可変バルブ排気システムと、4.4LのV8ツインターボ搭載で523psへ向上
チューナーの「オーバーフェンチ」は、レンジローバー用となる最高のアップグレードパッケージを完成させた。
オーバーフェンチは、英国ランドローバー社公認のチューニングブランドだ。現在、レンジローバーには、豊富なアフターマーケットボデ キットが用意されており、ホイールオプションも、星の数ほど用意されている。しかし、オーバーフィンチは、レンジローバー向けに最高のアップグレードパッケージを作り上げた。他のチューナーが主張をするために過剰なカーボンファイバーボディワークに頼っているのとは異なり、オーバーフィンチの作品はより洗練され、それでいて人目を引くものとなっている。

最も目を引くのは、ホイールだろう。オーバーフィンチはこれを「ヘリックス・ホイール」と呼んでおり、直径は24インチとかなり大きめだ。各ホイールは1枚のビレットアルミニウムから鍛造されており、これまで見た中で最も複雑なスポークデザインを採用、数十個の銀色と黒色のダイヤモンド形の穴が渦巻き状に配置されているのが特徴だ。

そのほか、完璧にマッチしながらも奇抜すぎない、フレアフロントおよびリアホイールアーチを備えた、まったく新しいボディキットだ。ボンネットには、巨大なカーボンファイバーパワードームが追加され、改良された吸気口とカーボンファイバーアクセントを備えた、新設計のフロントバンパーも装備している。同様のカーボントリムは、サイドスカートとフロントドアにも使われている。
大胆なタッチは、新しいバンパーとディフューザーパッケージで後部でも見られる。テールゲートには、より際立つスポイラーも追加され、LEDライトバーを再構成してロゴを表示している。
標準のレンジローバーのキャビンは、そのままでも非常に豪華だが、オーバーフィンチはそれを独自のものに再設計した。シート、ダッシュボード、ステアリングホイール、センターコンソール、ドアパネルはすべて、しなやかなアランシアオレンジのレザーで覆われ、いくつかのカーボンファイバートリムピースが組み合わされている。
カスタムの締めくくりは、新しい可変バルブ排気システムと、4.4リットルV8ツインターボエンジンを、標準の523psと750Nmから、最高出力612psと890Nmpsに引き上げるパフォーマンスアップグレードだ。
オーバーフィンチの完全なアップグレードパッケージは、ドナーレンジローバーのコストに加えて、約135,000ドル(約2千万円)からと比較的安価だ。だが、特殊な24インチホイールが別売りであるかどうかについては言及していないため要注意だろう。










