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国道411号 青梅街道を奥多摩湖に向かう途中、山肌にちんまりと身を縮めるようなJR鳩ノ巣駅の姿が現れます。カフェ山鳩があるのは、国道から駅へ続く入口のすぐそば。その立地から、ハイカーにもドライブ客にも、おしゃれな隠れ家として愛され続けているのです。
カフェ山鳩の小さな可愛い三角屋根や、黒い壁を白く抜いた丸看板は、どこかおとぎ話の鳩時計を思わせます。エントランスには色とりどりの花がいっぱい。鉛色の空からパラパラと小雨の落ちるあいにくの空模様すら、かえってあたたかく感じる優しい雰囲気のお店です。
ふわんとやさしい電灯の光にあたたかみが引き立つウッディなインテリア。分厚い木の板をきっちり敷きつめたエントランス、ガラス張りの大きな木の扉、どっしりした無垢板のテーブル……すべての木のぬくもりが、カフェ山鳩の居心地のよい空間を作り上げています。
カフェ山鳩はお茶を楽しむだけでなく、展覧会などもよく開かれるスペースです。また、梅干しや、ししとう味噌などの手作り食品の販売も大人気。でも中にはあまりの人気に毎回すぐ売り切れるものもあるのだとか。もし運よく手に入れられたらラッキーですよね。
ハヤシライス(830円)はやっぱりイチオシのおいしさ! 腹ペコライダーには、ボリュームたっぷりのミニそばサラダドリンクセット(1380円~)が嬉しいですね。香り高いブレンドコーヒー(480円)やロイヤルミルクティー(530円)、今日の手作りケーキ(400円)もぜひ。
国道そばの店なのに、なぜか山家の落ち着きを感じるカフェ。自然を楽しむハイカーやドライブ客、奥多摩に集うアーティストや地元の人々まで、さまざまな人に愛され、親しまれてきたカフェ山鳩だからこそ、そんな不思議なあたたかみが満ちているのかもしれませんね。
●カフェ山鳩 〒198-0106 東京都西多摩郡奥多摩町棚沢776 TEL:0428-85-2158 営業時間:10:00~17:00 定休日:月曜日(月・祝の場合は翌日)
ライター紹介
村上 菜つみ
モデル・モータージャーナリスト。
ツーリング雑誌の編集部員を経て、フリーランスとして独立。
オートバイや車での気ままな一人旅を好み、各地のグルメや名湯をレポートし続けている。
月刊モトチャンプにて旅企画「ぶらり二輪散歩」連載中。
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