北米で流行した「トレイシー・ボディ」とは?

「トレイシー・ボディ」とは、ガソリンタンク・シート・サイドカウル・テールカウル・リアフェンダーが一体となった、1970年代に北米で流行したバイクスタイルや外装パーツを指す。当時トレイシー・ボディは、ダートトラッカー、チョッパー、カフェレーサーなど幅広く対応し、ハーレーダビッドソン用、トライアンフ用、ホンダのCB用、カワサキ用などがラインナップされていた。下記はホンダ ドリームCB750FOURとトライアンフT120をベースに、流れるようなトレイシー・ボディを採用した美しいカスタム。

車名:TRACYROSE(トレイシー・ローズ) ベース車両:ホンダ ドリームCB750FOUR 出展:EVILACT(イーブルアクト)

流れるようなラインを描くドリームCB750FOUR改のトレイシー・ボディは、セクシーで肉感的な女性を彷彿。トレイシー・ボディという名称と、’80年代に活躍したアメリカのポルノ女優「トレイシー・ローズ」を掛け合わせ、同車は『TRACYROSE(トレイシー・ローズ)』と命名。
各部に補強を施したフレームはすべてメッキ処理済み。エンジンは内部・外観ともフルレストアして新車のような美しさを実現。ポイントカバーは横長フィン付きタイプに変更してカスタム度をアップ。
キャストホイールのサイズは前19インチ・後18インチの異径タイプを選択。タイヤは前3.50-19・後4.00-18をチョイス。

ナナハン(750cc)と呼ばれた「ホンダ ドリームCB750FOUR」は、1969年(昭和44年)に誕生した、空冷4ストローク直列4気筒SOHC 2バルブエンジン搭載の伝説のモデル。市販の量産オートバイでは、世界初の時速200km/hオーバーを実現。

写真のカスタムはドリームCB750FOURをベースに、「これがシービーナナハン?」と思わせる衝撃的なフォルムにアレンジ。同車はトレイシー・ボディという名称と、1980年代に活躍したアメリカのポルノ女優「トレイシー・ローズ」を掛け合わせ、同車は『TRACYROSE(トレイシー・ローズ)』と命名。外装も淡いピンクカラー&妖艶なデザインにペイント済み。ワイドハンドルやベーツライトでフロントマスクのイメージも一新させている。

フレームやステアリングステムは、ド派手な外装に合わせてフルメッキ加工。前後ホイールは純正のスポーク仕様から、エレガントなデザインのキャスト仕様に変更され、ワイルドなブロックパターンタイヤをチョイス。ホイールサイズは前19インチ・後18インチの異径タイプ。タイヤは前3.50-19・後4.00-18をチョイス。

右サイドカバーに施された、違和感のない「オイルキャップ」の逃がし処理も見事な仕上がり。
シリンダーヘッドにはカスタム度の高い、ビッグフィン付きのタペットカバーをコーディネイト(吸気側4個・排気側4個)。
外装パーツや外装カラーに合わせたダブルタイプのシート形状や、ツートンのシートカラーにも注目。
流れるような美しさを体現したガソリンタンク~テールエンドのフォルム。
ハンドルポスト固定型の幅広なセミアップタイプのバーハンドルを採用。
独自の薄型エアクリーナーを採用したキャブレター部。
前後ホイールは純正のスポーク型からカスタム度の高いキャスト型に変更。正立フロントフォークはフォークブーツレス型にチェンジ。
ダウンタイプの2本出しマフラーは、エンド部を外側に向けたユニークな形状。
量産初の並列4気筒車となった、ホンダCB750フォアを知る。|旧車探訪記①-1|Motor-Fan Bikes[モータファンバイクス]

第二次大戦後の1948年に創業したにも関わらず、1960年代初頭に2輪車生産台数世界一の称号を獲得し、1966年には世界グランプリ全クラス制覇を成し遂げたホンダ。そんな同社が、欧米の古豪メーカーに真っ向勝負を挑んだ初の大排気量車が、1968年の東京モーターショーで公開され、翌1969年から発売が始まったCB750フォアである。量産初の並列4気筒エンジンを導入したこのモデルの大成功で、ホンダは名実共に世界ナンバー1メーカーの地位を確立したのだ。REPORT●中村友彦(NAKAMURA Tomohiko)PHOTO●富樫秀明(TOGASHI Hideaki)

https://car.motor-fan.jp/article/10013981
伝説の4気筒車・ホンダCB750FOURのエンジンを解剖! RCレーサー継承のショートストローク型DOHC4バルブではなく、ロングストローク型SOHC2バルブを選択、その訳は?

