空冷単気筒だけどエキパイ2本、これがイイ感じ。|SWM・SILVER VASE 400試乗

スクランブラーとはオンロードバイクをベースにタイヤやハンドル、マフラーなどを変えて、ダートも走れるようにしたマシンのことだ。本格的なオフロードバイクがなかった時代の仕様なのだけれど、クラシカルな雰囲気で人気が再燃。最近じゃすっかり定着した感じになっている。

REPORT●後藤 武(GOTO Takeshi)
PHOTO●山田俊輔(YAMADA Shunsuke)
問い合わせ●SWM(https://www.swm-motorcycles.jp)
取材協力●BEAR SETAGAYA:https://bear-s.com

※2020年4月21日に掲載した記事を再編集したものです。
価格や諸元、カラーバリエーションが現在とは異なる場合があります。

ディテール解説

SWM・SILVER VASE 400
空冷単気筒4バルブOHCエンジン。ボア×ストロークは85.0mm×70.0mm。最大出力は20kw/7,000rpm。最大トルクは33Nm/5,500rpm。低中速域の鋭いレスポンスと太いトルクが特徴。メカノイズも少ない。
SWM・SILVER VASE 400
スクランブラーイメージを強調するアップタイプのマフラー。サイレンサーはダブルで容量を確保している。
SWM・SILVER VASE 400
リアホイールは3.00×17でタイヤサイズは130/ 80-17。ブレーキは片押しのワンポットキャリパー。
SWM・SILVER VASE 400
スイングアームはスチールの角型。ツインショックはストリートでも良く動き、乗り心地も悪くない。
SWM・SILVER VASE 400
レトロなイメージを作り出すメッキのヘッドライトカバーとメーター。ライトはイエローレンズに変更されている。
SWM・SILVER VASE 400
ハンドルはコンチハンだが、このマシンではBEAR SETAGAYAのキットで幅広いスクランブラータイプのハンドルに変更される。これに対応してワイヤー、ホース類を延長している。クラッチケーブルの取り回しとクラッチレバーホルダーも交換されており、クラッチ操作が軽くなっている。
SWM・SILVER VASE 400
アナログのスピードとタコメーター。文字盤はホワイトパネル。トリップ、オドはデジタルで表示される。
SWM・SILVER VASE 400
タックロールの入ったシート。タンデムライダーの着座位置がわずかに高くなっている。
SWM・SILVER VASE 400
小型のテールランプには同じSWMのシックスデイズ用LEDランプを装着している。

主要諸元

■エンジン
エンジン形式 空冷OHC4バルブ単気筒
総排気量 397.2cc
ボア×ストローク 85.0mm×70.0mm
最高出力(日本仕様) 20kw/7,000rpm
最大トルク(日本仕様) 33Nm/5,500rpm
圧縮比 10:01
始動方式 エレクトリックスターター
燃料供給方式 フューエルインジェクション
クラッチ 湿式多板
ギア 5速
燃料タンク容量 22.5L

■寸法
全長×全幅×全高 2,142mm×813mm×1,170mm
ホイールベース 1,441mm
最低地上高 191mm
シート高 820mm
整備重量 153kg

■車体
フレーム スチールシングルチューブ ダブルクレードル
フロントサスペンション 正立式テレスコピックフロントフォーク [43mm]
リアサスペンション ダブルハイドロリックショックアブソーバー

■ブレーキ
フロントブレーキ シングルスチールディスク [260mm]
リアブレーキ シングルスチールディスク [220mm]

■タイヤ
前後リム 前:1.85×19、後:3.00×17
前後タイヤ 前:100/90-19、後:130/ 80-17

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