すぐに効く、モンキー125の吸排気チューン|パーツ交換手順も 【動画・モトチャンプTV】

ノーマルのままでも十分に走るホンダ・モンキー125。これまでスペシャルパーツ武川からマフラーやエアクリーナーは発売されていたが、さらにパワーアップが図れるFIコントローラーが発売された。ここでは3点セットで激変間違いなしのパーツたちを取り付ける方法を紹介しよう。

今回はモンキー125の吸排気とFIコントローラーを用いたお手軽チューニングを紹介しよう。YOUTUBEで動画を無料配信しているモトチャンプTVにある「モンキー125が激変! 簡単チューンでウイリーするほどパワルフに!」という回をダイジェストにして、 スペシャルパーツ武川のパーツたちを取り付ける方法を説明しよう。用意したSP武川製品は下の写真の3つ。スクランブラーマフラーとエアーフィルターキット、FI CON TYPE-Xを用いてエンジンを分解せずにチューニングするのだ。

今回装着するパーツは写真の3点だ。

純正マフラーの取り外し方

まずサイレンサーからメッキカバーを外してフレームと接続しているボルトを外す。
エキパイと接続しているジョイントのボルトを緩めてサイレンサーが抜けるように準備する。
サイレンサーを回すようにして固着を緩めたら後ろ側へ引き抜く。
サイレンサーを固定していたブッシュとカラーは再利用するため紛失しないよう保管する。続いてエキパイのフランジを外してエキパイをエンジンから外す。

純正エアクリーナーボックスの外し方

エアクリーナーボックスの下にボルトがあるので左右ともに外す。
エアクリーナーボックス後ろにあるセンサーを外すためにカプラー中央を押しながら外す。
スロットルボディにつながるホースのバンドを緩めて外し、エンジン側も同様にしてホースを外す。
反対側のセンサーも同じ手順でカプラーを外す。この時点でスロットルボディにつながる吸気ホースのバンドを緩めておく。
ボックス本体をフレームに固定しているボルト2本を外すが、タンクを傷つける可能性があるのでウエスを挟んで養生するといい。さらに車体反対側にも1本ボルトがあるので、そちらも外す。
プラグコードをプラグから抜き、エアクリーナーボックスにつながっているスロットルボディまでの吸気パイプを外す。これでボックスがフリーになるので、フロントフォークを左に向けて車体右側から引き抜く。
エアクリーナーボックスに接続されていたブリーザーホースを外すが、その前にフレームにあるクランプ部からホースを外しておく。
ホースをクランプから抜いたらエンジン側との接続を外す。ここもホースバンドを広げながら引き抜く。

エアーフィルターキットの装着方法

SP武川製のエアーフィルターキットを取り付ける。フィルター本体にバンドをはめてスロットルボディにつないだらバンドを締め込む。フィルターがフレームに当たって傷をつける可能性があるので、写真のように青いテープなどを貼って養生する。
純正ボックスから外したブリーザーホースを再利用する。一度エアーフィルターキットに取り付けエンジンまでの距離を測ると長過ぎるとわかる。位置をマーキングしてカッターなどで適度な長さにカットして装着する。
カットしたブリーザーホースをエアーフィルターキットとエンジンに接続する。ホースバンドを忘れずに。
エアクリーナーボックスに固定されていた左右のセンサーを、キット付属のステーに取り付ける。右側は写真のようにホースを接続。この状態にしてからフレームに固定する。
右側の取り付け位置はクラッチワイヤーとスロットルワイヤーの間を通すようにしてステーを差し込む。純正ボックスを固定していたネジ穴を利用して固定する。続いてセンサーを接続する。
センサーから伸びていたホースをエンジン側に接続する。ここでもホースバンドで固定することを忘れずに。
左側のセンサーも右と同じようにしてフレームに固定する。付属のステーと向きを写真のように合わせてから固定しよう。
左側はボックス固定用の穴が2つあるので後ろ側を利用する。ステーを固定したら抜いてあったカプラーを差しておく。
燃料タンクから垂れているホースはエンジンにあるクランプに固定する。結束バンドを上下に2本用いて接続しよう。

スクランブラーマフラーの装着方法

エキパイには必ず新品のガスケットを使うこと。フランジはキットに付属するナットを使って締め込む。この段階では仮留めでいい。
純正サイレンサーから外したブッシュとカラーをスクランブラーマフラーのサイレンサー取り付け部に入れてからエキパイ接続部にバンドを入れる。バンドはパイプ部が1,2ミリ出るところで固定する。必ず液体ガスケットを併用しよう。
エキパイとサイレンサーを接続したらサイレンサーが落ちないようにフレームへ仮留め。その後、フランジ・サイレンサー上下・バンドの順に規定トルクで締め込み固定する。
プロテクターに付属のラバーを差し込みサイレンサーに固定する。プロテクターの手前には純正マフラーから外したガードを装着する。

FI-CONの装着方法

FIコントローラーは純正ECUとバイパスさせるためシート下に配置する。まずシートとタンクが重なる辺りの下にあるフレームの丸い穴にボルトがあるのでここを外し、シート本体を後ろへスライドさせるようにしてシートを外す。
純正ECUはバッテリーの下にあるのでバッテリーを外す。ターミナルは必ずマイナスから外すこと。さらにバッテリー上で固定しているステーを外してバッテリーを車体から引き抜く。
バッテリーを外したら周囲にあるリレーやヒューズボックスを外して邪魔にならないようにする。写真のヒューズボックスは中央にある突起を押しながら外す。
ECUを固定している2本のボルトを落下させないよう注意して外し、配線の巻き込みに注意しながらECUを上へ持ち上げる。ECU下で刺さっているカプラーを外してECUを取り出す。
FI-CONから伸びているハーネスを割り込ませるように純正ECUから外したカプラーと接続する。FI-CONから出ている緑のアースコードを潜らせないように注意しよう。
さらにFI-CONと純正ECUのカプラーを接続したら、ECUを元の場所へ戻す。ECUの裏側にあるステンレスステーの突起を写真で丸く囲った部分に差し込んで固定する。
外した部品を元に戻してFI-CONのアースコードをバッテリーのマイナス端子と接続する。FIコントローラー本体は付属のマジックテープでこの位置に固定する。
FI-CONは自分のマシンの仕様に合わせて設定する必要がある。パソコンと続してマシンの仕様と同じプリセットデータを選択すると最適な状態にセットされる。書き出しが終了してから使おう。
これにて完成だ! エアフィルターキットとスクランブラーマフラーで吸排気を変更したら、FIコントローラーのプリセットデータを合わせて書き込む。これにより純正とは比較にならないほどパワフルなモンキー125が出来上がるのだ!

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著者プロフィール

増田満 近影

増田満

小学生時代にスーパーカーブームが巻き起こり後楽園球場へ足を運んだ世代。大学卒業後は自動車雑誌編集部…