スノーモビル初体験|操作はイージー。2スト3気筒120馬力オーバーがメチャ楽しかった!

今回スノーモビル初体験をすることになったのは東京都に住む22歳の増田さん。実は最近までスノーモービルの存在すら知らなかったのだが、俳優の松田翔太さんが雪山を疾走する動画をSNSで観て俄然興味が湧いてきた。
「翔太さんのライフスタイルが好きで動画を見ていたらスノーモービルが出てきて、こんな楽しそうな乗り物があるんだって思ったんです」

雪国でスノーモービルはバイク以上の人気だった!

Photo Michael Dichtl/Central Europe Snowcross https://www.bhv-events.com/

調べてみたら雪国ではスノーモービルがすごい人気。ヨーロッパやカナダでは大きなレースがシリーズ戦として開催されていて、大ジャンプをガンガン飛んでいく様子はバイクと違った迫力がある。

日本でも雪国のライダー達の中には冬になるとソワソワしだす人達がいる。スノーモービルシーズンが到来するからだ。それくらい楽しい乗り物だということなのだろう。

Photo/SNOWCROSS https://snocross.com/
Photo/SNOWCROSS https://snocross.com/

スノーモービルにもバイクと同じで様々な種類がある。雪国で日常の足や運搬に使われたりしているのは汎用モデル。積載性が高く扱いやすい。

それに対して走りを楽しむのがスポーツモデル。スポーツバイクと同じでパフォーマンスを追求。エンジンのパワーだけでなく、ジャンプにも耐えられるサスペンションを装備している。

クロスカントリーは雪山の奥深くまで分け入っていったりした楽しむモデル。バイクでいうところのオフロードバイクのようなカテゴリーだ。

東京ドーム14個分を使ってスノーモービルを走らせる贅沢

調べてみると関東近くにスノーランド塩原というフィールドがあった。トータルの面積はなんと東京ドーム14個分。ライダーのレベルや走り方に合わせて走るフィールドを選ぶことができるらしい。

増田さんは、普段クルマに乗っているが、バイクは走らせたこともない。そんな状態でスノーモービルに乗れるのか聞いてみると……

「操作は簡単だから大丈夫です。インストラクターが操作方法と注意点を説明しますので、それだけ守ってもらえれば楽しめますよ」とのこと。

 現地についてウエアを着替える。当日は雪が酷く、気温もマイナス5℃。厚着しようかとしたら走行中は汗をかくくらいになるということで、防寒のインナーに冬用のエンデューロジャケット。ソレルのスノーブーツを着用することにした。

楽しそうだということで同行した智波さんも防寒インナーにバイク用のジャケット。防寒ブーツと、この気温としてはかなりの軽装だが、スノーモービルで遊ぶのなら、これくらいでちょうど良いらしい。

操作のイージーさはスクーターレベル。でも極めようとすると奥は深い。

操作方法の説明を受けたらイージーさは想像以上だった。エンジンがかかったら使うのは右手のスロットルと左手のブレーキくらい。変速はオートマチックでクラッチもない。

スロットルは右手の親指で操作する。
ブレーキは左手のレバーで操作する。

2ストレプリカ的スノーモービルが借りられる?

増田さんが借りることになったのはヤマハSRX。2スト3気筒エンジンを搭載したスポーツモデルで、バイクに例えてみれば2ストのレプリカ。

最高出力は120馬力オーバーで集合チャンバー仕様。バイクの世界では一部でしか見ない集合チャンバーだけけれどスノーモービルの場合、エンジンルームのスペースなどの関係でチャンバーは集合にするのが一般的。ファクトリーメイドのエキゾーストは素晴らしい性能を発揮する。

エンジンはハンドルを引っ張って始動する。2ストは圧縮圧力が低いので特に力は必要ない。

智波さんはヤマハNXナイトロというクロスカントリーモデルで移動する。

搭載するエンジンは4ストの3気筒1098ccエンジンだからフィーリングはバイクのMT-09やXSRのよう。トリプル独特のレーシングサウンドと共に猛然と加速する。

基本的にNXナイトロはスタッフ用でレンタルはされていない。今回は撮影で特別に使わせていただいたが、要望が増えたら、いつかこのモデルも一般にレンタルされるようになるかもしれない。

 早速インスタラクターさんについて林道を走り、ゲレンデに向かう。数百メートルゆっくりと移動しただけなのに、この時点で増田さんは大興奮。「チョー面白え」と叫んで満面の笑み。

ゲレンデは広くて障害物も少なく、緩いアップダウンがあるだけだから、ビギナーでも不安はない。
「コースの端の方の雪が深いところにいくと出られなくなるので、そっちだけは行かないように」

という説明を聞いて、いよいよフリー走行スタート。未経験の増田さん、最初は様子を見ていたが、慣れてきたところで全開。2スト3気筒エンジンが、ケタタマシイ排気音を発し、雪煙を上げて猛然とダッシュしていく。

オートマだからクラッチミートした瞬間から最大トルクをキープ。雪にパワーを食われるとはいえ、それでも恐ろしいほどの加速力を発揮する。大雪原でこのパワーを思う存分発揮させることが出来るのだから面白くないはずがない。夢中で走り続けたのである。

最初は見学だけ、ということだった智波さんも興味をそそられてきたらしく、まずはタンデムでスノーモービル体験。

「これならできそう」ということで、FX ナイトロを少しお借りして恐る恐る体験走行してみる。

スクーターやクルマに乗っているだけあって飲み込みも早く、広いコースをスノーモービルで散策。慣れてきたところでちょっと全開にして満面の笑顔になる。

雪原を疾走する非日常体験に大満足な2人だった。

スノーランド塩原によれば今季は雪が良いので、まだしばらくはスノーモービルが楽しめるだろうとのこと。

バイクともクルマとも違うエキサイティングなモータースポーツは、乗り物好きならハマること間違いなし。

コースの状況、料金、予約などに関してはスノーランド塩原のHPからご確認いただきたい。https://peraichi.com/landing_pages/view/snowlandshiobara/

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後藤武 近影

後藤武