【動画・モトチャンプTV】ビッグスク、やっぱ優秀。 スズキ・バーグマン400最強説!

ブームはすでに終わったかに思えるビッグスクーター。ところがスズキは新型車としてバーグマン400をモデルチェンジさせてきた。果たして新型バーグマン400はブームなき後どのような立ち位置にあるのだろう。誌面から飛び出しユーチューブで無料配信しているチャンネル「モトチャンプTV」では、気になるバーグマン400の紹介からインプレッションまで取り上げている回がある。早速見てみよう!

スクーターの主流が50ccまでの原付1種や250cc以上のビッグスクーターだった時代は終わり、今では125ccから150ccクラスがメインになっている。扱いやすさや価格、程よい動力性能などが総合的な評価につながったためだろう。けれど250cc以上、特に400ccから上の排気量には現在主流のモデルたちにはない魅力、圧倒的なパワーが溢れている。新型車として買えるモデルは極端に減ってしまったが、2021年7月にスズキはバーグマン400をマイナーチェンジ。改めてビッグスクーターとしての資質に磨きをかけてきた。今回はモトチャンプTVで新型になったばかりのバーグマン400の実力を検証しているので、ビッグスクブームとは関係なしに注目してみたい。

マイナーチェンジでトラコン装備やエンジンのツインプラグ化が実施された。

バーグマン400ABSは1998年に発売されたスズキ・スカイウェイブ400が始祖となるスクーター。2017年に「都会の男」を意味するバーグマンに名称を変更して継続生産され、数少なくなったビッグスクーターを代表する1台でもある。2021年7月に発売されたマイナーチェンジモデルではトラクションコントロールを標準装備したほか、エンジンをツインプラグ化して欧州の排出ガス規制であるユーロ5に適合させている。ビッグスクーターブームが終焉したかのような昨今、モデルチェンジ版を発売してきたスズキの心意気を感じるところ。そこでモトチャンプTVは新型になったバーグマン400がどのように進化したのかを取り上げている。「【スクーター研究所】ビッグスク、やっぱイイ! 新型バーグマン400最強説!」と題した動画を2021年9月にアップしているのだ。少々時間が経ってしまったが、改めて動画を見てバーグマン400の魅力を探ってみたい。

進行役は左から編集部サンタサン、ジャーナリストのケニー佐川、編集長のチャボ。

バーグマン400を紹介するのはモトチャンプTV【スクーター研究所】ですっかりお馴染みの三人。編集部イチのスクーターマニアであるサンタサンの情報量、ジャーナリストとして的確な試乗リポートをしてくれるケニー佐川、さらには編集長のチャボが新型バーグマン400のポイントや魅力を考察している。

フロントのダブルディスクブレーキ。
アナログ2眼メーター。

長く作り続けられてきたバーグマン400なので、フロント15インチタイヤやダブルディスクブレーキといった装備は熟成の域に達している。ABSも継続して採用されてきた装備なら、アナログ式のメーターも変わっていない。今やデジタルメーターが主流になってきたが、針が動いてくれるアナログメーターに安心感や親近感を覚えるライダーも多いことだろう。この点は進行役の三人も同意見だった。

ワンプッシュで始動するまでセルが回るシステム。
後輪をロックして駐車時の安定度を高めてくれる。

便利な機能として注目したいのが「スズキイージースタートシステム」で、通常ならエンジンが始動するまでセルボタンを押し続けなければならないが、このシステムはワンプッシュするだけでエンジンが始動するまで勝手にセルを回してくれる。スタート時の模様は動画にしっかり収録しているので、ご覧になっていただきたい。また坂道などで駐車するときに便利なブレーキロックレバーも注目だ。センタースタンドをかけづらい場面でリヤブレーキをロックさせることができるので、サイドスタンドだけでも安心して駐車できる。スクーターとはいえ大きく重いボディのバーグマン400だから、大活躍してくれる装備だろう。

シートが持ち上がる角度にポイントがある。
収納スペースは車体後部まで広がっている。
十分な広さを持つ左右のポケット。

スクーターなら収納スペースについても触れておきたい。まずシート下だが、一見すると驚くほどの広さには見えないのだが、テールカウルの内側までスペースが確保されているので長いものでも収納することができる。またチャボが注目したのはシートが跳ね上がる角度。垂直近くまで持ち上がらないので不便なように思えるのだが、開口面積に不足はないし斜めに止まってくれるため荷物を雨に濡らさず収納できるというのだ。さすが編集長で着目点が一味違う。さらにシート中央付近にあるバックレストは、シート裏で前後にスライド可能だったりする。どのように操作するかは動画で確認してほしい。またレッグシールド内側のポケットについても積載性を試しているので必見だ。

試乗インプレッションだけでなくタンデム時のポイントも紹介。
ケニー佐川は試乗後、モーターサイクルの進化形とも語る。

最後はいよいよケニー佐川による試乗インプレッション。まず触れているのが排気量による圧倒的な加速力。もはやスクーターというよりモーターサイクルとして評価されている。この点はチャボからツッコミが入るのだが、どんな内容かは動画でご確認を。またエンジンパワーと同様にケニー佐川が高評価しているのがハンドリング。タイヤサイズの妙もあり、鋭い倒し込みと抜群の安定性、さらには楽しめるコーナリング性能を備えているという。続けてサンタサンがタンデムシートに乗っていることでもわかるように、タンデムライディングによるポイントが紹介されている。ケニー佐川によるライディングアカデミーではこの点も重視しているとかいないとか…。この辺りは動画を見てクスッとしてほしい。同時に足つき性についても触れている。これだけ大きなボディなので心配になるところだが、スズキならではのデザインによりクリアしている。実際にどう足つきが良いのかも動画で確認してほしいポイントだ。総合的にモーターサイクルを凌駕している部分が多いバーグマン400。最後の最後に新車価格についても語られているので、ぜひ試聴してチャンネル登録も忘れずに!

キーワードで検索する

著者プロフィール

増田満 近影

増田満

小学生時代にスーパーカーブームが巻き起こり後楽園球場へ足を運んだ世代。大学卒業後は自動車雑誌編集部…