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これまでもペアでの採用例が多かった
「両社の相性は抜群です。オーリンズは世界的に知られるブランドとして堅実な事業を展開し、レーストラックでも公道でも他社と一線を画す名声を得ています。今回の契約はブレンボの自動車市場向けラインナップを拡大させる有意義な機会であり、ブレンボグループにオーリンズが加わることを歓迎します。これを契機に、お客様に総合インテリジェントソリューションを提供するブレンボの戦略がまた一歩前進し、二輪・四輪車分野の重要技術全体でシナジーを活かすことができます」
こう語るのは、ブレンボのマッテオ・ティラボスキ会長である。
二輪・四輪の高性能ブレーキブランドとして世界一の知名度を誇るといって過言ではないブレンボが、サスペンションメーカーのオーリンズを買収すると10月16日に発表した。
ブレンボは、アポロ・グローバル・マネジメントの関連企業が運営するファンドのポートフォリオ企業テネコを通じ、オーリンズ・レーシングの株式を100%取得することに合意したという。
オーリンズもまた四輪・二輪用の高性能ショックアブソーバーのメーカーとして世界一の知名度を誇るといえるだろう。二輪においては、モデルの最上級仕様にブレンボとともにオーリンズが採用されるケースが非常に多い。
「ブレンボと力を合わせることによって、オーリンズは新しい成長機会を創出し、個々の強みとアセットを活かし、イノベーションを前進させ、お客様と従業員に一層大きな価値を提供できるものと期待しています」
こう話すのはオーリンズ・レーシングのトム・ヴィッテンシュレーガーCEOだ。
車両の高性能化において、両車はもはや欠かせない“パッケージ”だといえる。両社が親戚になれば、開発の迅速性などが向上し、なおかつコストの削減にもなるかもしれない。
ちなみにホイールブランドのマルケジーニも現在はブレンボ参加となっている。ブレンボはこれで足回り全てを手がけるグループ企業となる。
クラシカルスポーツが進化
トライアフモーターサイクルジャパンは、新型スポーツモデル「スピードツイン900」を発表した。発売時期は明示されていないが、2025年モデルとしてラインアップに加えるという。新型はスタイリングを一新するとともにシャシーも大幅にアップデートしたという。特に俊敏性を強化し、フロントのショックアブソーバーを倒立式とするなどハンドリングを改善している。また、トラディショナルでもあるベンチシートはスリム化し、コーナリング中のサポート機能を見直した。899cc水冷直列2気筒SOHCエンジンは最高出力47.8kW(65PS)/7500rpm・最大トルク80Nm/3800rpmを発揮。ワインディングをより爽快に走れるモデルに進化しているようだ。
アレイシ・エスパルガロの日本GPモデル登場
オージーケーカブト(Kabuto)は、2024年のMotoGP日本グランプリにおいて、アプリリア・レーシングから出場しているアレイシ・エスパルガロ選手が装着したカラーリングのモデルを発表した。アレイシ・エスパルガロ選手は、Kabutoのサポートライダーである。今回のモデルは、Kabutoの最高峰「F-17」をベースにした「F-17 Mips ALEIX-JAPAN」となる。国旗の日の丸と桜をイメージしたカラーリングとなっている。価格は税込7万400円で数量限定、2024年12月発売予定だ。
ダートフリークから新型原付登場
オフロードバイク・自転車に特化した用品を取り扱うダートフリークは、新事業としてEVバイクの製造・販売を開始する。第1段のモデルは原付一種の「GE-N3(ゲンサン)」。マウンテンバイクと原付を融合したようなデザインで、オフロードに対応したEVバイクだ。価格は税込39万6000円で、2025年3月の発売予定。最高速度は55km/h、航続距離は最大70kmとなる。重量58kgと軽量で、山道で楽しく遊べそうだ。
イタリア製3輪バイクの購入補助
ピアッジオグループジャパンは、「ピアッジオ・マイムーバー」の購入サポートキャンペーンを実施する。車両価格は94万6000円で、購入者に8万8000円をサポートする。全国のピアッジオ・ベスパ正規販売店で利用可能だ。マイムーバーは前一輪・後二輪のトライクとなる。車体前方にはキャリアを備え、リアには261Lの容量を誇る大型のラゲッジボックスを装備する。エンジンは125ccの水冷4ストローク単気筒SOHCで、最大出力8kW(10.7HP)/8750rpm・最大トルク10Nm/5250rpmのスペックとなっている。