Q.「ヒール&トー」が上手くできません

A.リラックスしている日常ドライブで普段から操作に慣れましょう

ヒール&トーを一大イベントのように考えていませんか。シフトダウンではヒール&トーをするのが当たり前。街乗りで、「どんな場面でも、意識せずに、気がついたら自然に完了していた」を目標にしましょう。

多くの人はヒール&トーをするときに、エンジン回転を合わせることに懸命になる。それも大切ですが、極端な話、サーキットでは少しぐらいエンジン回転がズレても問題ありません。

それよりヒール&トーの最中は、クルマの姿勢が前後にブレないよう、安定させるのが大事です。曲げる操作との連携に関わります。

まずは、ブレーキ操作を確実にする。そこで、僕が行っているヒール&トーでのブレーキ操作の基本をお届けします。

3速から2速へヒール&トーの操作イメージ

踏力は最後までずっと同じではありません。踏み始めは強めに踏みますが、停止位置に向かってだんだんと弱めます。ブレーキの踏力が一定だと、尻上がりにブレーキが強く効いてしまいます。すると、前方向に縦Gが増えます。

前荷重でピッチングの姿勢が、どんどん前傾になる。練習として高速道路の料金所を通過するときに、姿勢が一定になるブレーキ操作を意識するとよいです。

つまり、ブレーキが緩まないようにしながら、踏力の調整ができないことには、ヒール&トーは始まらないわけです。

理想は、ハンドルを切りながらでもヒール&トーがこなせるようになる。これを絶対の目標としてください。

ヒール&トーを行えば、シフトダウンによってエンジンブレーキを使え、エンジン回転を大きく落とさずに、コーナリングができるスピードまで減速が行えます。コーナーの中でもエンジン回転を高く保てますから、コーナーの立ち上がりではパワーバンドを上手く使って早く加速が乗せられます。

ヒール&トーを車速の高いサーキットで練習するは、初めはオーバーレブやシフトロックなども心配です。まずは街中で基本パターンを身につけ、サーキットで応用しましょう。愛車のエンジンとギア比の特性も、よく知っておきたいところです。

シフトダウンでエンジン回転を上げる必要性

こちらはS2000(AP1)のギア比と車速の関係。エンジンが6000rpmでは車速は1速が45km/h、2速が70km/h、3速が100km/h、4速が125km/h、5速が150km/h、6速が180km/h。4速と同じ125km/hを3速で出すには7500rpm付近まで回す必要がある。つまり、低いギア比は車速が伸びないが、力は出る。エンジン性能曲線と合わせると、シフト操作の必要性、パワーバンドが活かせるギアの選択がわかる。

次回ドラテクQ&A Part1-⑧ コーナーの立ち上がりで膨んでコース幅が足りなくなります

10月26日 19:10~配信予定 お楽しみに!


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