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マイナーチェンジだとしてもかなり大規模
「PCX」のモデルチェンジペースは早い。3代目から4代目へのフルモデルチェンジが約3年弱で行われ、現行型(日本向け)へのチェンジから4年が経つ。このペースを考えれば、そろそろフルモデルチェンジがなされてもおかしくはない。
インドネシアで発表・発売された新型PCXの変更点をみると、フルモデルチェンジといってもいいほど、かなり大規模な変更である。
CBRを彷彿とさせるヘッドライト
まずフロントフェイスのイメージが変えられた。特にヘッドライトの意匠がガラリと変わっている。全体的には、日本での現行型のU字型デザインを踏襲しているが、メインのライトの部分は左右2眼のようなイメージとなっている。
逆スラントチックな印象を覚えるが、どことなく現在のCBRシリーズに近いライトのデザインとなった。PCXにこのデザインを用いたことを考えると、フルカウルタイプのフロントマスクを共通化するのかもしれない。
また、ヘッドライト以外にもカウル全体のデザインが帰られている。曲線を取り入れた現行型のそれよりも、もっと直線を意識したスタイリングに変更され、スポーティさを強めている。なお、テールランプは現行型を踏襲したように見える。
さらに、ホイールもゴールドカラーが採用されているのが面白い。ちなみにゴールドのホイール以外にブラックも用意されている。ツートーンカラーのタイプは高級感もプラスされる印象だ。
搭載されるエンジンは、156.9ccの水冷単気筒エンジンと公表されている。最高出力11.8kW(16PS)/8500rpm・最大トルク14.7Nm(1.5kgm)/6500rpmを発揮するという。国による計測の違いによるかもしれないが、パワートレインは現行型と同一のようだ。ただ、トラクションコントロールが設けられているのがみて取れる。
さらに足回りは、別体タンク式のリアショックアブソーバーが上級仕様に装備されている。基準グレードは通常のストレートタイプだ。ブレーキは前後ディスクブレーキで、ABS有りのタイプと無しのタイプがある。
フルカラーTFT液晶メーター搭載
そのほかの目玉ポイントはメーターとなる。5インチのフルカラーTFT液晶で、左手側に十字形マルチファンクションスイッチがついている。スマートフォンとのコネクト機能があり、ナビを表示することができるようだ。なお、スマートキーは現行型同様に採用されている。USB Type-Cのポートも標準装備。シート下のラゲッジは30Lの容量だ。
デザインが刷新されたこともさることながら、デジタル機能が大幅に強化されているのが新型PCX160のポイントとなりそうだ。日本発売はアナウンスされていないが、導入は間違いないだろう。もしこのデジタル機能のまま日本導入が決定されれば、小型スクーター市場に大きな衝撃が走ろう。