猫町青梅で映画を見る。そして、本を読む。【東京・奥多摩ツーリング/第二十九回 青梅 きんちゃんとぎんちゃんのシネマカフェ】

豊かな自然に恵まれた奥多摩の玄関口・青梅市。かつて宿場として栄えた青梅街道周辺の古き良き街並みや、多摩川や御岳山の自然豊かな景観など、見どころが点在するエリアです。今回はそんな青梅に新しくできた映画館併設のブックカフェをご紹介します。

REPORT●村上 菜つみ(MURAKAMI Natsumi)
PHOTO●高橋 克也(TAKAHASHI Katsuya)

映画看板の並ぶ街並みが観光スポットとなっている青梅ですが、じつは50年程前から市内に映画館がない状態だったそう。そんな青梅を盛り上げようと‘21年に誕生した映画館が「シネマネコ」。昭和初期の建物をリノベーションした館内には、ブックカフェも併設されています。

シネマネコの正面入口はポーチになっていて、木造の平屋建て。一見すると映画館には見えませんが、それもそのはず。実はこの建物、国登録の有形文化財で、旧都立繊維試験場として使われていたものなのだとか。いわれてみれば、外壁の板張りがレトロな雰囲気です。

爽やかな水色の外壁が目を引きます。
店内はシックなカラーリングで落ち着いた雰囲気。

外観はレトロでしたが、リノベーションをしたという内部はモダンなつくりになっています。今回紹介するブックカフェは、大きな窓から光がたっぷりと差し込んでいて温かみがあります。壁には大きな本棚があり、映画や美術、そしてネコ関連の書籍が並んでいました。

壁一面の本棚には、色々なジャンルの本が並んでいて立ち読みも楽しい。
シネマネコ併設だからか、猫関連の書籍が並ぶ棚もありました。
お気に入りの一冊を見つけたら購入することもできます。
シネマネコオリジナルタンブラー。猫の名前は金ちゃんと銀ちゃんです。
お酒を飲みながら映画談義、なんていうのも楽しそう。
コップはレトロでかわいいデザイン。外壁と同じく水色がキレイです。
BLTサンドは卵も入っていてボリューム満点。これで600円は安いかも。

カフェのフードメニューはサンドイッチ・フレンチトースト・ホットドッグの3種類。シネマネコらしく“ネコ”をモチーフにしたメニューは、思わず写真を撮りたくなる可愛さです。地元のケーキ店とコラボしたオリジナルケーキや、有機栽培のコーヒーもおすすめですよ。

ねこ型食パンのフレンチトースト(500円)は食べるのがもったいない可愛さ。

生クリームリングサンド(700円)。ココアパウダーの足跡がかわいい。
由野歓子
カフェは映画を見なくても利用できるので、気軽に立ち寄れます。
イラストレーター信濃八太郎さんによるシネマネコの絵が飾られていました。

注目の新名所・シネマネコに併設される「きんちゃんとぎんちゃんのシネマカフェ」。本を読みながらまったりと時間を過ごしたり、作品を見終わったあとの映画談義に花を咲かせたり、と様々な楽しみ方ができそうです。ネコモチーフのメニューは必見ですよ。

●きんちゃんとぎんちゃんのシネマカフェ
〒198-0044
東京都青梅市西分町3丁目
青梅織物工業協同組合敷地内 シネマネコ内
TEL:0428-84-2636
営業時間:11:00~19:00
定休日:火曜日

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村上菜つみ