【動画・モトチャンプTV】通勤快速スペシャルはどれだ? スクーター四天王バトル

便利な乗り物であるスクーターは通勤に使うとしても最高の存在。でも50ccでは違反キップが怖いから原付2種スクーターが最強の存在だ。通勤に使うことを前提とした場合、どのモデルを選ぶべきだろう? そんな素朴な疑問に応えてくれるのもモトチャンプのいいところ。そこで今回はモトチャンプが動画配信しているチャンネルから通勤に使うべきスクーターを比較しているプログラムを紹介しよう。

通勤スクーターに求められる要素はコンパクトさ・経済性・積載性・元気な走りなど様々ある。すべてを兼ね備える1台を見つけるのはなかなかに大変なことだが、同時に比較してくれるモノがあればどうだろう。とかくカスタムばかりを取り上げているように思われがちなモトチャンプだが、ノーマル状態でのライバル比較も実は恒例記事になっている。そこで今回は国産原付2種スクーターの中から使い勝手で選ぶベスト・スクーターを考えみた企画を紹介しよう。

編集長のチャボ(左)と二輪ライター宮崎氏がリポート。

その企画とはユーチューブで無料配信している「モトチャンプTV」にある動画「国産2種スクーター 使い勝手横比較〜通勤四天王バトル〜」だ。ホンダ・ヤマハ・スズキが発売している現行型スクーターの中からモトチャンプが4台をピックアップ。編集長のチャボと二輪ライターの宮崎氏が4台の使い勝手を中心に、優れている点とそうでもない点を紹介している内容だ。では早速、動画を見ていこう。

ホンダ・Dio110

トップバッターはホンダ・ディオ110。

まず最初に登場するのは2021年にフルモデルチェンジして3代目になったばかりのホンダ・ディオ110。原付2種モデルながら前後14インチタイヤを採用して、走行安定性に定評あるモデルだ。新型になって新たにスマートキーやアイドリングストップ機構などを採用しているのがエポック。実際に使った印象としてスマートキーは本当に便利とチャボ。確かに乗り降りのたびにキーを抜き差しする手間がなくなるので、通勤スクーターとしての使い勝手は抜群だろう。またアイドリングストップについては静粛性・燃費性能ともに向上する。右グリップの脇にオンオフのスイッチがありアイドリングストップ機構をオフにすることも可能だが、宮崎氏からは意外な意見も。アイドリングストップをオフにすると微妙に振動が大きく感じられるのだとか。これは乗ってみないとわからない部分だろう。そのほかシート下のスペースがそれほど大きくないのはリヤボックス装着が前提なら問題ないなど、あらゆる方向から検証されているので、詳しくは動画をご覧いただきたい。

新型ディオ110に採用されたスマートキー。
右グリップ脇にあるアイドリングストップのスイッチ。
左ポケットにはカバーがあるので何かと便利。

スズキ・アドレス110

2番手はスズキ・アドレス110だ。

続いて登場するのはスズキ・アドレス110。アドレスといえばV100、V100といえば通勤快速、というくらい通勤スクーターとして不動の地位を獲得したモデルといえるだろう。アドレス110は2015年に発売され、前後14インチタイヤを採用する新世代モデル。2020年からは前後ブレーキが連動式になるコンバインドブレーキを新採用している。以前のモデルと比べて格段に進化した元祖・通勤快速だが、実際の使い勝手や走行性能はどうなのだろう。宮崎氏は開口一番「イチオシはコレ!」と断言。エンジンが軽やかに吹け上がりパワー感も絶妙。またディオ110と同じフラットフロア・14インチタイヤを採用するアドレス110だが、フロア周囲のデザインが考えられているため、足元の余裕が格段にある。さらに足つき性も良好なため、通勤スクーターに求められる細かな要素が追求されている。シート下はディオ110と大差ない広さだが、シートオープナーがイグニッションキーを逆回しになっていたりポケットが左右になるなど、ツボを押さえた装備となっている。

発進加速だけでなくエンジンのパワー感を絶賛。
レッグシールド内側が抉られ足元スペースに貢献。
前後連動コンバインドブレーキの操作性と制動性能も高評価。

スズキ・アドレス125

同じアドレスながら次は125モデルを検証。

続いては元祖通勤快速アドレスV100の事実上の後継モデルといえるアドレス125。2ストから4ストへエンジンが切り替わりフロントに12インチタイヤを採用して燃費性能・走行安定性ともに向上させたモデルだ。2018年から大きく変わっていないモデルなので、すでにオーナーになっている人も多いことだろう。性能面でも語り尽くされた印象があるけれど、ライバルと比べてどのようなメリット・デメリットがあるかは気になるところ。チャボから「一番買いのバイクだと思っている」のがアドレス125だと切り出されて解説が始まる。フラットなシートはポジションの自由度が高く、ビッグスクーター並みに広いフロアだからリラックスして走ること可能な点を高評価。意外なところではタンデムステップの作りの良さや足つき性にも言及。とはいえシート下のメットインスペースはそれほど広くない印象だった。

フラットなシートは体格を選ばない。
とても広いステップフロアはアドレス125だけの美点だ。
ステップサイドが抉られているため足つき性も良好。

ヤマハ・アクシスZ

スクーター四天王の最後はヤマハ・アクシスZだ。

今回用意した4台の中で1台だけ前後10インチタイヤを採用するのがヤマハ・アクシスZだ。そもそも2017年にアクシスストリートがモデルチェンジして生まれた後継モデルだけに、先代の良さを踏襲しているのがポイント。だが環境性能に優れたBLUE COREエンジンを新採用して優れた燃費性能を実現していたり、トランクがズバ抜けて広いなど利点は多い。アクシスZも2021年に新排ガス規制へ適合するタイミングで前後連動式のコンバインドブレーキを採用している。タイヤ径の大きなライバルと比べて、その実力はどうなのだろう。やはり10インチタイヤによるスポーティなハンドリングをチャボは高く評価しつつ、唯一キー付きの給油口などのポイントを紹介。また宮崎氏からはフロアが高くハンドル位置も高いため、ポジションがコンパクトに収まり伏せた体勢をとるのもラクだと解説。両氏ともに絶賛するのがシート下のトランクで、ジェット型ヘルメットが2個収納できる様子を紹介。これだけ大きくできた理由なども紹介されている。

ここに紹介した以外にも4台それぞれのメリット・デメリットを紹介している動画「国産2種スクーター 使い勝手横比較〜通勤四天王バトル〜」は、通勤スクーターで悩んでいるなら必見のプログラムといえる。試聴と同時にチャンネル登録することを是非ともオススメする。

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著者プロフィール

増田満 近影

増田満

小学生時代にスーパーカーブームが巻き起こり後楽園球場へ足を運んだ世代。大学卒業後は自動車雑誌編集部…