3月31日発売! MotoGP直系のSS「ヤマハ・YZF-R1M ABS」

ヤマハ・YZF-R1M…328万9000円

ヤマハ発動機販売は、スーパースポーツモデル「YZF-R1M ABS」の2025年モデルを3月31日に、「YZF-R1 ABS」の2025年モデルを5月30日に発売する。

価格はYZF-R1Mが328万9000円、YZF-R1が253万円。

今回のモデルチェンジでは、「GP teched R1~レース開発の知見で進化したR1~」をコンセプトに、コーナリング性能と空力特性の向上が図られている。

MotoGP直系のテクノロジーを投入し、さらなる進化を遂げたスーパースポーツモデル

両モデル共通の変更点として、車体の安定性を高めるウイングレットの採用と、グリップとホールド性を向上させた新しいシート表皮の導入が挙げられる。特に「YZF-R1」では、SDF(Separate Damping force Function)機構を搭載したKYB製の新型フロントサスペンションを採用し、緻密な減衰コントロールを可能にしている。さらに、ブレンボ製のフロントブレーキシステムを装備し、モノブロックキャリパー「Stylema(R)」とラジアルマスターシリンダーにより、コントロール性を高めている。

「YZF-R1M ABS」の新色は、カーボン素材とブラックを基調とし、アルミ製燃料タンクにバフ掛けとクリア塗装を施した「カーボン」。一方、「YZF-R1 ABS」には、ヤマハのスポーツイメージを象徴する「ブルー」と、造形美を際立たせた「マットダークグレー」の2色が設定されている。

「YZF-R1」は、1998年に欧州仕様の販売を開始し、以降スーパースポーツ市場を牽引してきたヤマハのフラッグシップモデルである。2009年からは国内仕様も発売されており、「YZF-R1M」はカーボン素材の軽量カウルなどを採用した上級モデルとして位置付けられている。

なお、これらのモデルはYSPおよびアドバンスディーラーのみで販売される「ヤマハモーターサイクル エクスクルーシブモデル」となっており、購入に関してはヤマハ発動機公式ウェブサイト掲載の取扱店まで問い合わせる必要がある。また、「Stylema(R)」はイタリアのBrembo S.p.A.の登録商標である。

主要諸元

〈 〉内はYZF-R1
認定型式/原動機打刻型式:8BL-RN65J/N534E
全長/全幅/全高:2,055mm/690mm/1,165mm
シート高:860mm<855mm>
軸間距離:1,405mm
最低地上高:130mm
車両重量:203kg<201kg>
燃料消費率:国土交通省届出値
定地燃費値:21.6km/L(60km/h) 2名乗車時
WMTCモード値 :15.2km/L(クラス3, サブクラス3-2) 1名乗車時
原動機種類:水冷・4ストローク・DOHC・4バルブ
気筒数配列:直列, 4気筒
総排気量:997cm3
内径×行程:79.0mm×50.9mm
圧縮比:13.0:1
最高出力:147kW(200PS)/13,500r/min
最大トルク:113N・m(11.5kgf・m)/11,500r/min
始動方式:セルフ式
潤滑方式:ウェットサンプ
エンジンオイル容量:4.90L
燃料タンク容量:17L(無鉛プレミアムガソリン指定)
吸気・燃料装置/燃料供給方式:フューエルインジェクション
点火方式:TCI(トランジスタ式)
バッテリー容量/型式:12V, 6.0Ah(10HR)/YTZ7S(F)
1次減速比/2次減速比:1.634/2.562
クラッチ形式:湿式, 多板
変速装置/変速方式:常時噛合式6速/リターン式
変速比:1速:2.600 2速:2.176 3速:1.842 4速:1.578 5速:1.380 6速:1.250
フレーム形式:ダイヤモンド
キャスター/トレール:24°00′/102mm
タイヤサイズ(前/後):120/70ZR17M/C (58W)(チューブレス)/200/55ZR17M/C (78W)(チューブレス) <120/70ZR17M/C (58W)(チューブレス)/190/55ZR17M/C (75W)(チューブレス)>
制動装置形式(前/後):油圧式ダブルディスクブレーキ/油圧式シングルディスクブレーキ
懸架方式(前/後):テレスコピック/スイングアーム(リンク式)
ヘッドランプバルブ種類/ヘッドランプ:LED/LED
乗車定員:2名

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