「和」を表現する展示ブースで注目のサンダーモーターサイクル、クラスを超えた250ccカスタムクルーザーを展示

3月28日から30日に開催された第52回モーターサイクルショーにて、「和」を全面的に押し出した展示ブースに1台のみが展示されてたサンダーモーターサイクル。クラスを超えた本格的なカスタムクルーザーはこれから注目されそうな1台だ。
和のイメージを表現したサンダーモーターサイクルの展示ブース

3月28日から30日まで東京ビッグサイトで開催された第52回東京モーターサイクルショー。3日間の来場者は11万8000人以上で、180のメーカーやショップ、団体が出展し、584台ものバイクが展示されていた。多くの展示ブースの中で、一際異彩を放っていたのがサンダーモーターサイクルだ。大きな赤い鳥居が設置されたブースは、真っ赤な壁に紅白の大きな提灯が取り付けられ、花魁風の着物に身を包んだ女性がチョッパーカスタムの前に立っている。アメリカンなスタイルなバイクなのに、不思議と和のイメージにもマッチしている。

全長2240mmという250ccとは思えないほど迫力のスタイル。
ハーレー用と同等の74スプリンガーフォークを装着した本格的なカスタムクルーザー。

展示されているのは「SOFTAIL THUNDER250 XL250-S」というカスタムクルーザー。全長2240mm、ホイールベース1570mmというロングなスタイルながら、なんと軽二輪登録の250cc。とても250ccとは思えない迫力あるスタイル。カスタム車両の展示ではなく、このままのスタイルで販売されている市販車両だ。この車両専用に設計されたオリジナルのフレームに、XV250ビラーゴと共通点の多い空冷V型2気筒OHCのインジェクションエンジンを搭載。フロントフォークは本格的な74スプリンガーフォークを装着。フロントブレーキはφ300mmディスクを採用し、ABSも搭載している。サンダーモーターサイクル代表はハーレーのカスタムでも一目置かれた存在。ツボを押さえた本格的なカスタムマシンに仕上がっている。すでにリヤリジットフレームのハードテイルモデルは2022年から販売され、多くのファンを獲得している。今回展示されたモデルは基本的なスタイルはそのままに、リヤにサスペンションを備えたソフテイルモデルとなり、乗りやすさが向上している。価格は税込で99万6000円と少し高めに感じるかもしれないが、ここまでのカスタム費用を考えれば決して高額ではないと気がつくはず。ハードテイルモデルは93万5000円となっているので、ワイルドに乗りこなしたいならこちらを選択してもいい。

現在、北海道から沖縄まで全国に29のディーラーがあり、今後も増えていく予定なので、購入やメンテナンスも安心。普通二輪免許で本格的なカスタムクルーザーに乗れるのは大きな魅力だ。

エンジンはXV250ビラーゴをルーツとする空冷V型2気筒OHC。燃料供給はインジェクション。
ハードテイルとスタイルを変えることなくリヤサスペンションを装備したソフテイル。

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