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カワサキ・W800STREET……993,600円(消費税込み)
2016年の「W800 ファイナルエディション」にて惜しまれつつも生産終了となっていたWシリーズですが、新型となって待望の復活を遂げました。新型は「W800ストリート」と「W800カフェ」があり、それぞれをじっくり乗ってきました。
まずはスタンダードとも言うべき、「W800ストリート」からレポートしていこうと思います。
開発陣もこだわったサウンドに納得!!
じつは筆者、25年間もの長い間、“カワサキW”(1971年式のW1SAという機種)に乗り続けるマニア(オタク!?)でして、W乗りたちがとことん“音”にこだわることをよく知っています。
信じられないかもしれませんが、W1の走行音だけを収録したLP版レコードが1978年に大手レコード会社から発売されたこともあり、さらに強い要望を受けて90年代にCD化し、再販もしたのです。そんな唯一無二な「ダブワンサウンド」に、ファンらは魅了され続けているのです。
そうしたサウンドへの強いこだわりはカワサキの開発陣にも伝わっていて、今回の新型をつくるのにあたって排気音はとても重要なポイントだったとプロジェクトリーダーの菊地秀典さん(川崎重工業株式会社モーターサイクル&エンジンカンパニー)から聞きました。
さすがはカワサキ。我々ファンの要望に応えてくれたというわけです。歯切れの良い乾いた音で、これなら昔からWを知るオールドファンも頷くはず。筆者もいい音だなと、太鼓判を押します。
この素晴らしきサウンドは、走行中には後ろのライダーにもよく聴こえ、隊列を成して新型W800に乗っていると、ジャーナリストらが口々に「いい音だな」「走りながらウットリする」と言うのでした。もちろん筆者も、酔いしれっぱなしなのは言うまでもありません。