日常から離れて、アートなひとときを。【東京・奥多摩ツーリング/第二回 茶房むべ】

【東京・奥多摩ツーリング/第二回 茶房むべ】 村上菜つみのバイクでカフェめぐり

秋川渓谷エリアのカフェを巡る連載。今回は奥多摩ツーリングの際に立ち寄りたい、茶室のようなカフェ「茶房むべ」をご紹介いたします。秋川渓谷の山々を借景に、贅沢なひとときを過ごせました。隣接するギャラリーでは、アート作品も鑑賞できますよ。

REPORT●村上 菜つみ(MURAKAMI Natsumi)
PHOTO●高橋 克也(TAKAHASHI Katsuya)
※2019年秋に行った取材を元に記事化しています。

●2020年7月04日に掲載した記事を再編集したものです。
東京・奥多摩ツーリング
天気のいい日はカフェのテラスへ。季節の花を見ながらほっと一息。

 春には一帯がサクラやツツジなどの花に包まれる花の里、あきる野市乙津地区にある「茶房むべ」は、「庭の離れの小さな茶室で素朴なおもてなしができれば……」との思いで始められた、隠れ家的佇まいのカフェ。山々に囲まれた景色に、心から癒やされます。

 石積みの塀と格子戸が趣深いエントランス。掲げられた看板の字は、店主の夫で、建築デザイナーや書家として活動する高橋敏彦氏によるもの。以前にご紹介した「茶房糸屋」の看板や「瀬音の湯」のロゴも高橋氏が書かれたのだとか。

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和風の門構えに、看板の明かりがぽっと光ります。
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よく見ると看板の周りの装飾もモダンで素敵です。
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風情のある藍色ののれんと格子戸を通り、お庭に入ります。
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大きな梁や一枚板のカウンターが印象的な店内。

 ダークブラウンで統一されたインテリアが落ち着く雰囲気の店内。ツガの木を使った一枚板のテーブルが重厚な存在感を放ちます。大きな窓からは、額縁のように切り取られたお庭を見ることができます。

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繊細なタッチで花が描かれたガラスのランプ。
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壁掛けランプ。街灯のようなデザインがレトロです。

 自然豊かな秋川渓谷にある茶房むべは、書家で建築デザイナーとしても活躍する高橋敏彦氏の一家が経営するカフェ。メインのコーヒーは、店主自ら生豆5種類を焙煎しブレンドしているそう。天気のいい日は、テラス席で季節の空気を楽しむのもおすすめです。

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オリジナルブレンドの自家焙煎コーヒーを、1杯ずつ丁寧にドリップしてくれます。
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新鮮なフルーツがたっぷり添えられたレアチーズケーキ。

 芳醇な香りの自家焙煎コーヒー(750円)のほか、季節のフルーツ添えレアチーズケーキ(750円)が好評。ほどよい甘さがコーヒーにマッチしますよ。また、コーヒーメニュー以外にも、和菓子添えのお煎茶(850円)や土日限定のランチプレートもあります。

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ほんのり暖かな日差しを浴びながら、お庭を眺める。贅沢な時間です。
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紅葉がイメージされた色鮮やかな羊羹。盛り付けもフォトジェニック!
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カフェに併設されたギャラリーでは、高橋敏彦氏の作品が鑑賞できます。
鮮やかな色使いが美しい作品。絵画や絵はがきの販売もありました。
ぬくもりのあるタッチで描かれた書画にほっと癒やされます。
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コーヒーを頂きながらアート作品を楽しんで、ほっこりリフレッシュできました。

 秋川渓谷の自然と山々に囲まれた茶房むべ。和洋折衷のインテリアと、様々なアート作品が並べられた店内は、まるでそれ自体がギャラリーのような贅沢な空間でした。ツーリングの帰り道、のんびり芸術とコーヒーを楽しんでみてはいかが。

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入り口わきの睡蓮鉢。よく見ると可愛い金魚がゆらゆらと泳いでいました。
●茶房むべ
〒190-0174
東京都あきる野市乙津1312
TEL:042-596-4335
営業時間:11:00~18:00
定休日:無休
※新型コロナウイルスの影響により、営業時間等が上記と異なる場合があります。
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茶房むべ

ライター紹介

村上菜つみ

モデル・モータージャーナリスト。
ツーリング雑誌の編集部員を経て、フリーランスとして独立。
オートバイや車での気ままな一人旅を好み、各地のグルメや名湯をレポートし続けている。
月刊モトチャンプにて旅企画「ぶらり二輪散歩」連載中。
FB:https://www.facebook.com/natsumi0606/
Instagram:mi_natsu66

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