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オートバイヘルメット電気ワイパー USB充電 800mAh……購入価格:5559円(税込/送料無料)
写真の「オートバイヘルメット電気ワイパー」は、ヘルメットとの一体感もまずまずのコンパクトな外観が特徴。本体の素材はABS樹脂。ワイパーのスイング範囲は170°。ワイパースイングはスワイプ(約2秒の間あり)と連続の2段階調整が可能。詳しくは下記【1回目(全2回)】を参照!
“2個所のビス止め”で電動ワイパーの落下を阻止
電動ワイパーの装着作業は、
1:固定用アダプターをシールドの適切な位置に両面テープで仮固定
2:ヘルメットからシールドを取り外す。次に電動ドリル等を使い、シールドに固定ビス用の穴を2個所開け、固定用アダプターを本固定 ※今回は借り物のヘルメットを使用したため、この作業はスルー
3:ヘルメットにシールドを取り付け、ワイパー本体を合体させる
電動ワイパー落下防止のため、確実に位置決めをした後、シールドに固定ビス通過用の丸穴を2個所開け、固定用アダプターを2本のビスで固定する。ココが最大のポイント。
電動ドリルが必要だと思われる穴開け作業は、ビギナーには少々敷居が高いかもしれないので、自信のない人は熟練者に依頼するのがベター。
なお、晴れや曇りの日にシールドにビスで固定した固定用アダプターが気になる人は、“晴用”のシールドをもう1枚用意しておくことをオススメしたい。
注意点はワイパーゴムとシールドの“密着度”
今回の取り付け作業で筆者がてこずったのは、ワイパーゴムとシールドの“密着度”。ワイパーゴムとシールドが密着しすぎると、μ(抵抗)がかかりすぎて左右に動作しないのだ。
そこで今回は、固定用アダプターの両面テープの上から、さらに別の両面テープを重ねて角度を変更し、粘着力をアップ。ワイパーが正常な位置でスムーズに動くまで、繰り返し調整を行った。
2個のビスで固定用アダプターを本固定した場合、ビスとシールドの間にワッシャー等を噛ませるなど、ワイパーゴムとシールドの“密着度”を細かく調整する必要がありそうだ。
「ワイパーが無いよりも、明らかにあったほうが良い」という好印象
まずは洗車用の高圧洗浄機を使い、疑似の超大型台風を再現してワイパーの効果を検証。なお高圧洗浄機の威力は凄まじく、超大型台風の比ではない。これまで筆者が体感したことのない、当初予想していた以上に強烈であったことを付け加えておこう。ワイパーは、
1:スワイプ→左右に動作(往復で約1.5秒)後、約2秒の間あり。再び左右に動作後、約2秒の間あり。この繰り返し
2:連続→左右の動作(往復で約1.5秒)を連続
の2モードあり。切り替えはワイパー前にあるON・OFFのメインスイッチで行える。
高圧洗浄機のノズルが、ヘルメットのシールドを目掛けて噴射される。当然ながら、モードは2(左右に動作を連続)。
前が見えないほどに吹き付けられる高圧の水に対し、シールド前のワイパーは「ウィ・ウィ」という電動音を奏でながら、6.5cmの小さなワイパーで健気なまでに左右に動作。視界を遮る水の嵐を、往復1.5秒ほどの間隔で、着実に拭ってくれる。予想以上の働きに、少々驚き。
今度は歩くのに傘が必要な雨の日に、街中で走行テスト。最高速度は原付一種(50cc)の制限である時速30km/h。高圧洗浄機の噴射が凄まじ過ぎたせいか、実走行での電動ワイパーは効率よく、しかも的確にシールド越しに付着する目前の雨水を除去。一言でいえば、「ワイパーが無いよりも、明らかにあったほうが良い」という感覚だ。
800mAhのバッテリーはUSB充電式。家庭用100V、ポータブルバッテリー、USBコンセント装備のバイクやクルマ、バイクパソコン本体などでも行える。今回のテストでこの電動ワイパーは、満充電で2時間を超えても稼働していた(バッテリーは新品。稼働時間は使用環境やバッテリーの劣化状況等により異なる)。
今回は両面テープのみだったが、ビスで固定した場合は着実に強度が増し、「走行中や停車中、またスイッチを切り替えた時にポロリと外れるかも」なんて心配はないはず。
今度は制限速度30km/hの原付一種(50cc)ではなく、原付二種(110ccや125cc)やミドルバイク以上。また高速道路でも試してみたいと思った(一部のネット情報ではサーキットにおいて時速160km/hまで使えたという噂あり)。
同品はこれまで筆者が抱いていた「既存のヘルメットワイパーは、どれもこれも……」という負の印象を、ほぼ拭ってみせた。イマドキのヘルメットワイパーは、想像以上に進化している。
※注:上記はあくまでも個人による感想であり、テスト環境、天候、体調等々により結果や感じ方等々は異なります。