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メグロK3に続くカワサキ発のヘリテージモデル
230ccのメグロS1は爆売れ確定か?
2021年に発売され、即完売となったメグロK3の存在は記憶に新しい。カワサキがW800をベースに往年のブランドを復刻させた特別なモデルだが、あまりの人気から2022年に新たな排ガス規制に対応させて再販したほどだ。そんなセンセーショナルを巻き起こしたメグロのラインアップが、いよいよ軽二輪クラスに降臨する。
昨年秋のジャパンモビリティショー2023に続き、大阪モーターサイクルショー2024に展示されたメグロS1。エンジンはKLX230と同系統の空冷シングルだが、丸みを帯びたクランクケースカバーなどで独自のレトロテイストに仕上げられている。ベースとなるのは、今回のショーで横に並べられたW230。カラーリング以外の違いはわからなかったが、今後のリリースで詳細が明らかになるだろう。
仮に色違いというだけで、メグロブランドの価値はあるのだろうか? これはW800をベースにしたメグロK3の成功例から、間違いなく『ある』といえる。しかも軽量でランニングコストの安い250ccクラスとなれば、ビギナーからダウンサイジングしたい年配ライダーまで、伝統ある“メグロ”を所有する魅力を感じるはずだ。W230との価格差はあるはずだが、所有感とリセールバリューを考慮すればプラスに働くのは容易に想像できる。もちろん、デザインやブランドの好みが大前提ではあるが、ネオクラシックの本流を求めるならメグロS1は外せない存在といえるだろう。
エストレヤ以来の手軽なクラシックモデル
おしゃれでカジュアルなW230が誕生!
大型二輪のラインアップで、確固たる人気を誇っているのがW800。バーチカルツインの鼓動とクラシカルなルックスは、ファン垂涎のキャラクターだ。そんなW800の弟分として、230cc空冷シングルエンジンを搭載するW230が大阪モーターサイクルショー2024でもお披露目された。カワサキで250ccクラスの空冷単気筒クラシックモデルといえば、2017年に生産を終了したエストレヤ以来の存在。KLX230と同系統の空冷シングルエンジンをレトロな外観にリファインして搭載し、手軽に乗れるネオクラシックモデルとして秋頃に発売される予定だ。
今回のショーでは兄弟車のメグロS1と並んでいたのが印象的だったが、そこで明らかになったのがキャラクターの違い。メグロS1が伝統的なビンテージテイストなのに対し、W230はカジュアルに乗れる適度なレトロ感に仕上がっていた。スペックや仕様の詳細は未発表なので2台の比較は後日になるが、とりあえず言えることは「見た目で好きな方を選んでOK」ということ。年配だからメグロとか、女性だからW230なんて決めつける必要はナシ! 自由にオートバイを楽しむうえで、選択肢を用意してくれたカワサキに拍手を贈りたい。