キャストホイール&ディスクブレーキ化&エンジン一新!全面進化のスーパーカブ110、果たしてその乗り味は?

スーパーカブ90の後継として2009年に登場した110が、最新の令和2年排出ガス規制に対応するため、よりロングストロークとした新型エンジンを搭載。合わせて前後ホイールをワイヤースポークからキャストとしてチューブレスタイヤを新採用したほか、フロントにディスクブレーキとABSまで導入した。カブオーナー待望のギヤポジションインジケーターも見逃せない新装備であり、これで22,000円アップは非常に良心的だ。

REPORT●大屋雄一(OYA Yuichi)
PHOTO●山田俊輔(YAMADA Shunsuke)

ディテール解説

ボア×ストロークをφ50.0×55.6mmからφ47.0×63.1mmに、圧縮比を9:1から10:1とした新型の109cc空冷SOHC2バルブ単気筒。なお、63.1mmというストロークは現行スーパーカブC125らと共通だ。
伝統のシーソー式チェンジペダルを採用。1次減速比と4段ミッションの各変速比は変更されているが、総減速比は旧型とほぼ同じ。自動遠心クラッチなのでAT小型限定普通二輪免許で運転可能だ。
フロントブレーキはドラムからディスクへ。キャリパーはニッシンのピンスライド片押し式シングルピストンで、ABSを標準装備する。
ホイールは前後ともワイヤースポークからY字スポークのアルミキャストへ。リヤブレーキはドラムを継続し、ABSは非採用とされる。
上下2段の丸型LEDヘッドライトやフィラメント球採用のウインカーなどは先代から継続。
リフレクター別体式のテールランプやウインカーも2020年以降のパーツを引き続き採用。
フルアナログから液晶画面付きへ。ギヤポジションと燃料計を常時表示するほか、時計/積算計/距離計/平均燃費を切り替え表示する。速度計は120→140km/hフルスケールへ。
ラゲッジキャリアは形状をそのままに、仕上げがメッキからブラックとなり、よりモダンな雰囲気となった。なお、ホンダ純正アクセサリーにパッセンジャー用のシートはなし。
走行風や泥跳ねなどがライダーに当たるのを軽減する大型レッグシールド。左側には荷かけフック(積載重量1.0kgまで)を設ける。
スイングアームは110の初代からスチールの角断面パイプに。その側面にはパッセンジャー用の可倒式ステップが設けられている。

スーパーカブ110(2022年モデル)主要諸元

車名・型式 ホンダ・8BJ-JA59
全長(mm) 1,860
全幅(mm) 705
全高(mm) 1,040
軸距(mm) 1,205
最低地上高(mm) 138
シート高(mm) 738
車両重量(kg) 101
乗車定員(人) 2
燃料消費率(km/L)
 国土交通省届出値:定地燃費値(km/h) 68.0(60)〈2名乗車時〉
 WMTCモード値 67.9(クラス 1)〈1名乗車時〉
最小回転半径(m) 1.9
エンジン型式 JA59E
エンジン種類 空冷4ストロークOHC単気筒
総排気量(cm³) 109
内径×行程(mm) 47.0×63.1
圧縮比 10.0
最高出力(kW[PS]/rpm) 5.9[8.0]/7,500
最大トルク(N・m[kgf・m]/rpm) 8.8[0.90]/5,500
燃料供給装置形式 電子式〈電子制御燃料噴射装置(PGM-FI)〉
始動方式 セルフ式(キック式併設)
点火装置形式 フルトランジスタ式バッテリー点火
潤滑方式 圧送飛沫併用式
燃料タンク容量(L) 4.1
クラッチ形式 湿式多板ダイヤフラムスプリング式
変速機形式 常時噛合式4段リターン
変速比
 1速 3.142
 2速 1.833
 3速 1.333
 4速 1.071
減速比(1次/2次) 3.421/2.500
キャスター角(度) 26°30´
トレール量(mm) 73
タイヤ
 前 70/90-17M/C 38P
 後 80/90-17M/C 50P
ブレーキ形式
 前 油圧式ディスク(ABS)
 後 機械式リーディング・トレーリング
懸架方式
 前 テレスコピック式
 後 スイングアーム式
フレーム形式 バックボーン

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著者プロフィール

大屋雄一 近影

大屋雄一

短大卒業と同時に二輪雑誌業界へ飛び込んで早30年以上。1996年にフリーランス宣言をしたモーターサイクル…