ロイヤルエンフィールド、芸術的電動バイク「MOTOTOTEM」をSalone del Mobileで発表……BIKES週間ニュースダイジェスト【2025年4月14日〜20日】

前週に発表された注目のネタを一気に紹介する「バイクス週間ニュースダイジェスト」。今回は2025年4月14日〜20日に発表されたニュースを紹介する。

EVバイクを芸術の域に

ロイヤルエンフィールドは、イタリア・ミラノで開催されたSalone del Mobileにて、電動バイクブランド「FLYING FLEA」の新モデル「MOTOTOTEM」を発表した。このモデルは、ロサンゼルスを拠点とするアーティスト、マッティア・ビアージ氏とのコラボレーションにより誕生し、芸術と最先端技術の融合を体現している。

「MOTOTOTEM」は、FLYING FLEAのFF.C6モデルをベースに、トラバーチン、粘土、ブロンズ、石、レザー、吹きガラスなど多様な自然素材を取り入れて再構築された。特に、鍛造アルミニウムフレームやガーダーフォーク、マグネシウム製バッテリーケースなどのパーツが再設計され、独創的なデザインが施されている。

フロントビューでは、アーティストの指紋を刻んだブロンズ製のハンドルグリップやフットペグが特徴的で、LEDヘッドライトとテールライトの代わりに手吹きガラスの彫刻が使用されている。タンクはトラバーチンを用いた手作りの逸品で、パラシュートの形状を模したデザインとなっており、FLYING FLEAへの敬意が込められている。

リア部分にはウォールナット製のシートが採用され、温かみと自然の風合いをもたらしている。また、透明樹脂で鋳造された葉が泥除けに施され、新しい生命や成長、再生を象徴している。リアのベルトガードは、花が咲き始めるような有機的な形状と色彩を持ち、生命の美しさを表現している。

マグネシウム製バッテリーケースは、有機的なデザインの試みとして、過去と未来をつなぐシームレスな融合を象徴するフィンと、鍛造アルミフレームの特性を活かした黒い石のパーツが特徴である。さらに、手作りの革製タイヤに描かれたツバメのモチーフが、故郷への帰還、忠誠心、冒険心を表現している。

ロイヤルエンフィールドのエレクトリックモーターサイクルCGOであるマリオ・アルヴィジ氏は、「MOTOTOTEMは芸術的な美しさを通じてFLYING FLEAの精神を体現しており、ブランド哲学であるシンプルさ、賢いデザイン、動きの中の優雅さを映し出している」と述べている。

「MOTOTOTEM」は、Salone del Mobileでの発表後、世界各地で展示される予定であり、デザイン、文化、モビリティが融合した新たなインスピレーションを提供することが期待されている。

ドゥカティとランボルギーニ、限定モデル「パニガーレV4ランボルギーニ」を発表

イタリアの名門ドゥカティとランボルギーニが、ミラノデザインウィーク2025にて新たなコラボレーションモデル「パニガーレV4ランボルギーニ」を発表した。このモデルは、ランボルギーニのハイブリッドスーパースポーツカー「レヴエルト」からインスピレーションを受け、デザインとパフォーマンスの両面で両ブランドの技術と美学を融合させている。ベースとなるのはドゥカティの最新スーパーバイク「パニガーレV4 S」。カーボンファイバーを多用した車体は、専用のブラックカーボン地に「ヴェルデ・スキャンダル」などのアクセントカラーを施し、ランボルギーニのデザインDNAを色濃く反映している。また、アクラポビッチ製チタン製サイレンサーやドライクラッチの採用により、最高出力は218.5馬力に達し、車両重量は185kgと軽量化が図られている。この限定モデルは全世界で630台の生産が予定されており、さらに特別仕様の「スペチアーレ・クライエンティ」が63台用意される。この特別仕様は、ランボルギーニの顧客専用で、所有するレヴエルトのカラーリングや仕上げをバイクに反映させることが可能。

WO、特定小型原付「wonkey Special」を限定発売 バッテリー容量とブレーキ性能を強化

東京発のe-bikeブランドWO(ダブルオー)は、中目黒の旗艦店オープン1周年を記念し、特定小型原動機付自転車「wonkey」の限定モデル「wonkey Special」を2025年4月17日より発売する。新モデルは、従来の10.4Ahバッテリーから17.5Ahへと容量を増加し、走行距離は約45〜60kmに向上。さらに、油圧式ディスクブレーキを採用し、制動力を強化している。カラーは限定色のガンメタルで、価格は税込297,000円。中目黒の旗艦店では、予約不要で試乗が可能であり、ナンバー取得や自賠責保険の手続きもサポートされる。

防水性と大容量を兼ね備えたバイク用サイドバッグ「DBT640-BK」新発売

ビーズ株式会社は、DOPPELGANGERブランドより、TPU素材を採用したバイク用サイドバッグ「DBT640-BK」を2025年4月10日に発売した。このバッグは、防水性に優れたTPU素材とシームレス構造を採用し、雨や泥から荷物を守る設計となっている。片側14リットル、合計28リットルの大容量で、キャンプギアや着替えなどの収納に適している。また、エアバルブを備え、内部の空気を排出することで、圧縮してスリムな状態に保つことが可能。使用しないときは折りたたんで保管できるため、収納場所にも困らない。さらに、ベルトで本体をしっかり固定できる独自の保持構造や、タイヤやマフラーへの干渉を避けるヒップアップ設計、必要なときに展開できるペットボトルホルダーなど、利便性も高められている。価格はオープン価格で、詳細は公式サイトで確認できる。

