制御プログラムの見直しによるレスポンス向上や燃費性能の改善にも期待
BMWが開発を進める改良新型「X2」のプロトタイプが初めて公道でカメラに捉えられた。

現行型(U10)は2023年に登場したばかりだが、ブランド全体で進む「ノイエ・クラッセ」世代への移行に合わせ、大幅なフェイスリフトが実施される可能性が高まっている。
EVだけではない。BMW全ラインアップに広がる新世代デザイン

今回の改良型X2で最も注目されるのは、新世代EVコンセプト「ノイエ・クラッセ」で示されたデザイン言語が採用されるとみられる点だ。
BMWは次期「iX3」を皮切りに、新しいデザインやデジタル技術をEV専用モデルだけでなく、ガソリン車やハイブリッド車を含む全ラインアップへ展開する方針を示している。すでに次期「X5」や新世代セダンの開発車両でも同様のフロントマスクが確認されており、X2もその流れに加わることになりそうだ。
プロトタイプを見る限り、フロントノーズは従来よりもフラットな造形となり、横方向へ広がる薄型キドニーグリルとスリムなヘッドライトを組み合わせた新しい表情へ変化している。ここ数年のBMWを象徴してきた大型キドニーグリルとは対照的に、よりシンプルで洗練されたデザインへ方向転換することがうかがえる。
さらにフロントバンパーも新設計となり、センターエアインテークのデザインを刷新。サイド部分は厳重なカモフラージュで覆われているものの、空力性能を高める新しい処理が施される可能性が高い。
M35iらしきプロトタイプを確認。走りにも磨きがかかるか

リヤではLEDテールランプのグラフィックが変更され、バンパーデザインもよりシンプルなものへ改められる見込みだ。一方、現行型の特徴であるダックテールスポイラーは継続採用されるとみられる。
今回目撃された車両には4本出しエキゾーストが装着されており、高性能モデル「X2 M35i」である可能性が高い。
現行X2 M35i xDriveは2.0L直列4気筒ターボエンジンを搭載し、最高出力317psを発揮する。改良モデルでも基本的なパワートレーン構成は維持される可能性が高いが、制御プログラムの見直しによるレスポンス向上や燃費性能の改善などが期待される。
インテリアも次世代BMWへ進化
キャビンはまだ確認されていないものの、BMWが今後の主力モデルへ採用を進める「BMWパノラミックiDrive」が搭載される可能性が高い。
フロントガラス下部へ情報を表示する「BMWパノラミック・ビジョン」と大型センターディスプレイを組み合わせた最新世代コックピットとなれば、従来以上に視認性と操作性が向上することになるだろう。
プラットフォームについては現行型と同じFFベースのFAAR(UKL2)アーキテクチャを継続採用するとみられ、基本骨格は維持される見込みだ。
BMWの転換点を象徴する1台に
今回のX2は単なるマイナーチェンジではなく、BMWがブランド全体で進める「ノイエ・クラッセ」時代への移行を象徴するモデルになる可能性が高い。デザインだけでなく、デジタルコックピットや先進運転支援技術まで刷新されれば、コンパクトSACとしての商品力はさらに高まるはずだ。
ワールドプレミアは2026年末から2027年初頭になるとの見方もあるが、正式な発表時期については今後のBMWの動向に注目したい。









