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ホンダCRエレクトリック プロトタイプ
本格的なレース用のフレーム&足周りを備え、動力に電動モーターを用いたEVオフロードモデル「E・REX」。東京オートサロン2022でも展示された同車は、電動モトクロッサーの可能性を検証するため、無限とホンダが共同開発を進めている試作研究車だ。
「E・REX」の進化版だと思われる「ホンダCRエレクトリック プロトタイプ」が、東京オートサロン2023のホンダブースに登場した。
ホンダCRエレクトリック プロトタイプは、本格派オフロードモデルならではのロングストローク型倒立式フロントフォークやモノショック型リアサスペンション、大径スポークホイール、オフロードタイヤ、前後ディスクブレーキを採用。フレームや足周りは、エンジン車の競技用モデル「CRFシリーズ」がベースだと思われる。
優れた冷却効率を誇ると思われる、大型ラジエター付きの水冷式電動モーターは、車体のセンターに配置。モーター部には“無限”のロゴを配した、レッドアルマイト処理されたアルミ削り出しカバーを採用しているのも特徴。カーボンカバーに覆われた大型バッテリー(フレーム下の黒いパーツ)は、電動モーターの前部にレイアウトしている。
ホンダCRエレクトリック プロトタイプの注目ポイントは、ミッション車にあるはずのハンドル左側クラッチレバーと、ステップ左側チェンジペダルを省いているところ。スクーターのような、ミッション操作のない無段変速式を採用していると予測される。
ホンダは同車で「2023年にはレース参戦を目指す」とコメント
2022年12月12日に開催された「2023年 Honda モータースポーツ活動計画発表会」では、CRエレクトリック プロトタイプについて、ホンダは「2023年にはレース参戦を目指す」とだけコメント。車両のスペックや参戦レース名などについては明言されなかった。
前身だと思われるE・REXは、2021年6月5〜6日、スポーツランドSUGO(宮城県)のインターナショナルモトクロスコースにて、デモンストレーション走行を披露。そのパワフルで過激な走りは、下記の動画にて紹介されている。
ホンダCRエレクトリック プロトタイプがモトクロスレースで活躍する日も、そう遠くはなさそうだ。