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ショックアブソーバーは走行1〜2万km or 2年ごとのオーバーホールが◎!? オーリンズDFV車高調キットOHの恩恵は?

オーリンズDFV全長調整式車高調キットをはじめ、それらに用いられるオーリンズのショックアブソーバーはしなやかな動きに定評がある。その性能を維持し、長く使うためにラボ・カロッツエリアから定期的なオーバーホールの提案だ。 Photos/奥隅圭之 Text/鈴木 博 本誌はレブスピード 2023年9月号からの抜粋です。

オーバーホールの手順とは

①ピストンロッドの固定ナットを緩める

これは86用でフロントの倒立式。調整ダイヤルを取り外し、ピストンロッドの固定用ナットを緩めて外すと、外側のケースとショックアブソーバーが切り離せる。

②ストラットケースからショックアブソーバーを引き抜く

全長調整のネジ部も兼ねる外側のストラットケースからショックアブソーバー(右)を抜いたところ。倒立式はバンプラバーが内部に隠れている。

③ガス圧を測定

分解前の確認に減衰力を最弱にし、フルストロークさせたあとにガス圧を測定。数値は車種で異なる。抜けていることはまずない。

減衰力の発生に必要なダンパーオイル。右から新品。このショックアブソーバーから抜いたもの。長く酷使したサンプル。使用によってこれだけ変色する。

④ショックアブソーバーを分解してパーツを取り出す

赤色がオーバーホールの基本部品パック。性能の回復に必ず新品に交換される。今回は倒立式なので、ショックアブソーバー内部以外にアウターケース側の一部パーツが含まれる。

オーリンズは単筒式 。これだけのパーツが入っている。減衰力の特性に関わるシムは1枚ずつ計測し、反りの具合も確認。これはDFV仕様なので枚数も多く、時間が掛かる。

⑤細部のパーツまで状態を計測と目視でチェック

ピストンロッドの中には、減衰力調整の機構がある。ロッド内部とプッシュロッドは洗浄と点検を行う。

参考に減衰力調整に機能するオイルのバイパス路。上がメインピストン用、下がDFV 用。ここからもオイルが伸び側、縮み側の各部屋に移動。

ニードル部の形状で減衰力調整の特性などが変わる。数種類あり、仕様によって使い分けられている。

シリンダーの外側はストラットケースとの摺動面で重要。メッキのはがれ、偏摩耗や深い傷がないか見る。ここでは異常なし。

倒立式用の基本部品パック。ストラットケース側にはシリンダーの保持、摺動気密などに関わるパーツがあり、そこも交換対象だ。

⑥精密に組み立てて最後にオイルとガスを封入

減衰力特性を確実にする重要な作業。ピストンにシムを留めるロックナットには規定トルクがあり、トルクレンチで精密に締められる。

シリンダーにピストンなどを組んだ後、新品のオイルを注入。エア抜きを施し、オイルシール等を組みつけたあと、ガスを規定どおり封入。

完成したショックアブソーバーをストラットケースに組みつける。摺動面のグリスもケース内をすべて洗浄し、新たにリフレッシュ。

ストラット式でピロアッパーマウントを組み合わせている場合、車両の構造からピロボールの劣化は避けられない。同時に新品にすると安心。

完成

外観も洗浄で綺麗になり、新品時を思い起こさせる。次のオーバーホール時期まで、存分にオーリンズのしなやかな動きが味わえるようになる。


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