バイクナビの常識を覆す「AIO-6シリーズ」登場 Makuakeで3,000万円突破

慕晟株式会社は、次世代バイクナビゲーション「AIO-6シリーズ」を発表し、クラウドファンディングサイトMakuakeにて、発売開始からわずか3日で3,000万円の支援金額を達成した。このシリーズは、6インチの高輝度ディスプレイ、4G接続機能、クイックリリースマウントなど、ライダーのニーズを反映した多数の新機能を搭載している。特に、リアルタイム位置追跡、盗難・衝撃検知時の自動通知、SOS緊急通報システムなど、安全性と利便性を高める機能が充実している。また、CarPlayやAndroid Autoにも対応し、スマートフォンのアプリをシームレスに利用可能。現在、Makuakeにて最大32%OFFの特別価格で先行販売中である。

「AIO-6」シリーズ、Insta360連携でバイク撮影体験を革新

慕晟株式会社は、次世代バイクナビゲーション「AIO-6」シリーズにおいて、アクションカメラ「Insta360」との連携機能を発表した。これにより、ライダーは走行中の映像をナビ画面でリアルタイムに確認し、タッチ操作で録画や設定変更が可能となる。対応カメラはInsta360のX4、ACE、ACE PRO2、およびGoProの11以降のモデル。AIO-6は、2000nitの高輝度ディスプレイ、IPX9の防水防塵性能、4G接続機能を備え、リアルタイム位置追跡や盗難警報などの先進機能も搭載している。現在、クラウドファンディングサイトMakuakeにて最大32%OFFの特別価格で先行販売中であり、プロジェクトは開始からわずか数日で3,600万円を超える支援を集めている。

B+COM購入者に専用キャリングケースをプレゼント 数量限定キャンペーン開始

株式会社サイン・ハウスは、オートバイ用Bluetoothインカム「B+COM SB6XR」および「B+COM ONE」の購入者を対象に、専用キャリングケースをプレゼントするキャンペーンを開始した。このキャンペーンは、全国の二輪用品店での購入者が対象で、数量限定となっている。キャリングケースは、B+COM本体をヘルメットから取り外して持ち運ぶ際に便利な専用設計で、アームマイクの収納も可能。カラビナ付きで携帯性にも優れている。キャンペーンは2025年4月18日から順次開始され、プレゼントがなくなり次第終了となる。詳細は購入予定の店舗にて確認が必要。なお、ペアユニット購入者には2個のキャリングケースが提供される。対象商品には、各種専売品や限定キットも含まれる。

インスタベース、初の有料道路貸し切りプランを開始

株式会社Rebaseが運営するレンタルスペースのマッチングプラットフォーム「インスタベース」は、伊豆箱根鉄道株式会社が管理する有料道路「湯河原パークウェイ」と、株式会社バイカーズパラダイスが運営する「バイカーズパラダイス南箱根」の貸し切りセットプランの掲載を開始した。このプランにより、全長5.7kmの絶景ワインディングロードと、50台分の駐車スペースや休憩施設を備えたドライブインを組み合わせた撮影や試乗イベントが可能となる。関東からのアクセスも良好で、映画やCMのロケーション、プレス向け試乗会など多目的に活用できる。予約はインスタベースの公式サイトから受け付けており、日中・夜間・終日など複数のプランが用意されている。

ずま(虹色侍)さん、バイク王新TVCMで初登場!

株式会社バイク王&カンパニーは、総フォロワー数340万人を超えるSNSクリエイター・ずま(虹色侍)さんを起用した新TVCMを2025年4月18日より公開した。ずまさんが作詞・作曲を手掛けたオリジナルソングが特徴で、バイク王の買取・販売サービスを熱く歌い上げている。CMの続きは、ずまさんのYouTubeやTikTokで視聴可能。また、同日より「売っても買っても毎日当たる!QUOカード10万円分」キャンペーンも開始され、期間中にバイクを売却・購入した方の中から毎日1名に10万円分のQUOカードが当たる。詳細はキャンペーン特設ページで確認できる。

ブレイズ、愛・地球博20祭で電動モビリティの試乗体験会を開催

株式会社ブレイズは、2025年5月3日から6日まで愛知県長久手市の愛・地球博記念公園で開催される「愛・地球博20祭」にて、電動モビリティの試乗体験会を実施する。同社のブランドコンセプト「LIFE EV」のもと、特定小型原動機付自転車に対応したスマートEVやキックボードEVなど、免許不要で試乗可能なモデルを含む7種類の電動モビリティが用意される。試乗体験会は公園内の愛・地球博記念館前で行われ、入場料は無料。ブレイズは、環境に配慮した移動手段として電動モビリティの普及を目指し、生活やレジャー、ビジネスシーンでの活用を提案している。

ワンダーシェアーソフトウェア、日本モーターサイクルスポーツ協会(MFJ)の賛助会員に

株式会社ワンダーシェアーソフトウェア(本社:東京都港区、代表取締役:呉太兵)は、一般財団法人日本モーターサイクルスポーツ協会(MFJ)に賛助会員として加盟した。同社は、動画編集ソフト「Wondershare Filmora」をはじめとするソフトウェアを提供し、ライダーの表現活動を支援している。今回の加盟により、モーターサイクルスポーツの普及・振興に貢献し、映像を通じた表現活動をさらに推進していく。

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磐城蟻光 近影

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