
NISMOを冠したモデルが初登場したのはニスモ創業翌年の1985年9月。6代目B12型サニーの3ドアハッチバック305Reをベースとする『305Re NISMO』だった。

専用のフロントグリル、フォグ内蔵フロントハーフスポイラー、サイドステップ、リアハーフスポイラーを備え、サスペンションも専用チューンが施される。
ホイール、ステアリング、シートなども専用品だった。ちなみに、エンジンは直列4気筒SOHCで、ベース車と変わらず、最高出力82ps/5600rpm、最大トルク12.5kg-m/2800rpmのスペック。ミッションは5速MTだった。

NISMOの名を世に知らしめたのは、90年の『R32GT-R NISMO』だろう。グループAのホモロゲーションモデルだったが、当時のバブル景気も手伝って、500台が一瞬のうちに完売。
それらは日産のカタログモデルだが、チューニングの規制緩和を追い風にニスモからコンプリートカーが発売された。その代表が96年のR33GT-Rベースの『NISMO 400R』だ。JGTCレースカー由来の2.8Lエンジンを搭載。2004年登場の『R34GT-R Z-tune』では、さらに過激になった。
それらのコンプリートカーは、その希少価値から世界のマニアの羨望を集め、中古車価格は天井知らず。400RとZ-tuneの中古車は5億円という、途方もない価格で売り出されて話題となった。
このシリーズでは、そんなニスモのロードカーとコンプリートカーの軌跡を追う。
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