30年を超えてなお現役!

デビューから30年以上が経過した今なお、多くのファンを魅了し続けるZ32フェアレディZ。「ALL FAIRLADY Z MEETING 2026」にも、そんな名車を愛してやまないオーナーたちが集結した。RB28換装の630ps仕様から、湾岸最高速時代の面影を残すフルチューン、希少なコンバーチブル、さらにはドリフト仕様まで、その楽しみ方は実に多彩。個性豊かな8台のZ32をピックアップして紹介していく。

名匠ライジング伊藤氏が組み上げたRB28を搭載

過去にRB26換装のZ31を所有していた永眠さんが、再びZを手に入れる際に選んだのがZ32だった。エンジンはVG30DETTではなくRB26DETTへと換装。当初は愛知県のダディモーターワークスで製作し、その後、故・伊藤氏が率いたライジングに依頼して2.8L仕様へと進化させた。グループA用カムやニスモ製クランクを投入しながら、出力はあえて630psに抑え、街乗りでも気持ちよく扱える特性に仕上げられている。

さらに、Tバールーフからスチールルーフへの変更や、R35用ブレーキ&マスターバックの流用、純正電動機構を活かしたレカロシートの装着など、車体側も徹底的にアップデート。RB28搭載後だけでも20年以上を共にしてきたが、今後はワンオフでのワイドボディ化も検討中だという。

湾岸最高速時代の心臓を残しつつ、ワイドボディでスタイルを刷新

湾岸最高速時代に一翼を担ったペントルーフが製作したVG30DETTを搭載する、小笠原さんのZ32。以前所有していたTバールーフ車で高速域におけるボディのヨレを感じた経験から、2000年に知人から標準ルーフ車を譲り受けた。エンジンは550psまでパワーアップされ、ロールケージも投入するなど、走りの素性は本格派だ。

一方、現在はアメリカのツインズデザイン製ワイドボディを装着し、ボンネットにも冷却性能とスタイリングを両立するルーバーを追加。エンジンルームもパールピンクとポリッシュ仕上げで華やかに演出されている。GT-Rへの乗り換えを考えたこともあったというが、Z32への愛着は揺るがず、今後も乗り続けていくつもりだ。

ロングツーリングも快適な490馬力仕様!

今回のZミーティングでは、コスプレ誘導ボランティアとしても活躍していた上玉利さん。愛車のZ32はTD04タービンを装着し、Vプロによる現車セッティングで490psを発揮する。十分なパワーを手にしながらも、目指したのはピーク性能一辺倒ではなく、ツーリングでも気持ちよく走れる扱いやすさだ。

また、メーターには現在では入手困難なTOMEI製フルスケールタイプを装着。今後は、それにふさわしいパフォーマンスを求めてカム交換なども検討しているという。ちなみに、所有するZ32はこの一台だけではない。VG30フルチューン仕様やカスタム済みコンバーチブルを含めて計3台を所有する、筋金入りのZ32オーナーなのだ。

希少なコンバーチブルにVG30ツインターボ+5速MT!

シャコタン86からZ32へと乗り換えた庄村さんが選んだのは、希少なコンバーチブル。それも単なるオープン仕様ではなく、VG30ツインターボと5速MTへ換装されたチューンドマシンだ。エンジンにはGT2530タービンを投入して500psを発揮。燃料系や制御系、吸排気系までトータルで強化されている。

パワーアップに合わせてブレーキもビッグローター&GT-Rキャリパーへとアップグレード。さらに、アブフラッグ製バンパーやペントルーフ製フルエキゾーストを組み合わせ、北米的な雰囲気を漂わせながら、走りにも妥協しない一台に仕上げられている。

ブーストアップの360psを武器にZ32で豪快なドリフトを楽しむ!

Z32としては珍しく、ドリフトマシンとして楽しんでいるのが横堀さんだ。エンジン本体は基本的にノーマルを維持しながら、ブーストアップによって360psまで出力を向上。ステアリングラックのオイル漏れをきっかけにリビルトを行ない、同時にキレ角アップ加工も施すことで、茂原をはじめとするサーキットでドリフトを楽しめる仕様へと仕上げた。

ビジュアル面にも抜かりはない。前後フェンダーを叩き出してワイド化し、そこにフロント10Jマイナス6、リヤ11Jマイナス1というSSRのディープリムを収める。ドリフト会場でも強烈な存在感を放つ一台だ。

NAエンジンをDIYでターボ化!

ピーク時には7台ものZ32を所有していたという南部さん。その愛車はヴェイルサイド製エアロとワイドフェンダーによる過激なフォルムだけでなく、中身も個性的だ。遊びグルマとして徹底的にイジり倒すため、NAエンジンをベースに自らターボ化。エンジンブローなどのトラブルも経験しながらフルコン制御まで習得し、現在は390psを発揮するまでに進化した。

一方で、目指しているのはあくまでイベントで目立つこと。ミレニアムジェイドへのオールペンや、リヤゲートと一体化させたダックテール、12Jマイナス36という強烈な深リムなど、走り以上にスタイリングへのこだわりも全開だ。

北米限定SMZのスタイルを細部まで徹底的に再現!

ダットサンスポーツカークラブ中部支部の代表を務める小寺さんが追求したのは、北米仕様のZ32だ。アメリカのスティレン製エアロキットを装着するだけでなく、1995年にZ発売25周年を記念して北米で限定販売されたSMZのスタイルを徹底再現。エンジンルームやセンターコンソールに備わるコーションプレートまでレプリカを製作するなど、そのこだわりは細部にまで及ぶ。

29年間所有しながら、エンジンを含めてノーマル状態を維持。コンディションも良好だ。現在は毎月のツーリングなどを楽しみながら、これからも長く乗り続けるためのメンテナンスに力を入れていくという。

アブフラッグ×ミッドナイトパープルで抜群の存在感!

過去に一度Z32を潰してしまったものの、その魅力が忘れられず、2010年に再び手に入れたという神宮さん。当初はノーマルだった外装に、憧れていたアブフラッグ製バンパーを装着し、ボディ全体をミッドナイトパープルへとオールペンした。

さらに、インテリアは赤×黒のツートンで総張り替えを行ない、ラゲッジにはオーディオをインストール。エンジン自体はノーマルを維持しているが、サクションパイプのシリコンホースにも差し色として赤を取り入れるなど、トータルコーディネートを徹底している。速さだけにこだわらず、ストリートからミーティングまで、Z32と過ごす時間そのものを楽しむ一台だ。

●取材イベント:ALL FAIRLADY Z MEETING 2026

「歴代Zが日産追浜テストコースに集結!」幻のZ432-Rまで参加した激アツイベントに潜入

日産車の歴史を語る上で欠かすことのできない追浜テストコース「グランドライブ」。この地を舞台に毎年行なわれるのが「Z Carフィエスタ」だ。今年も日産の開発陣やアメリカのオーナーズクラブメンバーなど豪華なゲストを迎え、普段は絶対に入れないグランドライブでの夢のような1日を満喫。そんな参加車両たちから、気になる車両をピックアップ!