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今日は何の日?■多彩なエンジンラインナップを揃えた4代目シビック

1987年(昭和62)年9月23日、ホンダは“グランドシビック”と呼ばれた4代目「シビック」を発売した。1972年12月に誕生以降、2代目(スーパーシビック)、3代目(ワンダーシビック)と進化を続けて人気コンパクトカーとして成長したシビックは、4代目でホンダらしいエンジンの進化をアピールした。
日本を代表するコンパクトカーに成長したシビック
初代「シビック」は、1972年12月にデビューした。2ドアファストバックのコンパクトカーとして低燃費と小気味よい走りを両立して、すぐにヒットモデルとなった。発売翌年には、当時世界一厳しい排ガス規制“通称マスキー法”に世界で初めて適合したCVCCエンジンを搭載して、一躍世界的な名車となった。

その後、1979年7月に、初めてのモデルチェンジで2代目シビックが登場。基本的には初代のキープコンセプトだが、ボディが拡大され“スーパーシビック”を名乗り、初代のブラッシュアップが図られた。初代のブラッシュアップがウリだったが、他メーカーのコンパクトカーの追い上げも厳しくなり、やや新鮮味に欠けた2代目は初代のような人気は得られなかった。

1983年9月には、シビックは3代目“ワンダーシビック”へと進化した。ロングルーフのビュレットフォルムを基本として、ハッチバック、セダン、ハイトワゴンの3つのボディタイプごとに異なるプラットフォームを使って最適設計をしているのが最大の特徴だった。やや人気が減速した2代目を継いだ3代目は、豊かなボディバリエーションで人気挽回に成功した。
多彩なラインナップで多くのユーザーに対応した4代目シビック

1987年9月のこの日、「シビック」は“グランドシビック”と呼ばれた4代目へとモデルチェンジした。3ドアハッチバックと4ドアセダンが同日に、ハイトワゴンの「シャトル」は同年10月20日にデビューした。

4代目は、先代よりひと回り大きくなり、3ドアハッチバックは3代目と同様に、ロングルーフでありながらもテールエンドを切り落としたような特徴的なシルエット。4ドアセダンはハッチバックをベースにした安定感ある3BOXスタイルだった。

エンジンは多彩で、最高出力82ps/10.6kgmを発揮する1.3L 直4 SOHC、91ps/12.1kgmの1.5L 直4 SOHC、120ps/14.5kgmの1.6L 直4 SOHC、スポーティグレード「Si」には130ps/14.7kgmの2.0L 直4 DOHCが搭載された。トランスミッションは、5速MTおよび4速ATが組み合わされ、駆動方式は基本的にはFFだが、セダンには4WDが選べた。
4代目シビックは、“グランドシビック”の愛称に相応しい高い質感の内装に加え、新開発のダブルウィッシュボーン式サスペンションを採用するなど、贅沢な装備が搭載された3ドアハッチバックと、4ドアセダンは若者から家族連れまで幅広い層から人気を獲得した。



車両価格は、86.0万~152.5万円(3ドアハッチバック)/108.0万~173.0万円(4ドアセダン)に設定された。
NAでリッター100psを発揮するVTECエンジンを搭載したSiRを追加
4代目「シビック」がデビューした当時は、日本ではまさにバブル景気の真っ只中。潤沢な資金を背景に、コンパクトカーにも熾烈なハイパワー競争が繰り広げられていた。トヨタ「カローラレビン/スプリンタートレノ(AE92型)」や三菱自動車「ミラージュ」など、”テンロク”と呼ばれた高性能1.6Lエンジンを搭載したスポーティモデルがパワーを競っていた。

そのような中、ホンダは1989年9月のマイナーチェンジで、3ドアハッチバックに最高出力160ps/最大トルク15.5kgmを発揮する1.6L 直4 DOHC VTECエンジンを搭載したスポーツグレード「SiR」、「SiR II」が追加された。このエンジンは、1989年4月に「インテグラXSi/RSi」に搭載されて話題となった、初めてNA(自然吸気)でリッター100psを達成したエンジンである。
車両価格は、145.9万円(SiR)/153.9万円(SiR II)に設定。4代目シビックは、ホンダのスポーツスピリットを表現したハイパワーで多くのユーザーを魅了した。
他社がスーパーチャージャーやターボといった過給機を使用することでパワーをアップしていた中、ホンダ「シビック SiR」は、NA VTECエンジンで勝負したのだ。
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当時の高出力化の定番はターボエンジンだった。ただし、当時のターボエンジンは高出力化と引き換えにターボラグと呼ばれる応答遅れが避けられず、ドライバビリティの点で課題があった。ホンダはターボに頼らず、NAエンジンを高回転化することにより、NAエンジン特有の自然な加速感や爽快な走りで“走りのホンダ”を具現化したのだ。
毎日が何かの記念日。今日がなにかの記念日になるかもしれない。






