71RZも装着されていた。ホイールはCE28N-plus SLの18×9.5J Inset 21で、膨らみが独特のノーマルフェンダーにピタッと収まっている。サスはA’PEXi N1 evolution DAMPER、バネレートは標準仕様のフロント8㎏/㎜、リア10㎏/㎜だ。

5月の比較的高い気温・路面温度の中で、井口卓人は計測1周目に40秒127、2周目に40秒443を刻む。

「RE-71RSからの進化は、まずタイヤのウォームアップの早さ。筑波コース1000はショートコースですが、もう1周目に入る時点で高いグリップ性能が確認できました。2周目もタレはまったくなく、続けてアタックに臨めました。ドライビングに対して、タイヤの全体で受け入れるキャパシティが広がった印象もあります。もっとも、攻め過ぎると、いくら縦、横方向のグリップ性能が優れていても、やはりRE-71RS同様に限界を超えてしまいます。グリップの上限を感覚からつかんで乗るのが、RE-71RZのパフォーマンスを引き出すポイントです」とコメント。

Projectμ GZEA14H GRカローラGen2 仕様内容

■POTENZA RE-71RZ 265/35R18

■VOLK RACING CE28N-plus SL 18×9.5J Inset 21

■フロント FRN6(FORGED RACING CALIPER 6Pistons alcon×Projectμ)+355㎜×32㎜ローター 税込み87万7800円

■リア FSA2(FORGED SPORTS CALIPER 2Pistons) +φ330㎜×25㎜厚ローター 税込み43万7800円

■ブレーキパッド HC CS18

■試作ブレーキダクト

■A’PEXi N1 evolucion DAMPER(F:8㎏/㎜・R:10㎏/㎜)

■A’PEXi N1 evolucion EXTREME マフラー


■プロジェクト・ミュー 【フリーダイヤル】0120-443-688

https://www.project-mu.co.jp/

Photos/井上 誠 Text/鈴木 博