油圧式ディスクブレーキの別体型リザーブタンク。巻き付けるタオル地の“バンド”の役割は？

公開日 2023/03/30
カスタム
著者北秀昭

キタコのコンビニパーツブランド「K-CON Pro」から発売の「リザーバータンクソック（レッド）」装着車。

スポーツバイクやカスタムバイクの油圧式ディスクブレーキの別体型リザーブタンク。ココに巻き付けてあるタオル地の“バンド”は、いったいどんな役割があるの？単なるファッション？バイクパーツメーカー「キタコ」の新製品を見ながら、謎のタオル地のバンド＝リザーバータンクソックの特徴やポイントを解説。
REPORT●北秀昭(KITA Hideaki)
キタコ　https://www.kitaco.co.jp/

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ブレーキフルードの飛散を防ぐ効果あり

スポーツバイクやカスタムバイクの必須アイテムといえる、油圧ディスクブレーキの別体型リザーブタンクに巻き付けるタオル地のバンド。テニスのリストバンド（汗が手の平に流れてラケットが滑るのを防止する役割あり）に似たこのバンドは、一般的に「マスターシリンダーカップバンド」、「リザーブタンクカバー」、「リザーバータンクソック」などと呼ばれる。

ロードレースの最高峰・MotoGPマシンにも汎用されるマスターシリンダーカップバンドは、ブレーキフルードの飛散を防止するためのアイテム。ブレーキフルードは浸透性が高く、フルードカップのキャップがキチンと閉まっていても、わずかに滲み出ることがあるのが特徴。

ブレーキフルードは素材の性質上、外装パーツなどのプラスチック製品を傷めてしまうのがネック。もしも走行中、少しでもカウルのスクリーンやヘルメットのシールドに付着すると、著しく視界を損ねる危険性がある。そのリスクを抑えてくれるのが、マスターシリンダーカップバンドなのだ。