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発売当初は日本よりもアメリカで売れたキャンピングシートバッグ
「発売は1999年ですから、今年で22年目ですね。当時、二輪用品店に『一番大きなバッグが欲しい』と言ってくるお客さんが多いと聞き、それが企画の出発点となりました。開発を担当した者がしょっちゅう北海道ツーリングに行くような人間だったので、彼の意見をほぼ全て盛り込んだら〝キャンピングシートバッグ〟が完成しました」
そう切り出したのは、タナックスの営業部長である重田真利さんだ。容量可変システムをはじめ、両サイドのオープン機構、長尺物を巻き付けるのに便利なホルダーベルト、上面のホールディングベルト、ボトルホルダーなどなど、今でこそキャンプ向けと称する大容量シートバッグでは当たり前とされる各種装備。その先鞭をつけたのはモトフィズのキャンピングシートバッグなのだ。なお、現行モデルは商品名の末尾に〝2〟が付くが、初代からの変更点は耐久性の向上を目的としたバックルのサイズアップと、上面に収納袋を追加したのみ。基本設計は20年以上前から変わっていないというから驚きだ。
「実は発売当初、売れ行きがあまり良くなかったんですよ。そんな中、たまたまアメリカの通販会社が目を付けてくれて、向こうで大人気になったんです。せいぜいダッフルバッグぐらいしかなかった当時、これだけ機能を盛り込んだ商品が珍しかったんでしょうね。3:7ぐらいの割合で、日本よりも海外で売れたんです」
昔はツーリングネット、現在はシートバッグが主流に
固定ベルトは真横から見てハの字になるように引く
このキャンピングシートバッグ2をはじめ、各社の大容量シートバッグは、前後左右合わせて4本のベルトで車体に固定するのが主流となっている。ポイントは、前後のベルトが真横から見てハの字(台形)になるように引くこと。最近のバイクはリアキャリアはもちろん、荷かけフックやグラブバーなど、バッグよりも後方に引けるフックポイントがない機種が多い。そこで重宝するのがモトフィズのプレートフックだ。
正しく積めばスーパースポーツでもキャンプツーリングはできる!
なお、キャンピングシートバッグ2については、タナックスの公式チャンネルでも紹介されているのと、収納できるテント表が公開されているので、今回の記事と合わせてぜひ参考にしてほしい。