
中国台州市のパーツメーカー「ZhejiangTinghaoAuto&MotorcyclePartsCo.,Ltd.」が、3月28日から30日まで東京ビッグサイトで開催された第52回東京モーターサイクルショーに出展。新しい形のバイク用シートを展示していた。同社は20年に渡りオートバイ用のシートクッションを製造してきた専門メーカー。東京モーターサイクルショーのブースでは、これまでになかった革新的なオートバイ用シート「3D thinkpro」を展示していた。3Dプリンターによって生み出されたというこのシートは、これまでのシートベースの上にシートクッション(スポンジ)を乗せ、それを表皮でカバーするという形ではなく、メッシュを組み合わせたような3Dのクッションをシートベースに乗せ、このまま座れるという物。3D thinkproのシートクッションはハニカム構造のメッシュは立体で組み合わされ、スポンジ同等のクッション性を持たせながら、空気が通る構造になっている。このクッションを実際に手で押してみると適度な反発性があり、手触りもソフト。一時期流行ったハニカム構造のジェル座布団のように、重さを面で支えてくれるので、お尻が痛くなりにくいだろう。内部まで全てがメッシュ構造なので、夏場でもお尻が蒸れることはなく、突然の雨でも中を通過してくれるので股に水が溜まる心配もなさそう。汚れても水洗いできそうだし、バイク用としてはメリットも多いだろう。ただ、同社では現在日本国内向けの小売は行っていないので、オーダーという形になりそう。3Dスキャナーで計測してから制作するので、どんなバイクのシートでも作ることができるそうだが、1個製作するのに600ドルほどかかってしまうし、1個からのオーダーは受けておらず、50単位のロットで受け付けているのだとか。パーツメーカーやショップの皆さんいかがでしょうか? 当然ながら多くの個数を注文すれば1個あたりの値段は安くなるはずなので、手頃な価格で販売できればヒットしそうな予感。カブ用とか需要ありそうだよね。

