Rio S15シルビア おもな仕様内容

■R35用インジェクター

■ニスモ 燃料ポンプ

■HKS EVC7

■HKSスーパーターボマフラー

■6boost エキマニ

■ウエッズスポーツ キャタライザー

■KOYO 強化ラジエーター

■トラスト 12段オイルクーラー

■HPI インタークーラー

■ニスモ 強化クラッチ

■クスコ type-RS L.S.D.

■HKS HIPERMAX(F 8kg/mm R 6kg/mm )

■ ニスモ ロアアーム

■クスコ Rアッパーアーム/Rテンションロッド

■ニスモ メンバーブッシュ

■ENDLESS 6POTキャリパーキット(F)/SSMブレーキパッド(F/R)

■シルクロード ブレーキローター(R)

■ADVAN NEOVA AD09 F 225/40R18 R 255/35R18

■BBS LM

熱害に注意! オイル管理や部品の早期交換が◎

リオの大西正夫代表によると、「S15はFRレイアウトで、構造がシンプル。そのため、故障する確率は比較的少なめ」とのこと。とはいえ、車齢はすでに20年超え。「オーナーは走り好きが多く、酷使されることが多い車種だけに、メンテナンスには手を抜けない」とも話す。今回はスペックRを照準に、とりわけトラブルが出やすいエンジンルームを中心に注意点を伺った。

SR20DETエンジンのまわりで、まず気にすべきは、やはり熱による影響。熱害で純正サクションパイプの変形が起こり、高回転域で回りが鈍くなることは定番トラブルだ。

エンジンを守る対策としては、とりわけオイル管理が大切になる。オイルの選択は、粘度はもちろん、高品質なものを選ぶことが重要。サーキットやドリフトを楽しむなら、油量を増やせるオイルクーラーの装着も必須だ。交換サイクルは、距離はもちろん、油圧の低下も意識する。オイル管理はS15にとって、まさに寿命を延ばす生命線だ。

ほかにもエンジンの周辺では、イグニションコイルやクランク角センサーなどが、劣化による機能不全に陥りやすい箇所。まだ手つかずであれば早々に確認。支障がなくても早期にリフレッシュするのが得策だ。

サクションパイプは劣化しやすく強化が必須

エアクリーナー、エアフロメーターとタービンの間に位置する純正のサクションパイプは、必ず劣化する要注意ポイント。そのいちばんの要因は、高温になるタービンやエキマニの熱だ。

純正パイプはゴム製で、それが熱によってどんどん軟らかくなる。放置しておくと、吸気の負圧によって潰れ、空燃比が突然濃くなるなど、エンジン不調をもたらす。対策としては、強化品への交換が最も確実で、S15では定番のチューン。交換後は遮熱材で保護したい。

S15チューンでは定番の、サクションホースの強化。変形するとエンジンの調子に悪影響がおよぶので、あらかじめ強化品に交換しておくのが、最も確かな対策。遮熱だけでは、純正品の熱害は防げない。

イグニションコイルも定番のウイークポイント

S15のイグニションコイルは劣化しやすく、着火不良を起こしやすい。劣化しやすくなったいちばんの理由は、以前は個別だったコイルとパワトラが一体化されたこと。SR20に精通するチューナーの中には、コイルとパワトラが個別だった、S14のシステムに換装することも多い。対策としては、強化品に交換するのが確実。S14のシステムに交換する場合は、ヘッドカバーごと移植する必要がある。イグニションコイルだけでの使用はできない。

S15のイグニションコイルは、コイルとパワートランジスターが個別設計だったS14の頃よりも弱くなった印象。強化品に交換するのが、劣化を抑えるためにも、失火を防ぐためにも、最善策だ。

エンジンオイルの油温、油圧管理をシビアに

SR20DETは油温が上がりやすいエンジン。スポーツ走行を楽しむなら、オイルクーラーは必須だ。オイルには出費を惜しまず、質の高いものを使う。大西代表がスポーツ派に推奨する粘度は15W-50もしくは10W-60。交換サイクルは3000kmもしくは半年の早いほうを厳守。なお、オイル管理は油圧が重要で、温間時4000rpmで5kg/㎠以上がコンディションを見分ける目安とのこと。サーキットでは追加メーターでの目視確認を怠らないこと。

大型の前置きインタークーラーを備える場合は、冷却がさらに厳しくなる。オイルクーラーに加えてラジエーターも強化するのが基本だ。オイル系の装置ではオイルポンプの劣化にも注意を払うべき。

テンションロッドのブッシュはピロ化がいちばん

足まわりでは、リアのテンションロッドのブッシュにトラブルが発生しやすい。早いときは2万㎞に満たないうちに、再度交換が必要になるケースもある。症状的にはブッシュが破れて油漏れを起こし、ハンドルが取られたり、初期レスポンスが悪くなったりする。交換の際は、走り指向ならピロ化がいちばん。ブッシュの劣化の心配がなくなるし、テンションロッドごと換えれば、キャスター角のアジャストも可能になる。

リアのボディとロアアームをつなぐテンションロッドのゴムブッシュはトラブル多発ポイント。取材車はロッドごと、ピロタイプに交換済み。ちなみに、ロッドはピロ化しても構造変更の届出は不要。

クランク角センサーは10万kmを目安に新調

クランク角センサーも劣化する。点火時期をコントロールする重要部品だけに、故障する前に新品に交換するのが賢明だ。大西代表によると、「劣化の進行が早いと、10万㎞ほどで壊れる」とのこと。エンジンを酷使している場合は、もっと早くヤレてしまうケースもある。イグニションコイルと連動しているパーツなので、交換する場合はできれば同時期に。プラグも一緒に、点火系をまとめてリフレッシュすると、より効果的だ。

イグニションコイルと並んで、S15の点火系の不調の原因になりやすいクランク角センサー。劣化すると、アイドリングの乱れや高回転での失火など、エンジンに悪影響をおよぼす。先手を打った交換がベターだ。

AACバルブ内部の、安易なクリーニングはNG

AACバルブはスロットルバルブをバイパスする補助空気の通路に設けられた弁。制御ユニットから信号を受けて、モーターでバイパス通路の開閉を行うシステムで、これも故障することが多いパーツだ。なお、AACバルブはモーター駆動のため、汚れていても内部の洗浄はNG。モーターや弁がスムーズに駆動するための油分までも失われることになり、かえって故障を招いてしまう。汚れや故障が気になっても、自身では触らず、プロの診断を仰ぎたい。

サージタンクに備わるAACバルブ。右横に見えるのが、弁を開閉させる駆動用のモーターだ。アイドリングの不調など、AACバルブに問題を感じてもDIYメンテナンスは勧めない。必ずプロに相談すること。


■リオ 

広島県廿日市市栗栖452 

TEL0829-78-0622