【東京・奥多摩ツーリング/第二十三回 Ninifuni(而二不二・ニニフニ)】村上菜つみのバイクでカフェめぐり

平屋のお家でいただく野菜中心の無国籍料理【東京・奥多摩ツーリング/第二十三回 五日市 Ninifuni(而二不二・ニニフニ)】

ニニフニ
「ランチプレート」(1300円)はベジタリアンやビーガンの方も食べられます。
‘95年に秋川市と五日市町が合併して誕生したあきる野市。秋川渓谷を中心に、西には奥多摩の山々、東には秋留台地が広がるこの街は、自然豊かでお出かけにもぴったりのスポットです。今回はここ、あきる野にある無国籍料理のカフェ「Ninifuni」を訪れました。

REPORT●村上 菜つみ(MURAKAMI Natsumi)
PHOTO●高橋 克也(TAKAHASHI Katsuya)
ニニフニ
彩り豊かなカレープレート。スパイスの香りが食欲を刺激します。

無国籍料理とナチュラル雑貨を扱う「Ninifuni」は、”心と身体が歓ぶ食と空間”をコンセプトに、無添加・無農薬食材を使ったカラダに優しいメニューが魅力のお店。新型コロナ禍の中オープンして1年半、「みんながしっくり来る場所」を目指して営業中です。

ニニフニ
知らないと通り過ぎてしまいそうな渋いエントランス。黒板が目印です。

武蔵五日市駅から東へ300mほど。小さな木の看板を頼りに人ひとり分の細い路地の奥へ歩いて行くとたどり着ける「Ninifuni」はまさに隠れ家的カフェ。民家をリノベーションしたというお店の前に立つと、まるで友人の家に遊びに来たかのような気分になります。

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店名の由来は仏教用語の”而二不二(ににふに)”から。
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和モダンな店内を照らすのはレトロな雰囲気のフィラメント電球。
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柔らかな陽光が差し込む店内。窓の外には畑が見えます。

靴を脱いでお店に入ると、先ほどまでの民家のような雰囲気からガラッと変わり、開放的なで落ち着く雰囲気の席に案内されました。畑の見える窓からは優しく太陽の光が差し込み、外からは川のせせらぎと鳥の声が聞こえてきます。

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つぶらな瞳がかわいらしい鳥の置物。窓の外からも鳥のさえずりが聞こえます。
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松ぼっくりや綿花を使った素朴なリースがオシャレな雰囲気。
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個包装の焼き菓子は食べきりサイズなのでお土産にもぴったり。
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身体に優しいオーガニック製品を中心に、店主セレクトの食料品も並んでいます。
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お店の片隅にある雑貨コーナーには、委託販売のアクセサリーも。
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天然石やガラスを使ったアクセは一つひとつ表情が違うので見ていて飽きません。

お店の一角では、作家さんによる手作り雑貨や、お菓子が売られています。こちらに並ぶお菓子もビーガンの方が召し上がれるものだそうで、あきる野市内で自家製天然酵母パンと焼き菓子を販売する「空石」さんの商品だそう。ナッツ入りのグラノーラが美味しそうです。

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お料理はテイクアウトも可能。お弁当を持って公園ランチもアリですね。

料理は野菜・雑穀・発酵食品に、スパイスやハーブの香りが利いたビーガンの方でも食べられるメニューがメイン。旅好きなオーナーが海外生活で培ってきた経験が生かされた創作料理は、特定のスタイルにとらわれない無国籍料理です。

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「スパイスカレー」は日替わりカレーライスにサラダと副菜がついて1100円。
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「ランチプレート」(1300円)はベジタリアンやビーガンの方も食べられます。
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野菜を中心にハーブやスパイスの利いたお料理。物足りなさはありません。
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デザートは単品で500円。ラインナップは店内の黒板で確認できます。

ところで、店名・Ninifuniの由来である仏教用語「而二不二(ににふに)」はご存じでしょうか。この言葉は「1つは2つ、2つは1つ」という意味で、裏と表のように”2つだけど1つのもの。分けることができないもの”のこと。店主の好きな言葉だそうです。

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あきる野市の特産と言えばトウモロコシ。店内のディスプレイにもありました。
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木のプレートを組み合わせたインテリアがナチュラルな風合い。

細い路地の奥にひっそりと佇む古民家カフェ「Ninifuni」は、気さくな店主の好きな言葉「而二不二」のように、特定のスタイルにとらわれない無国籍料理が楽しめるお店でした。お店の一角で売られている手作り雑貨やお菓子もぜひチェックしてみてくださいね。

●Ninifuni而二不二
〒190-0163
東京都あきる野市舘谷245-8
TEL:042-588-5046
営業時間:11:30~17:00
定休日:火・水・金曜

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