熱と衝撃からスマホを守るために(使いやすさも◉だし)!アップルカープレイとアンドロイドオートに対応するバイク専用モニターが2023年秋に登場|大阪・東京モーターサイクルショー2023

今やバイクにスマホを取り付けるのは常識となりつつあるが、スマホホルダーは落下の危険や熱による影響、振動による影響などがありスマホにとっては過酷な環境。スマホの安全を確保しつつ、自由自在に使いこなせる専用モニターが、この秋デイトナから登場する。

今やスマホは必需品。バイクに乗る時だって、ナビとして活用するのはもちろん、各種のメーター類の表示、インカムを接続してミュージックプレーヤーや通話、音声操作でメール、音声コマンドでスマート家電を操作するなど、様々な用途で使用されている。このスマホ、バイクに乗る時にはどこにおいていますか? ほとんどのユーザーはハンドル周りやミラーに装着した専用のスマホホルダーに取り付けているはず。ハンドル周りであればナビゲーションモードの時には画面が見やすいし、信号待ちでちょっとした操作もしやすいので、当たり前と言っては当たり前なのだが、このスマホホルダーは、スマホにとって決して安全な場所ではない。ほとんどのスマホホルダーは落下防止の対策は十分されているのだけれど、ユーザーの装着ミスや大きな段差での振動などで、外れてしまう危険もあるし、立ちゴケや転倒でスマホがどこかに飛んでいってしまった、なんて話もよく聞く。また、炎天下の中、熱のこもる場所に設置して充電を行なっていると、熱でスマホが停止してしまうこともよくある。もう一つ、スマホにとって危険なのがバイク特有の振動だ。最近のスマホにはカメラに手振れ防止機能がついている。手持ちの撮影時に出る揺れを、逆方向の揺れで打ち消すことで画面を安定させるこの手振れ防止機能なのだが、バイクのように長時間にわたって振動を与え続けていると、この手振れ防止機能が壊れてしまい、内蔵のカメラで動画撮影すると、手持ちでなくても常に画面が振動している状態になってしまうのだ。機械的な故障なのでリセットしても元には戻らず、高額な修理費用が必要になってくるのだ。

デイトナ・モトスマートモニター……66,000円(予価)

iPhoneのマップを表示した状態。7インチの明るいモニターを採用しているので昼間でも見やすい
タッチパネルなのでスマホと同様にアプリをタップして操作できる。動きも軽くて違和感はない

スマホを故障から守るためには、バイクに乗車中はなるべくショックを与えない場所に保管しておくのが一番なのだが、それではナビやモニターとしての機能が全く使えなくなってしまう。そこで、デイトナが開発したのがこの「MOTO SMART MONITOR」なのだ。スマホと接続できるデバイスは、車用としてはすでに海外を中心に複数のメーカーが製品をリリースして、純正としても採用するメーカーがあり、Appleが「Apple Carplay」、Androidが「Android Auto」として車載用の規格が決められているので、この規格に対応したモニターであれば、アプリの表示や操作が可能になる。これまでは車用の製品がほとんどで、バイク専用を謳うモニターは国産メーカーとしては初。 MOTO SMART MONITORにはナビ機能はなく、あくまでスマホを接続するモニター。7インチのモニターに手持ちのスマホ画面を表示して、タッチパネルで操作が行える。一部のアプリには対応していないが、自分のスマホに入っているアプリを、このモニターで操作ができるのだ。ナビだけでなく、さまざまな用途で使用できそうだ。モニターの重量は役400g、専用のマウント介してハンドルブレースやクランプバーに取り付ける。専用のマウントからは簡単に取り外せるので、長時間バイクから離れる時も安心だ。Apple CarplayとAndroid Autoの両方に対応しているので、どちらのスマホでもブルートゥース接続で使用可能。また、バックモニター機能も搭載しているので、別売りのカメラを接続してリヤモニターで後方の確認もできる。2023年秋の発売に向けて開発が続けられている。価格は¥66,000を予定

Androidの画面を表示。スマホの画面を表示させているだけなので、処理速度はスマホの性能に左右される
専用のホルダーでクランプバーなどに設置。取り外しは簡単なのでバイクから離れる時には持ち運べる

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橘 祐一