1968年(昭和43年)の東京モーターショーで公開され、翌1969年(昭和44年)にリリースされたホンダ ドリームCB750FOUR。量産初の並列4気筒エンジンを導入したこのモデルの大成功で、ホンダは名実共に世界ナンバー1メーカーの地位を確立した。ここでは東京モーターサイクルショー2024の「バイク王」ブースに展示されたフレームからエンジンを下ろし、クランクケース部、シリンダー、シリンダーヘッドを分割したCB750FOURをチェックしてみよう。 PHOTO/REPORT●北 秀昭(KITA Hideaki) バイク王 https://www.8190.jp/ バイク王 絶版館 https://www.8190.jp/wish/ds/zeppan/

https://motor-fan.jp/bikes/article/107654

ベース車両:トライアンフ T120(1963年式) 出展:EVILACT(イーブルアクト)

ヘッドライトやウインカーなどの保安部品をレス化したトラッカースタイルが特徴。前後フェンダーもレス化。
トレイシー・ボディの外装は、レトロな形状の2気筒ツインエンジンとのマッチングも良好。

貴重な1963年式のT120をベースに、トレイシー・ボディとトラッカースタイルを融合させたオシャレなカスタム。トレイシー・ボディの外装類は、レトロ感溢れる2気筒ツインエンジンにもよく似合う、ディープブルーを基調にしたエレガントなデザインにペイント。

フレーム、ハンドル、フロントフォーク、マフラー、スイングアームにはメッキ加工を施し、ゴージャスな雰囲気を演出。キャブレターは4ストローク用レーシングキャブレターのケーヒンFCRΦ33を選択。

ガソリンタンクカバー、サイドカウル、シートカウルを一体化させた美しいトレイシー・ボディにカスタマイズ。
ツイン式のリアショックはリザーブタンク付きを採用。前後ブレーキはレス化。
メーターを省いたシンプルなつくりのハンドル周り。ハンドルポスト固定型の幅広なセミアップタイプのバーハンドルを採用。
外装パーツはディープブルーを基調にしたエレガントなデザインにペイント。
ステッチを配したマッチョなイメージのシートは、セミロングのシングルタイプを導入。
シートカウルのテール部は、テール部を跳ね上げたトラッカースタイルにアレンジ。
ベースマシンは1963年式だが、エンジンは内部・外部とも完璧にレストア済み。
スイングアームはフレームと同じくメッキ処理され、マシン全体の統一感を獲得。
昨今のエンジンは清廉化されてコンパクト化が進む中、1963年モデルのT120のツインエンジンは、“昔の空冷エンジン”ならではのゴツくて味のあるレトロな雰囲気を感じさせる。
マフラーのエキパイが接続される排気ポート部には、大型の空冷フィンを設けたフランジを導入。
1963年モデルならではのレトロなフィン付きクランクケースも大きな魅力。
キャブレターは4ストローク用レーシングキャブレターのケーヒンFCRΦ33を導入。
ケーヒンFCRΦ33の吸気側にはエアファンネルではなく、スポンジ素材を剥き出しにしたエアフィルターを採用。
トライアンフの伝統を受け継ぐカフェレーサー スラクストンのファイナルエディションがデリバリー開始|モーターサイクルショー2024

トライアンフから、人気ネオクラシックモデルであるスラクストンが生産終了となるアナウンスが発せられた。ファンにとっては惜しまれるが、モデルチェンジは世の常として受け入れるしかないだろう。手に入れたかった人は、最後に発売されるスラクストン・ファイナルエディションを見逃すな! REPORT&PHOTO●川島秀俊

https://motor-fan.jp/bikes/article/106649