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ホンダ CBX1000 BITO R&Dコンプリート





兵庫県豊岡市にある「BITO R&D(ビトーアールアンドディー)」は、高性能バイクパーツブランド『JB-POWER』、各種バイクチューニング&カスタム、コンプリートマシンの製作等を展開。
代表の美藤氏は、アメリカでパーツメーカー・ヨシムラジャパンのレーシングメカニック&チューナー、またレーサーとしても活躍。またアメリカホンダの世界GP500ccクラス・NS500のメンバーとして、片山敬済氏のメカニックを務めたことでも有名だ。
写真はBITO R&Dが手掛けた、ホンダが誇る伝説の空冷4スト6気筒モデル・CBX1000(正式名称はCBX)のコンプリートマシン。主要外装パーツには純正品を使用。ノーマルのイメージを残しつつ、JP-POWERのカスタムパーツをメインに、現行モデルのレベルに匹敵する強靭なフレームや足周りにチューニングされている。
ホンダCBX1000のエンジンは、空冷4ストローク並列6気筒DOHC 4バルブで排気量は1,047cc。写真のコンプリートマシンはJP-POWER/CPのピストンなどで1,130ccにボアアップ。圧縮比は11.5:1に設定。車両重量は227kgまで軽量化。
主要スペック
●ENGINE | |
シリンダーヘッド | JP-POWER |
ピストン | JP-POWER/CP |
コンロッド | JP-POWER/CARRILLO |
キャブレター | JP-POWER/KEIHIN FCR Φ33 |
エアファンネル | JP-POWER |
ポイントカバー | JP-POWER |
マフラー | JP-POWER |
●FRAME | |
フレーム | JP-POWER |
エンジンマウント/マウントボルト | JP-POWER |
スイングアーム | JP-POWER |
F/Rアクスルシャフト | JP-POWER |
F/Rアクスルナット | JP-POWER |
レーシングスタンドフック | JP-POWER |
Fブレーキディスク | JP-POWER |
Fブレーキキャリパー | JP-POWER |
Fキャリパーブラケット | JP-POWER |
Fブレーキマスター | AP-RACING |
スロットルホルダー&ワイヤーセット | JP-POWER |
ブレーキホース | GOODRIDGE |
Rブレーキキット | JP-POWER |
オイルクーラー | JP-POWER/EARL’S |
ミラーホルダー | JP-POWER |
ヘッドライトステー | JP-POWER |
タンデムステップ | JP-POWER |
フォークブリッジ | JP-POWER |
ライディングステップ | JP-POWER |
オイルキャッチタンク | JP-POWER |
ホーンステー | JP-POWER |
ウインカーステー | JP-POWER |
●EXTRAS | |
フロントフォーク | JP-POWER/KYB |
ピボットシャフト | JP-POWER |
リアショック | JP-POWER/KYB |
ホイール | JP-POWER |
タイヤ | DUNROP |
フロントフェンダー | JP-POWER |
フェンダーブラケット | JP-POWER |
ナンバープレートホルダー | JP-POWER |
ハンドル | JP-POWER |
バーエンド | JP-POWER |
シート | JP-POWER |
メーターケーブル | JP-POWER |









ホンダ CBX1000 ※正式なモデル名はCBX

CBX1000はホンダ250ワークス「RC166」のレーシングスピリッツを継承
ホンダCBX1000(正式なモデル名はCBX)は、1979年(昭和54年)に登場。空冷4ストローク車としての“究極の姿”を追求した、GPレーサーと同様の空冷4ストローク並列6気筒DOHC 4バルブエンジンを搭載。排気量は1047cc。最高出力は105ps/9000rpm、最高トルクは8.6kg-m/8000rpm。ミッションは5速リターン。CBX1000の6気筒エンジンの存在感があまりにも大きく、発売当時は一部で「車体にエンジンを搭載」ではなく、「エンジンに車体を搭載」とも言われた。
CBX1000の原点は、1964年から投入されたGP250ccクラスのホンダワークスマシン、「3RC164」「RC165」「RC166」。2RC164は4気筒だったが、ヤマハの2スト勢に対抗すべく、6気筒の3RC164を投入。その後、6気筒ワークスマシンはRC165やRC166へと進化した。
1966年、RC166は世界GPで10戦全勝、マン島TTで優勝という圧倒的な強さを誇り、1967年も世界GPでタイトルを獲得。その後、強すぎる6気筒はレギュレーションで禁止となった。

圧倒的な強さを誇ったワークスマシン「RC166」の血統を受け継ぐ、“隠れたレーサーレプリカ”とも呼ぶべきCBX1000は、1978年(昭和53年)にリリースされた、水冷4ストローク並列6気筒DOHC 2バルブ1286ccエンジン搭載のカワサキZ1300と同様、“市販車では珍しい、ド迫力の6気筒エンジン車”として現在でもリスペクト。程度の良い車両は、超お宝モデルとして非常に高額な値段で取引されている。
CBX1000は欧米で販売。アメリカ仕様は大型ハンドルを装備したアップライトなポジション。ヨーロッパ仕様はハンドル位置が低く、ステップ位置を後退させた“ヨーロピアンスタイル”に設定。1981年(昭和56年)はカウルを装備するなど、ツアラーモデルとして発売された。